よしもとニュースセンター

4月15日、なんばグランド花月で『よしもとゴールデンアワー』が開催されました。たむらけんじ発案のこのイベント、勢いのある若手芸人を、バラエティ番組で大活躍中の人気ベテラン芸人に観てもらおうという趣旨で今年の3月から始まりました。毎回、豪華MC陣とナビゲーターが登場、そして若手芸人たちがとっておきのネタを披露します。

この日のMCは東野幸治とナインティナイン・岡村隆史。舞台に登場すると割れんばかりの歓声が起こりました。ナビゲーターはNON STYLE。石田は先日、道を歩いてちょっとコケただけなのに腕を複雑骨折と、包帯姿で現れました。トークは早速、石田の骨折話に集中。岡村も以前、骨折経験があるとかでその苦しみに共感していました。やがて出演芸人の話題へと移り、東野と岡村はお互いに「(出演する若手芸人を)レギュラーとかで起用したらいいやん」と勧めます。どんな芸人たちが出てくるのか、お客様の期待も入り混じる中、イベントが始まりました。





まずは4分ネタをする6組からスタート。先陣を切ったのは祇園です。木崎のナルシスト満開の漫才で沸かせ、「キザキッス」「木崎アヒル口」などのサービス(?)もありました。



ツッコミの型が170もあるというボーイフレンドが登場。髭剃りをテーマに、黒沼がボケるたびに宮川がツッコミを決めまくっていました。



続いてニューヨークがコントを披露。嶋佐はダンスに徹して一言も発さずでしたが、屋敷とふたりで壮大な光景を描いていました。



お次はミルクボーイが漫才を。田舎か、田舎じゃないか、駒場の一言に翻弄される内海の姿に笑いが絶えませんでした。



クロスバー直撃は警察署での一幕を。熱血刑事の前野とベテラン刑事の渡邊、ベテラン刑事に辞表をたたき付け啖呵を切ったところから、思わぬ方向へ話が進んでいきました。



前半の4分ネタブロック、最後はハブサービス。やわらかい体を駆使したネタや、得意のタイツネタで異界を作り上げました。



トークコーナーでは6組全員集合。まずは祇園・木崎のナルシストキャラに集中しました。NON STYLE・井上に憧れているという木崎に一言「僕が進んでいる道は、だいぶん茨ですよ」と井上。心の切り傷が半端ないそうです。それでも行く覚悟は出来ているようで、"師匠"の決めポーズを懸命に習得する木崎でした。ボーイフレンドとは「昇り竜」「アタックナンバー１」などといったツッコミの型で盛り上がりましたが、ともすればボケを凌駕するツッコミに「それでもいいのか？」と黒沼を心配する声が、東野、岡村から上がり始めました。「全然気にならない」という黒沼に、「なんて協力的!!」とNON SYTLEのふたりも一緒になって大絶賛していました。ニューヨークは屋敷が「ペットボトルをアゴにくっつけることができる」という特技を披露。そして空手をやっていたという嶋佐がそれを一発で蹴るとい合わせ技で沸かせました。ミルクボーイは駒場と内海、対照的なふたりの体に注目。最後には東野が内海の体にペットボトルを無理やりくっつけようとし、岡村はボーイフレンド・宮川よろしく内海の腹を叩きまくっていました。クロスバー直撃は自己紹介もそこそこに、得意のネタをさらに披露。「映画でありそうなモノマネ」を３連発し、盛り上げました。ハブサービスにはいきなり「大阪と東京、どっちがネタをやりやすい？」と尋ねた東野。答えは「大阪」とのこと。ハブサービスのタイツ芸は800種類。お客さんが回答者となって「何を表しているでしょうか」クイズが急遽行われました。難易度の高いこのクイズ、客席から「分かりにくいわ！」との声が上がりましたが、東野と岡村が「こういう芸ですから!!」とすかさずフォローを入れていました。





次なるネタコーナーはさらにコアな芸人が2分ネタを披露。

東京から来たグッドウォーキングは悩み事を打ち明ける漫才を。



7兆個の吠え方を持つ男・ガオ～ちゃんは2分間、咆哮し続けました。



知る人ぞ知るギャグの大家・村越周司はフリップでツッコミを用意してのギャグを連発しました。



ネタが終わり、ざわつく会場。「（客席が）荒れてきましたよ～！」と嬉しそうに話すのは岡村。まずはグッドウォーキングから自己紹介。上田は利きスニーカーができるとのことで、その特技を披露。目隠しをした状態で、スニーカーの肌触りや匂いなどでブランドや色など当てていました。ガオ～ちゃんへは東野、岡村、NON SYTLEともダメ出しの嵐！　「基本、何を言っているか聞こえない」と東野。ボケるタイミングなど、「違う違う！」と岡村も指導。その未知なる存在に「最終的にはどうなりたいの？」と東野が聞くと、「骨になりたい」と答えていました。村越とのトークは、しばらく村越家の事情について盛り上がりました。が、やがてガオ～ちゃんと咆哮VSギャグ対決へと発展していき、しばらく「吠え」とギャグが響き渡りました。




最終ブロック、再び4分ネタの芸人が登場。

田畑藤本は「学歴だけでも覚えて帰ってくださいね～」と学歴をネタにした漫才を。東京大学出身の藤本と立命館大学出身の田畑、高学歴のふたりが繰り出す漫才に抱腹絶倒でした。



続いてはダブルアート、学校の先生と生徒のやり取りを漫才で。無邪気なタグのボケにいささか恐怖も感じるネタで楽しませました。



ピン芸人のZAZYはフリップネタ「いねぇ奴」を。あまりにもエキセントリックなキャラが続々登場、次第にどんな「いねぇ奴」が出てくるのかと会場の期待感が一つになっていきました。



ビーフケーキはスーパーで万引きしたおばあちゃんと店員のやり取り。盗んだ品物で一体何を作る気だったのか、ネタの向こう側も想像させるコントで魅せました。



『R-1ぐらんぷり2013』のチャンピオン、三浦マイルドも登場。冒頭からのマイルドフラッシュと自虐的な自己紹介は、時に悲鳴が上がるほどの破壊力がありました。ネタは「違う立場のふたりだけど、どちらも言いそうな一言」。白と黒、光と闇を描きました。



そして大トリを飾ったのはPOISON GIRL BAND。野球でのガッツポーズをネタにした漫才を披露しました。阿部が繰り出す素っ頓狂なボケはどんどんおかしな方向へ。ふたりもまた会場を"異界"へといざないました。

トークコーナーもネタ順で。田畑藤本はもちろん、学歴やかしこさに話題が集中。藤本は千原ジュニアの家庭教師をしているそうです。またカナダへの留学経験もある田畑は、ピース・綾部に英語を教える約束をしているとか。ダブルアートのふたりには、「達者やね」と東野。バラエティ番組『ぐるぐるナインティナイン』の年始特番でおなじみ「おもしろ荘」にも出たことのあるふたり、岡村も「2012年に2位やったもんね！」と嬉しそうです。井上情報によると真べぇは毎年夏、芸人300人を連れて海へツアーに行っているそうで、感心した様子で聞く東野。「その才能、よしもとやめて会社起こしたら？」とのアドバイス(?)もありました。アピールに余念がないダブルアート、トークコーナーでもショートコントを3つ、披露しました。ZAZYも「おもしろ荘」に出演したことがあり、それがきっかけであるミュージシャンのライブに呼ばれたそう。「すごいな！！」と盛り上がる東野と岡村、話題はそのネタに集中しました。ビーフケーキは松尾が「前転して、向かい合った相手の目と鼻の先に立つ」という特技を岡村に対してやったものの、なかなか上手に出来ずに四苦八苦でした。おしゃべりが下手だと思われているという三浦マイルド、ここで「できるんだぞ」ということを検証することになりました。ですが、形状記憶のように「マイルドフラッシュ」を繰り出す三浦に「それはやめなさい！！」という東野の叱咤が飛んでいました。「大好きなコンビ!!｣と東野が紹介したのは、最後のPOISON GIRL BAND。「東野さんに"おもしろい、大丈夫だから"と言われつつ、数年間、僕たちは地中に隠れていて。数年ぶりに今日、東野さんが僕を見つけてくれて"生きとったんかー！！"と言ってくれて、嬉しかったです。（芸人を）やっててよかったって思いました！」と吉田も顔をほころばせました。終始、おもしろいと絶賛する東野。岡村も生でふたりのネタを見るのは初めてだったようで、興味深々の様子でした。最後は「売れたい！」と切実に話す吉田。阿部も「売れるためだったら髪の毛も切りますよ、こだわりないです」と断言。それぞれ闘志に燃えた『よしもとゴールデンアワー』でした。





次回は4月19日(火)に開催します。メインMCは今田耕司、ナビゲーターには中川家が登場します。こちらもお楽しみに！

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