ヤジマリー。entertainmentが鮮烈デビュー! 2丁拳銃もゲスト出演した新ライブ『ファースト∞ライブSP』(4/16)レポート
4月16日(土)、東京・ヨシモト∞ホールにて、『ファースト∞ライブSP』が行われました。
4月よりスタートしたよしもと若手芸人の新ランクシステムにて、そのトップにあたる「ファーストクラス」メンバーを中心に、「セカンドクラス」の注目株や、ランクシステムを卒業した実力派芸人も出演するこの『ファースト∞ライブSP』。
ネタに加えてコーナー、歌やダンスといった多様なエンタテイメントが盛り込まれるライブで、今回は相席スタート、ダイタク、西村ヒロチョ、田畑藤本、ボーイフレンド、スパイク、サルゴリラ、バビロン、ランパンプス、ゆにばーす、ヤジマリー。entertainment、そしてゲストの2丁拳銃という顔ぶれが集結しました。
開演時刻を迎えると、MCの相席スタートが登場。
さっそく、スカチャンのヤジマリー。率いる「ヤジマリー。entertainment」に触れ、「我々もイマイチ把握できてません(笑)」(山添)といじって笑いを誘います。
また、客席とのコミュニケーションを図ろうとする2人は、熊本を中心に九州地方での余震が続く最中、長崎からこのライブのために駆けつけた観客を見つけ、「大変な時期にありがとう」と山﨑ケイがお礼を述べるシーンも。
ライブはまず、前半6組によるネタコーナーから始まり、トップバッターのボーイフレンドが、映画のタイトルを題材にした漫才で沸かせます。
続く西村ヒロチョは、「眩しいのは太陽じゃなくてみんなの笑顔でした」といったツカミや、歴史上の人物を題材にしたロマンティック漫談で魅了すれば、ゆにばーすの漫才では、妄想が膨らんだはらから「ボケれどもボケれども我が乳房触れることなく」といった名台詞(?)も。
次のスパイクは、マンションの隣人とお醤油を貸し借りする2人よるコントで、ラーメン店を舞台にしたコントのサルゴリラは、舞台的な演出にこだわる児玉の熱演に爆笑が生まれます。
前半ラストの田畑藤本は、十八番の学歴をテーマにした漫才ながらも、学歴詐称の話題から「本物の学歴8年使って売れてないやないか」という田畑の指摘に、「なんでやねーん!」と藤本が咆哮。
続いては、いよいよヤジマリー。entertainmentのステージです。
スカチャン、ツクロークン、トレポルノ、ザ・プレジデントの4組7名で構成されたユニットと知り、「パッと聞き、おじさんしかいないんですよ(笑)」と山﨑が嘲笑するも、「ぜひとも、ジャニーズを見ている感覚でお楽しみくださいとのことです」とも山添が紹介を続けて、いざステージの開演です。
学ランをベースにした衣装で登場した一同は、ヤジマリー。のメインボーカル&ダンスの全力パフォーマンスで1曲披露した後、一人もスタンディングしていない客席に「一回座って下さい」とクールダウンを求めるMCのヤジマリー。。
またヤジマリー。によれば、ここでのライブが全国ツアーの最終日だそうで、水、酸素スプレーを運んできたメンバーと絡み、「ジュニアたちも応援してやってください」と気遣う場面もありました。
そして、最後ナンバーとなった2曲目では、シースルーの衣装(100円ショップで購入したレインコート)への早替えや、トロッコに見立てた台車からサインボールを投げ込むサービスもあり、それなりの盛り上がりを見せて終演。
直後の相席スタートとのトークでは、「まるで(日本)武道館にいるような雰囲気もなくもなかったです」と述べる山添に対し、ヤジマリー。が「東京ドームでお願いします」となりきったまま答えます。
さらに山添から「ホンマのジュニア連れてきたらダメでしょ(笑)」といじられたツクロークンは、ジュニアではなく「シニア」、「ボボボーボ・ボーボボ」呼ばわりされていたトレポルノ・八巻はジャニーズUSA所属だそうで、ヤジマリー。曰く「基本、僕よりカッコ悪いやつを選びました」とメンバーの選考基準を赤裸々に。
そして後半のネタコーナーへ。
まずランパンプスは、小中高の教員資格を持つ寺内が、次は保育士試験を受験するそうで、「もしこれが取れたら0歳から18歳まで教育できる芸人」「いずれ自分の学園を開こうと」との野望を明かし、学校の先生ネタを散りばめた漫才を披露します。
双子にとってのドッペルゲンガー現象について掘り下げたダイタク、電車内などでの公共マナーでボケまくったバビロン、女性を口説いて断られた時に返すセリフを巡る相席スタートといずれも漫才でつなげたところで、トリの2丁拳銃が登場。
小堀が相席スタートのセリフをかぶせてツカむと、「荻原と萩原」といった間違いやすい名前の話題から、「室伏とくるぶし」の違いなど言葉遊びへと展開し、何度も爆笑を誘います。
ネタコーナーは以上で、ここから『チャップリンに追いつけ追い越せ! 名言クイズバトル』と題したコーナーへ。
ライブ当日の4月16日は、喜劇王の異名を持つチャールズ・チャップリンの誕生日で、それにちなんでチャップリンの残した名言を穴埋め問題にしつつ、2丁拳銃のジャッジで面白回答にポイントが与えられます。
ランパンプス、西村ヒロチョ、スパイクによる「ハナアリーズ」と、田畑藤本、相席スタート・山﨑、ダイタクによる「ハナナシーズ」とチーム分けされますが、これに対して田畑藤本が「学アリーズや!」と異議を唱え、一人ずつ最終学歴を言う流れに。
「立命館」(田畑)、「東京」(藤本)、「早稲田」(山﨑)と来て、ダイタク・大は「熊本学園大学」と答え、OGの有名人に「波田陽区さん」がいると明かすと、拓が「残念!」とツッコむというコンビ芸を見せつけるのでした。
一方の「ハナアリーズ」は、小堀が酔っ払ってスパイク・松浦を口説いたとのエピソードで盛り上がりますが、松浦は「全然(エピソードを)隠してないんですけど、全然浸透しないんですよ!」と不満を爆発。
クイズの第一問は「私は○○と仲が良い。私が対立しているのは○○だ」で、チャップリンの名言とされる正解は「私は神と仲が良い。私が対立しているのは人間だ」でしたが、「私は生徒と仲が良い。私が対立しているのはPTAだ」と寺内が先陣を切ると、続く藤本は「私は京大と仲が良い。私が対立しているのは宇治原だ」とロザン・宇治原との関係性をネタにします。
拓の「私は松竹と仲が良い。私が対立しているのはよしもとだ」は、一見意味不明ですが、「チャップリンじゃなくてチョップリンさんの方!(笑)」と山添が松竹芸能所属のコンビ名に気づいて、一同から納得の笑いが。
また、ヒロチョが不正解を告げられた直後のポージングで爆笑を奪うと、同様に不正解でポージング&ひと言吠える件が流行しました。
第2問目は「私が想像できる最も悲しいことは、○○ことだ」で、正解は「私が想像できる最も悲しいことは、ぜいたくに慣れてしまうことだ」。
この問題にも「給食費が盗まれる」(寺内)、「1万円札の肖像画が福沢諭吉で慶応大学の奴」(藤本)と各自がキャラを突き通しますが、小川は「間違えてお金を燃やしちゃった」と自身のささいなエピソードを語り、ざわつかせます。
ランパンプス・小林が正解するもノーポイントといったジャッジもあり、結局9-10で「ハナナシーズ」の勝利という結果に。
続いては、残りのメンバーが参加の『チャップリンに追いつけ追い越せ!5ミニッツギャグチャレンジ!』と題したコーナーで、チャップリンに負けないようなギャグを放ち、それを見た2丁拳銃が○か×かジャッジして、5分間で修士が定めたギャグ50個という目標に挑戦します。
まずボーイフレンド・宮川の「動きとギャグの音が違うシリーズ」で幸先いいスタートを切りますが、相方・黒沼が時間をたっぷり使って失敗するなど、対照的な印象を残した2人。
サルゴリラ・赤羽は「電車のドアに挟まっちゃった」シリーズで笑いを誘えば、はらが持ちギャグ「イェエエイ!!」をアレンジしたり、バビロン・ノリが「もしも前田敦子がマッチョだったら」といった筋肉ギャグでポイントを稼ぐも、目標の50には遠く及ばずタイムアップを迎えます。
ところが、タイムアップ後も、なぜかバビロン・千葉が追い込まれることとなり、「耳の中からまた耳が」「これくらいの竹輪の中で生活」といった苦し紛れのギャグを放つも、修士から「ただのウソやん(笑)」とツッコまれ、狼狽する千葉に大爆笑!
そんなワチャワチャした空気のままエンディングへと突入し、修士が「みんな素晴らしい若手芸人が集まっていますので、今後とも∞ホールをよろしくお願いします」とまとめると、小堀が「みんなで笑い作っていこう!」と呼びかけて、賛同の拍手のなかで終演を迎えました。
なお、今後の『ファースト∞ライブSP』は4月29日(金)~5月1日(土)の3日間(各18時開演)など定期的に開催され、5月1日(土)、5月7日(土)には今回好評を得たヤジマリー。entertainmentの出演も予定。
『ファースト∞ライブSP』並びに『ファースト∞ライブ』などの詳細、最新情報は、ヨシモト∞ホール公式サイト(http://www.yoshimoto.co.jp/mugendai/)でご確認ください。
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