よしもとニュースセンター

4月26日（火）、よしもと祇園花月にて、「茂造の青春時代！」初日公演が開催されました。破天荒な暴れっぷりで大人気のキャラクター"茂造"のルーツを探るこのシリーズも今回で8回目。これまで同様、第1幕はおなじみの吉本新喜劇、第2幕は茂造の過去にスポットを当てた芝居という二部構成で、客席を埋めたファンを大いに魅了しました。

第1幕、吉本新喜劇のテーマ曲が流れ幕が開くと、場内は割れんばかりの拍手と大歓声に包まれます。舞台は、とある町の老舗温泉旅館。お客さんを出迎えたパートのアキ子（アキ）が、さっそく「...なに？」とボケ倒して笑わせます。そんなアキ子の紹介で、この日からアルバイトとして働き始めた茂造は、登場するなりやりたい放題、暴れまくり！　さまざまな仕掛けをフル活用したお約束のネタはもちろん、次々と炸裂するツッコミも冴えわたります。

チンピラが乱入しての立ち退き騒動や、旅館の娘と旅行会社御曹司の縁談話、さらに意外なふたりの秘めた恋、板長とひとり息子の絆などなど、さまざまなエピソードが絡み合うなか、茂造の行動がますます事態を複雑に...!?　座員たちは持ちギャグに加え、辻本からの"ムチャブリ"にも果敢なアドリブで応える大奮闘を見せ、こちらも舞台を盛り上げました。



そして、第1幕のなかで出てきた茂造の「シュウジさんへの恩はぜったいに忘れない」という言葉が、第2幕に大きく関わっているようで...？

大爆笑で幕となった新喜劇から打って変わって、第2幕では笑いはもちろんシリアスなシーンや歌、ダンスなどさまざまなエンターテインメント要素をぎっしり詰め込んだ物語が展開。今回は、辻本自身が青春時代に経験した出来事もふんだんに盛り込まれており、感動のクライマックスでは涙を流す観客の姿も...。島田珠代やアキといったおなじみのメンバーに加え、オーディションで選ばれたフレッシュなキャストや劇団で活躍する俳優の皆さんなど、バラエティ豊かな顔ぶれが揃い、新喜劇とはひと味もふた味も違う舞台を作り上げていました。ほかに、あの新喜劇メンバーがこんな役を!?というサプライズも用意されています。誰も知らなかった茂造の青春時代、ぜひ劇場に足を運んでひもといてください！

エンディングで辻本は、初日当日の朝4時まで通し稽古をしていたことなどを告白。「何とか間に合った。今日は本当に疲れました」とホッとした表情を見せました。また、劇中に登場するいくつかのエピソードが自身の実話であると明かされると、客席からは驚きの声が。「でも、芸人になったからこそ、こうして素敵な仲間やお客さまと出会えました」との言葉に、大きな拍手が起こります。



続いて、キャストひとりひとりを笑いを交えて紹介。舞台上はまさに"チーム"という和気あいあいの雰囲気に包まれます。最後は「今回、茂造の青春時代を描けて本当にうれしかった」としみじみ語った辻本。「『あきらめたらアカン』『頑張ったら何かをつかめる』という思いを込めた」という「茂造の青春時代！」は、5月9日（月）まで上演中です。どうぞお見逃しなく！





【辻本茂雄】【アキ】【平山昌雄】【伊賀健二】【島田珠代】