ネタから新喜劇まで内容盛り沢山な豪華公演「よしもと沖縄花月1周年感謝企画 豪華!1周年記念特別公演」
3月13日(日)、よしもと沖縄花月で「よしもと沖縄花月1周年感謝企画 豪華!1周年記念特別公演」が開催されました。今年3月12日にオープン1周年を迎えたよしもと沖縄花月が、1周年の感謝の意を表して企画された豪華出演陣による特別公演というだけあって、会場は立ち見の観客が出るほどの超満員!
この日は特別公演が3回行われ、初回の公演を終えたガレッジセールの二人にこの1年を振り返っての感想を聞いてみました。
川田「もう1年になるのかって感じなんですけども、思うように集客ができていないですね。今日はたまたまタカトシとかロバートとか、みんなが来てくれてお客さんも多いですけど、でも普段はまだ会場を満員にできていないので、僕らももっともっと頑張って、沖縄花月をもっとたくさんの人に浸透させていきたいです。沖縄のお客さんが子供たちも一緒に手を叩いて笑っているのを見ると、すっごく幸せな気持ちになりますね。」
ゴリ「まだ芸歴2、3年の沖縄の若手芸人たちが舞台上で震えなくなったなって思いますね。もう満員のお客さんだろうが落ち着いたもんですよ。セリフも噛まずにちゃんと話すし、かといって舞台で何かハプニングが起きたり、急なアドリブにも頭が真っ白になる事なく、それに対応する能力もできていますから。そういう意味では常設の小屋を持っているという吉本興業の強みというか、毎日舞台に立てるので本当にお客さん慣れをしていますね。やっぱり試合慣れするのがスポーツでも大事じゃないですか。だから沖縄吉本の芸人さんたちは成長するスピードがすごく早いと思いますよ。」
沖縄花月に対するそれぞれの思いを語ってくれた二人。今後の目標や抱負について最後に一言コメントをお願いしたところ、川田は「このおきなわ新喜劇を大きくして、NGK(なんばグランド花月)のような舞台にしたいので、皆さんぜひ足を運んでください!」と熱くアピール。ゴリは「小学生が学校の休み時間に、おきなわ新喜劇の芸人さんたちのギャグを真似して、腹抱えてケラケラ笑ってるような日常が早く来るように頑張ります!」と意気込みを見せていました。
3回行われた公演ではチケットが完売する回もあり、会場は多くの観客で埋め尽くされています。公演の前半はタカアンドトシ、ロバート、ウーマンラッシュアワー、2700、ジャングルポケットによるネタが披露されました。
トップを飾ったのはジャングルポケット。意見が分かれて討論するのが盛り上がるという話題から「生まれ変わるならどっち?」「特殊能力を持つなら?」など、究極の選択ネタで爆笑トークを展開していきます。
続いて2700が好きな男にお金を持ち逃げされた女と、それを慰める(?)男のコントを披露。傷心の女に扮したツネにいきなり骨の話をしようと歌い出す八十島。突拍子もない展開に困惑するツネと観客をよそに、八十島が骨の歌を楽しげに歌い上げ、会場の笑いを誘っていました。コントの終盤ではリズムネタ風に自己紹介する一幕も。
次に登場したのはウーマンラッシュアワー。登場するなり満席の会場に「スゴイですね~」と驚く二人。この後行われるウーマンラッシュアワーのトークライブについて、「来る方いらっしゃるんですか?」と会場に問いかけると、手が挙がったのが3人という結果に、登場した時の歓声と比例しないと不満げな村本。序盤から村本の毒舌満載なマシンガントークが炸裂します。
ロバートは、"始発までヒマつぶしに付き合うプロ"を自称する怪しげ男・秋山に、終電を逃した男たちが翻弄されるコントを繰り広げます。ヒマつぶしのプロが考えたという、歌に合わせて上手く手拍子をするゲームでは、会場の観客も一緒になり大盛り上がり。さらに秋山がおなじみの体モノマネを披露すると会場からは大きな拍手と笑いが巻き起こってました。
ラストはタカアンドトシが登場。プライベートでもよく沖縄に来るという沖縄好きをアピールするタカが、去年の夏、沖縄に来た時に痛風になったというエピソードを話すと、「最悪な思い出じゃねぇかよ!」と鋭くツッコむトシ。オリオンビールを飲み過ぎたとのタカの言葉に会場がどっと沸きます。そして豪邸を建てたいという話題から、歌が得意というトシがSMAPの「夜空ノムコウ」を披露するなど、テンポのよい漫才を披露しました。
前半が終了したところで、沖縄の若手芸人オーシャンが中説として登場。観客との楽しいやり取りで会場を温めて後半につなげます。
後半はガレッジセール・ゴリがプロデュースする話題の喜劇舞台、おきなわ新喜劇が上演されました。演目は「嫁姑戦争!カンカラ三線の戦い」。沖縄そばの店「花月」を舞台に繰り広げられるコメディー劇で、そば店を営む一家が突然、企業からの買収や借金トラブルに巻き込まれるというストーリー。
そば店の息子をガレッジセール・川田が演じ、その妻を玉那覇由規、川田の両親役にベテラン俳優の普久原明と福田加奈子が出演しました。さらに、ありんくりんやウリズン桜、けんたくん、魁バーバリアン・砂川といった沖縄の若手芸人が、舞台に笑いのスパイスを添えます。
ゴリが演じるのは、そば店でアルバイトをするブラジル人留学生のゴリデジャネイロ。周囲を混乱の渦に巻き込むその強烈なキャラクターに、会場は何度も爆笑に包まれていました。
小ネタやギャグ、ホロリとくるような場面が随所に盛り込まれたストーリー展開で、観客を飽きさせることなく一気に終盤まで引っ張っていきます。
劇の終了後には出演者全員が舞台に登場。おきなわ新喜劇の座長を務めるゴリは、初回の公演と変わらない観客の多さに驚きつつ、「7割の方が1回目のお客さんと一緒ですよね?」とすかさずボケると、出演者と観客は大爆笑。最後にゴリが、沖縄の文化・風習をお客さんに学んでもらいたいというおきなわ新喜劇のコンセプトについて語り、「ぜひまた劇場に足を運んでください」と会場にアピール。大盛り上がりの中、公演を締めくくりました。