ダンスコンテスト『ALL THAT'S DANCE OSAKA』でWVEがグランプリを獲得!
4月2日、大阪国際交流センターにて『ALL THAT'S DANCE OSAKA』が行われました。『ALL THAT'S DANCE OSAKA』は、世界に発信できるパフォーミング・アーツの発掘をコンセプトに行うダンスコンテストで、コレオグラファー=振付師を称える大会のこと。『ALL THAT'S DANCE OSAKA』で優勝、準優勝した作品は、東京で行われるコレオグラファーの頂上決戦、『Legend Tokyo Chapter.6』への作品出展権が与えられます。
『ALL THAT'S DANCE OSAKA』の決勝の舞台に立ったのは、9組のチーム。オープニングは、決勝にも進出しているユースシアタージャパンのダンスで沸かせました。そして、大会プロデューサー、ルール監修を務めたHIDEBOHを審査委員長に、RYONRYON.、KAORIaliveさん、後藤ひろひと、水玉れっぷう隊・アキ、エグスプロージョン、植木護さんが審査員で登場。MCのテンダラーの進行のもと、アキのギャグ「いいーよー」を会場で唱和して、戦いの火蓋が切って落とされました。
トップバッターを飾ったのは、総勢23名のダンスチームENstarry Envitaion(エンスターリーエンビテイション)。お囃子のBGMが流れ、ステージは一瞬にしてお祭り会場に。キッズダンサーと大人のダンサーとの対比も見応えがあり、ひと夏の想い出を描いたストーリー性のあるダンスで魅せました。
続いてはKURINE(クライン)。10名のダンサーで魅せたのは能や歌舞伎をベースにした、これまた和の要素がたっぷりのステージです。歌舞伎の「連獅子」を彷彿させる場面では大いに沸かせました。
2チームを終えて「2組ともジャンルが違って面白い。クラインはハウスやストリートの世界観と歌舞伎をリミックスさせていて。アイデアが重要視されますね」とHIDEBOH。エグスプロージョン・まちゃあきも「1組目から引き込まれました。すっと入ってきました」と賞賛しました。
3番目は*RefoRme*(レフォルム)です。旅立ちのシーンから始まり、一気に物語の中に引き込まれます。親元を離れた娘が成長していくというストーリーとダンスを見事に構成していました。
そしてGANG☆MANISH(ギャングマニッシュ)は10人のダンサー全員が『スーパーマリオブラザーズ』のコスチューム!ゲームの世界をダンスで表現。フォーメーションの美しさも見応えあるパフォーマンスでした。
「全員マリオってアリですか!?」と感嘆の声を上げたのは後藤。「いつか全員ボンバーマンのステージも見てみたいですね」とリクエストもしていました。「今年はストーリーのあるダンスが多い。*RefoRme*は1本の映画を見ているようでした」とRYONRYON.。
5組目はユリバーサルスタジオジャパン。ダンサー全員白い衣装、ジャズダンスやコンテンポラリーダンスなど巧みに取り入れ、中盤での群舞も圧倒的。躍動感あるステージで、結末にも面白みのある構成でした。
そしてXSPACE(エックススペース)はSFのような世界観で魅せました。近未来を髣髴させるストーリーで、ダンスのジャンルも多岐にわたっています。一人ひとりのテクニックも光る演技でした。
「どちらもジャズをベースにした作品した。ユリバーサルスタジオジャパンはアンニュイで抽象的。テーマを知りたいですね。XSPACEはスキルがないとリスキーなテクニックを取り入れていて、チャレンジしているところもいいと思いました」とKAORIaliveさん。アキは「ユリバーサルスタジオジャパンの真っ白というシンプルさに、迫力やしなやかさがありました。XSPACEの終わり方はゾクゾクしました。見たことのない感じでした」と興奮冷めやらぬ様子で感想を語りました。
7組目はYouth Theatre Japan(ユースシアタージャパン)、決勝9組のうち最も大所帯、28人というダンサーで迫力あるステージを繰り広げました。ミュージカルの要素も感じられる楽しい舞台に皆、惹きつけられました。
お次はD-TREK(ディートレック)。こちらも和の要素を取り入れたダンスで、ダンサーのシルエットも美しい作品。中盤からはよりダンサブルに、スピード感ある展開は圧倒的でした。
最後を飾ったのはWVE(ウブ)。切れが良く、かつしなやかでもあるダンスが美しく、グリーンと白の衣装がフォーメーションでは植物のように見えるなど、有機的な構成で魅せました。
すべての演技が終わって「すばらしいパフォーマンスが多くて、これは審査が難しくなってきました!」と植木さん。審査委員長のHIDEBBOHは「振付のみならず、構成やアイデアがみんなよくて悩みますね」と、決勝進出9組のクオリティの高さを絶賛しました。
この『ALL THAT'S DANCE OSAKA』の審査は、観客投票もありました。そして観客投票が終わると、ステージではゲストパフォーマンスも。エグスプロージョン『本能寺の変』や、HIDEBOwith座頭市スペシャルダンサーによるタップダンスで沸かせました。
そしていよいよ結果発表! まずは『Legend Tokyo』実行委員会・審査員賞から発表。「かなり難しかったです。点数だけでは評価できないところもありましたので」とHIDEBOH、審査員も悩みに悩んだ様子が伺えました。受賞したのはXSPACEでした。
続いて優勝チームの発表へ。賞金10万円と『Legend Tokyo Chapter.6』作品出展権が与えられる最優秀賞はWVEが獲得しました。「いろんなチームが僅差で、どうしようと。その中で、決め手は構成、振付、衣装、表現、アイデア、すべてが詰まっていました。素晴らしかったです!」(HIDEBOH)と、優勝の理由を語りました。
最後に、テンダラーのふたりが審査員に感想を尋ねました。「面白かったですね。楽しませてくれました。こんなに早く動く人間は、私たちの世代では初代タイガーマスクしかいませんでした。すごい時代になったなと思いながら楽しませてもらいました」と後藤。KAORIaliveさんは「去年よりレベルが上がっていて、どのチームも面白かったですが、大人数のダンスコンテストなので、人数が増えれば増えるほどディティールがよくないとざわざわしてクリアに見えないところがあって、そこが残念なチームもありました。なので、WVEさんも、XSPACEさんも、次は大きい舞台なので作り直さないといけないと思いますが、関西代表として頑張ってみんなの分まで獲ってもらいたいと思います!」とエールを贈りました。RYONRYON.は、「WVEさんも良かったですし、他のチームもよかったですが、すごく大変なダンスで、真っ白な衣装で、最終的には考えさせられもしたユリバーサルスタジオジャパンさんもよかったです!」とコメント。アキも「感動しました!ダンスのコンテストと思ったら、芸術の大会ですよね!ダンスが上手なのは当たり前で、衣装から作り方から...。各チームの方に見応えがあって、感動しました!」と声を弾ませました。植木さんは、「とにかく皆さん素晴らしかったです。審査でも大難航でした。途中でエグスプロージョンのふたりが揉めて揉めて...これが本能寺の変かと」とジョークで笑わせつつ、「見応えありました」と話しました。エグスプロージョンのまちゃあきも「審査は難しかったですね。皆さんのいいところが重なっていて...」と審査の難しさを語りました。おばらよしおは「1組目のENstarry Envitaionが良かったです。僕たちはエンターテイメントがすごく好きなので、分かりやすく伝わりましたし、今日の中で一番伝わってきました。楽しかったです!」と称えました。
なお、XSPACEとWVEは、8月12日(金)~14日(日)に舞浜アンフィシアターで開催される全国大会『Legend Tokyo Chapter.6』に作品を出展します。世界最大級のコラオグラフコンテストでの活躍を、どうぞご期待ください!
【HIDEBOH】【RYONRYON.】【後藤ひろひと】【アキ】【エグスプロージョン】【テンダラー】