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2016年4月 7日 (木)

桂かい枝が大阪樟蔭女子大学の客員教授に!就任セレモニー後は英語落語の演技指導も公開

このたび落語家・桂かい枝が、大阪樟蔭女子大学(大阪府東大阪市)の客員教授に就任しました。「世界の人たちにも落語の楽しさを伝えたい」と、1997年より古典落語を英訳、英語による落語公演をスタートさせたかい枝。これまで21カ国105都市で300回を超える公演を成功させる一方、2007年からは同学の非常勤講師として、「Performance English(パフォーマンス・イングリッシュ)」の授業を通じ、女子学生たちに英語落語を指導してきました。4月7日(木)、同学内で行われた就任セレモニーでは、委嘱状が授与された後、授業の様子を公開。さらに、かい枝から客員教授就任にあたっての意気込みや今後の展望なども語られました。

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まずは、同学の北尾悟学長から挨拶が。来年、100周年を迎えるにあたり「伝統と革新」の融合をテーマに掲げるなか、「(かい枝の授業は)まさに同じこと。今回の就任を機に、ますます学生への教育をしっかりやっていただけると期待しています」と述べます。

続いて北尾学長が、委嘱状と名刺を授与。かい枝は「客員教授というのは何ですかとお聞きしたら『大学にとって大切な人です』と。(講師として教え始めて)9年かかってようやく"大事な人"と認めてもらえた」と喜びいっぱい。

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学芸学部国際英語学科の3・4年生が選択できる「Performance English」は、学生たちが高座に上がり、英語落語を習得するという実践的な授業。修了後は200人もの観客を集めた発表会で成果を披露するそう。「話すのが苦手でも、授業を通じて成長し、人前で話せるようになる人も多い」とのことで、就職活動時の"武器"にもなっているとか。なんと実際に落語家になった卒業生もいますが、「笑福亭縁(ゆかり)さんといって、私ではなく笑福亭松枝さんに弟子入りした。なぜ私のところに来ないのかというのだけが不満のタネ」とこぼして笑わせます。最後は「皆さんと一緒に成長できるよう、さらに頑張りたい」と決意表明で締めくくりました。

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公開授業では、昨年度の受講生である国際英語学科の久山沙稀さんが、古典落語「くちなし」を英訳した「Speaking Flower」を披露。かい枝によると「くちなし」は昨年亡くなった桂米朝さんが最初に弟子に稽古をつける落語だそうで、英語落語ではサゲの「くちなしの花」を「ドライフラワー」に変えるなど独自のアレンジがほどこされています。久山さんの落語を見たかい枝は、「(店内に)いっぱいあるお花から探しているところ、そして『Sexy!』などのセリフをもっと意識しながら、もう1回やってみて」とアドバイス。二度目を見て「ようなったんちゃいますか? 声もしっかり出てる!」と太鼓判を。後輩学生たちからも大きな拍手が起こりました。

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「最初は辞めようとも思ったけど、かい枝先生の『Monkey』という小噺を聴いて死ぬほど笑ってしまって...」と久山さん。「あんなふうにできるんなんて、すごい! かっこいい!」と感じたことがきっかけとなり、いつしか人前で堂々と演じられるようになったと話していました。

この後の囲み会見で、「中には名前も言えない学生さんもいるが、こういう授業だとわかっていて選択するということは、自分を変えたいという希望を持っているはず。落語の稽古と違って、褒めて褒めて(笑)、自信を持ってもらうことを大切にしています」と語ったかい枝。今年度から新しく使用される中学検定教科書(英語)の4種類で「英語落語」が取り上げられ、そのうち2種類にかい枝が登場していることも紹介し、「落語の持つパワー」を強調します。

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かい枝が挨拶で触れた就職活動にまつわるエピソードも。「履歴書やエントリーシートの『学生時代に力を入れたこと』には必ず『英語落語』を書いている」という久山さんは、これまで2回、面接で小噺を披露したことがあるそう。それをきっかけに話が弾むこともあり、コミュニケーション力アップにも役立っているようです。これを受けて、かい枝は「英語落語で就活もスベり知らず」とオチをつけていました。

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また、落語についてまったく知らない学生も多いことから、「自分も基本に立ち返りやらせていただける。勉強になります」。客員教授就任を機に、通常の授業はもちろん、国際交流などより"外に向けて"の発信にも力を入れたいとのことで、「僕自身のネットワークも使って何かやっていけたら」と新たな目標も語っていました。



【桂かい枝】