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2016年6月14日 (火)

上方らしいネタの数々で魅了した『桂文太ぷれみあむ落語会 in NGK ~語り草2~』

6月8日、なんばグランド花月で桂文太の独演会が開かれました。昨年、初めてNGKで独演会を行った文太。その舞台上で「来年もまたやります!」と宣言し、2年連続の開催となりました。

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開口一番は文太の弟弟子の桂文三。「僕が入門した頃から文太兄さんは師範代やった」と文三、高座に上がる前は「今日は前座と違う。つき出しや!」と文太に送り出されたとか。ネタは『動物園』。トラの毛皮を着た男を汗たっぷりに熱演しました。

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そして文太が登場。「ありがとうございます。泣かんとこと思ってたのに、また今年も...」と早くも涙声です。「トップバッターは誠に品のない、つき出しにもなりませんでしたね」と文三を指し、笑いを誘う文太。まずは旅の噺をと『伊勢参宮神乃賑』を。マクラでは見台や"たたき"の説明、使い方の見本などもありました。そして場面に合わせたはめもの(お囃子)も賑やかな『七度狐』で笑いを誘いました。

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ゲストで登場したのは桂米團治さん、NGKの舞台がパッと華やぎました。「一門は違ってもお声をかけていただいて嬉しい」と満面の笑みを浮かべる米團治さん。文太に小米朝時代からかわいがってもらっているという昔話も。また、伝説とも言える米團治さんの失敗談で沸かせつつ、芝居噺の定番『七段目』を披露されました。

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中入り前に文太が二席目を。「華があってよろしいな」と文太、米團治さんとのエピソードを次々と語りました。米團治さんがプロデュースされているレトルトカレー『桂米團治のこだわりオニオンカレー』の話題では、「650円と知らずに5箱買って...」など話していると、米團治さんが舞台袖から飛び出して「600円に値下がりしまして!」という場面もあり、爆笑を起こしました。

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やがて芸人としての色気を持つのは難しいというマクラから、色街を舞台にした『松島心中』を。落ちぶれた花魁に言い寄られて心中することになった男の噺を、風情たっぷりに描きました。

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中入り後、最後のネタとなりました。出囃子は内海英子さんの三味線で『牛乳石鹸の歌』。会場から自然と手拍子が沸き起こり、文太も高座で手を鳴らします。そんな姿にお客様もほっこりでした。

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披露したのは浄瑠璃を題材にした『寝床』です。浄瑠璃の説明もあり、分かりやすく噺の世界に誘う文太。旦那の浄瑠璃の会を逃れるために、次々と言い訳を考える店員や店子たち。断る理由が飛び出すたびに場内は爆笑。旦那と繰り広げる"攻防戦"を人情味たっぷりに演じました。

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約40分の大ネタを最後までしっかり楽しませてくれた文太。会場はこの日最大の拍手に包まれ、『桂文太ぷれみあむ落語会 in NGK ~語り草2~』の幕を閉じました。

【桂文太】【桂文三】