タップはもちろん歌、コラボ、トーク、ものまねで魅了! 『HIDEBOH 感謝祭 Thanks Giving Vol.3』レポート
6月18日(土)、都内のBlues Alley Japanにて、タップダンサーHIDEBOHによる『HIDEBOH 感謝祭 Thanks Giving Vol.3』が行われました。
HIDEBOHが定期的に行っているワンマンライブの第3回目となったこの日は、1部に川平慈英さん、2部に中西保志さんをゲストに迎え、どちらも大盛況。
ここでは、16時開演の1部の模様をレポートします。
開演時間を迎えると、バンドメンバーに続いて登場したHIDEBOHは、「ようこそおいでくださいました。フック船長です」と自身の衣装をいじりながらの挨拶から入り、ステッキ出現といったマジックで歓声が沸きます。
その後は、自身の半生とタップダンスとの歴史を重ねつつ、生演奏による多彩なジャンルの曲とともボーカルとタップで魅了。
これぞエンタテインメントというパフォーマンスが展開される一方で、父親の仕事場である演芸場で「一番かわいがられた」という松鶴家千とせさんのネタのコピーや、堀江淳さんや石井竜也さんといった縁のある歌手、アーティストの歌マネで笑いを誘います。
MCでは、水谷豊さんの初監督作品にして、HIDEBOHが監修、振り付け、出演を務める来年公開の映画『TAP THE LAST SHOW』の話題が飛び出し、水谷さんの『カリフォルニア・コネクション』も軽快に歌うシーンも。
その『TAP THE LAST SHOW』にも出演するガールズタップユニット・Funk-a-Babyが加わると、2012年に『NHKみんなのうた』でオンエアされて話題となった『HEART BEAT』、さらにはアカペラタップの2曲で華やかなステージとなりますが、高速タップの連続には、さすがのHIDEBOHも「ちょっと早すぎますよ(笑)」と息を切らしました。
そして、HIDEBOHにとっては10代から憧れる大先輩ながら、「みなさんのなかでは、ミュージカルというより、"むむっ!"っていう感じですよね?」とゲストの川平慈英さんをステージに招くと、コラボで『A Little Less Conversation』を披露。
トークでは、今年も10月に開催されるミュージカル『Shoes On!』で共演した際の逸話の他、主演を務めた公開中の映画『手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~』の話題も出て、映画初主演に驚くHIDEBOHに「あまり映画とか呼ばれないですよ。こういうのとか(笑)」と楽天カードマンのポーズを取るなど、楽曲同様、ノリノリのトークを繰り広げた川平さんでした。
その後は、さらにハイスピードなステップの連続で拍手を集めたり、アンコールでは、タップの歴史を作ってきた国内外の先人の名を挙げて敬意を表した後、『I Wanna Be A Dancin' Man』を披露したHIDEBOH。
ラストナンバーは、「小さい頃、"人が死んだら星になるんだよ"と、母がずっと言っていたのを記憶していまして、星にまつわる歌が僕は好きなんですね。この歌は一番好きな歌と言っても過言ではないです」と、ビートたけしさんの『嘲笑』をしっとりと歌い上げます。
軽妙なトークで笑い声が絶えないライブでしたが、最後は感動的なムードに包まれ、「本日はありがとうございました」と来場者へ感謝を述べ、再会を誓うHIDEBOHでした。
なお、川平慈英さん主演『手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~』は、現在、TOHOシネマズ錦糸町、青森コロナシネマワールド、USシネマ千葉ニュータウン、USシネマ木更津、USシネマつくば、セントラルシネマ宮崎にて公開中。
全国順次公開されますので、詳細、最新情報は公式サイトでご確認ください。
【HIDEBOH】