伝統工芸の職人とよしもと芸人がトークやクイズでコラボ! 「粋だね!芸人と京の職人さん」開催
3月19日(土)、京都市左京区岡崎にある京都伝統産業ふれあい館で行われたのが「〜京都伝統産業ふれあい館☓よしもと祇園花月 粋だね!芸人と京の職人さん」。京都市が定めた「伝統産業の日」の関連イベントとして、モンスターエンジンと祇園の二組が、漫才や伝統工芸の職人さんとのクイズやトークを展開しました。
三連休初日のこの日。会場となった京都伝統産業ふれあい館地下1階ステージは、立ち見も出る盛況ぶりです。「ど〜も〜!」の声とともに、モンスターエンジンが登場。まずは「春の職人実演まつりの一環として、京都伝統産業ふれあい館とよしもと祇園花月がコラボし、伝統産業をより身近に感じて、モノづくりの魅力を発信していく」という、今日のイベントの内容を説明します。
たくさんの方に集まっていただきまして、という大林の声に「ただ(無料)ですからね」と西森。それからも無料をイジる西森に、客席からも笑いが起こります。さらに、実家が東大阪の鉄工所という西森は、「硬いものはわかる、でもこういう(着物などの)柔らかい関係は全然わからない」と白状。飾られた着物を見て、苦し紛れに「キレイですね」というのを「誰もが言う感想!」と大林にツッコまれます。
そのあと登場したのは、期待の若手コンビ、祇園。着物姿で現れた二人には「カッコイイ!」の声も飛びます。そこで「祇園のこと初めてみたよというお客様拍手を!」と聞いてみたところ、けっこう大きな拍手が。「どうもありがとうございました!」と帰ろうとする木﨑に客席から笑いが起こります。それからも二人のネタに客席は大盛り上がり。大いに笑いをとっていました。
祇園の漫才終了後、モンスターエンジンとともに登場したのが、京都伝統産業ふれあい館の八田誠治さん。今回の祇園の着物をチョイスしたのも八田さんで「男の着物はシックで粋な方がいい、地味ななかに男らしさを出しました」とコメント。さらに、ふれあい館について「ここへ来てもらえたら、日本の伝統産業がすべてわかる、知ることができる」と八田さん。置かれているもので一番高いのは? という質問には仏壇と答えます。その額なんと4000万円! セキュリティは大丈夫なのか、と西森。その理由は「ただで入ってこれるから」とつぶやき、またまた客席の笑いを誘います。ほかにも八田さんは、職人の作った茶筒やおりんを紹介。その高度な技術、造りに、出演者、会場も感心しきりでした。
続いては、京都ものづくり職人クイズのコーナー。職人さんがクイズを出し、芸人が答えるこの企画。一番正解数の多かった芸人には、ふれあい館から素敵なプレゼントがあるとのことです。まず、登場した職人さんは、中野望美さんと天野智恵美さん。クイズは「私たちは役割こそ違いますが同じものを作っています。それはなんでしょう?」。祇園の二人が「ハガキ職人」「バッシュ」などとボケるなか、「茶筒」「瓦」などと答え、うっすら当てに行ってるとツッコまれる西森。しかしなおも「古い瓦!」と聞く耳を持ちません。挙句「陶芸」で正解します。その後、二人が実際に作った作品を見たモンスターエンジンと祇園の4人は「すごい!」「色はどうやってるの?」と興味津々の様子でした。
続いての職人さんは山本富士夫さん。日本で唯一の魔鏡作りの職人さんとのことですが、魔境という言葉を聞いただけではみな今ひとつわかりません。そこで、実際に持ってきてもらった魔鏡を見てみることに。さて、ここでクイズです。「魔鏡は鏡の部分にあるものが彫られていて、光を当てることで反射してそれを見ることができます。さて、何が彫られているでしょうか?」。またまた全員でひとしきりボケたあと、「キリスト教!」と木﨑が答え、正解をゲットします。
実際に魔境に光を当ててみることに。浮かび上がるキリストに客席もビックリ。隠れキリシタンがこれを使って信仰を続けていたと大林が解説するなか「目に見えない凹凸がある」「バフがけしてるんですか」など、西森がマニアックな質問をして客席を沸かせます。
クイズはここで終了。賞品については、「せっかくなんで今日来てくれたお客さんにプレゼントしましょう!」と大林。じゃんけん大会を行い、勝ったお客さんに賞品をプレゼントしました。このあと、祇園の二人は友禅染めワークショップにも参加。大盛り上がりのイベントは終了しました
3月21日(月・祝)の「伝統産業の日」まで、よしもと祇園花月のチケット半券(3/1〜21までの半券に限る)で、ふれあい館の摺型友禅染体験が半額(先着20名限定、受付時間午前9時から午後4時まで)になるほか、ふれあい館に配架されている、よしもと祇園花月3月号チラシにふれあい館スタンプを押して劇場窓口に持参すれば、本公演当日券価格から500円引きという期間限定特典も設けられています。さらに、ふれあい館では、伝統産業の日に合わせ、様々なイベントも実施。この三連休は京都で伝統産業とお笑いに触れてみるのがおすすめです!
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