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2016年5月24日 (火)

新しいチャレンジとさらなる飛躍を感じさせる濃厚な漫才&コントで圧倒!『相席スタート単独ライブ「ソトの気分」』レポート

5月5日(木・祝)、東京・北沢タウンホールにて『相席スタート単独ライブ「ソトの気分」』が開催されました。

こちらは、相席スタートによる5回目となる単独ライブ。これまではホームグラウンドである東京・ヨシモト∞ホールにて行なっていましたが、今回は初めてよしもとの常設劇場ではない外部の会場、いわゆる"ソト"での開催となりました。
単独ライブ終了後には、2人は隔月で開催しているトークライブ『相席ナイトクラブ』、山添によるソロ企画ライブ『浮気 番外編~浮気がバレて修羅場になりそうです~』も合わせて開催されました。

まず、おなじみのシリーズ『大人のショートコント~このあと絶対やるじゃん~』の新コントからスタート。別れ際のカップルを演じながら多くは語らずとも状況をすぐさまに把握させる絶妙な台詞回しで、大人の雰囲気を醸して観客をぐいぐいと惹き付けます。
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今回は漫才3本、コント5本を披露。後半はこれまでの単独の流れを感じられるネタも見受けられながらも、前半は新しい試みが盛りだくさん。
これまでの漫才は山﨑による女性ならではの視点や持論、提案などから会話が始まり、発展していくものが多かった印象ですが、最初の漫才ではある題材を取り入れたことによって、男性的な視点が加わり、男女双方の理解力が深まるような展開に。こういった新ネタを冒頭に持ってくるあたりに2人の潔いチャレンジ精神を感じ、興味をさらに駆り立てられます。
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もう1本の漫才では、山﨑から"まあまあな男"と称される山添による男性ならではの意見が盛り込まれたものに。山添の浅い(ある意味、誉めてます!)提案に山﨑が呆れ返るというもので、ボケツッコミ的なポジションが入れ替わっただけでなく、これまで漫才中には観られなかった山添の無邪気な一面が観られて新鮮です。
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最後の漫才は、これまでのスタイルを汲んだ山﨑による声高な主張が露に。彼女らしいリアルな説得力に、笑いはいっそう増しました。
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一方のコントも、これまでは先のショートコントにも代表されるような大人の視点が入ったものが多かった印象ですが、今回はさまざまな特色が豊かに表現されます。
コント「彼女」は付き合って1ヵ月のカップルが体験する彼女の意外な特徴を題材とした際立つギャップが見どころに、コント「カラオケデート」は表面上では明かされない人の本質を突いた内容で笑いを起こします。
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山﨑が娘、山添が父親を演じたコント「マリッジブルー」、地球上にこの2人しかいないのではと思わせるほどのラブラブな世界観を構築したコント「バカか!」も含めて共通して描かれているのは、愛や恋に翻弄される人間味に溢れた人々。登場人物たちの必死すぎるが故の行き過ぎた行動はおかしみに溢れながらも、なぜかハッピーで温かい気持ちになるという人間讃歌的な魅力に満ちています。
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また、コント「特殊課刑事 小早川七瀬」はサスペンス調ながら、相席スタートらしい"大人の視点"ふが盛り込まれた展開が光りました。
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ネタもさることながら、幕間のVTRも秀逸!
これまで「女性の変化にはきちんと反応するように」と口酸っぱく言われてきた山添が、山﨑の変化にどれだけ気付くことができるかを検証するものでは、「前髪を切った」ことに気付かなかった山添を、山﨑は「いつも言ってるよね?」と懇懇と諭します。打ち合わせ中に2人が対戦した「顔面落書きにらめっこ」はその名の通り、1人ずつが顔面に落書きをして笑いを堪えたほうが勝ちというゲーム。この落書きが実に素晴らしくて、観客は体を揺らしたり、手を叩きながら大爆笑。
さらに、山添が考案したゲームを田畑藤本らと実際にやってみる「山添ゲームで遊ぼう」では、藤本が意外な墓穴を掘ったりと見どころ満載。相席スタートの単独を観ている人ならばおなじみの"めぐたん"や山﨑が打ち合わせ中に調理し出すというシュールなものもありつつ、ネタに劣らない充実ぶりでした。

全ての演目を終えて大きな大きな拍手が起こるなか、舞台に登場した2人。
開口一番「終わったー!」と伸びやかな声を発した山﨑は「この10年で、これまでの1ヵ月はお酒を呑んでなかった期間でした。終わったぁ。ありがとうございます!」と晴れやかな表情を浮かべます。また、満員の客席に「(これだけ多くのお客さんは)どこに隠れているの?」と呼びかけると、大きな笑いが起こりました。
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男女コンビならではの利点を生かしながら、常に高いモチベーションで新しい試みを取り入れながら、新しい驚きと笑いを披露し続ける相席スタート。7月もしくは8月に開催予定だという次回の単独ライブも期待せずにはいられません!


【相席スタート】