キクチウソツカナイ。の的確なプレゼンに、とろサ・村田&井下好井・好井が感嘆!!『First SPARK~ドラマ火花が絶対観たくなるLIVE~』レポート
6月23日(木)、東京・神保町花月にて『Netflix「火花」Presents「First SPARK~ドラマ火花が絶対観たくなるLIVE~」』が開催されました。
本イベントは、よしもとIDの会員を対象に行なわれたもの。今月3日(金)よりストリーミングがスタートした第153回芥川賞を受賞したピース・又吉直樹による『火花』のNetflixオリジナルドラマをより楽しんでもらうことを目的に、まだドラマを視聴していないという会員100名が招かれたほか、LINE LIVE、YouTube LIVE、Facebook LIVEにて生配信されました。
まずは、本作にて主人公・徳永(林遣都さん)の相方・山下を演じた井下好井・好井、神谷(波岡一喜さん)の相方・大林を演じたとろサーモン・村田、若手芸人役を演じたラフレクラン(西村/きょん)が登場します。
「緊張しますね」と切り出した好井。「LINE LIVEで観てる人がすでに1000人超えているみたいで。このイベントも1000人以上の応募があったらしいです」と、注目度の高さを噛み締めます。
「招待の条件が"まだ『火花』を観てない"人から、なんであんたたちがMCやってんの?って思ってる人もおるかも」と不安がる村田。「めちゃくちゃ出てるんですよ、俺!!」と自信たっぷりに言い切った好井は、「『クレヨンしんちゃん』でいったら、みさえくらい出てる。村田さんは風間くんくらい出てる!」とキッパリ。西村が「俺らはどうですか?」と好井に喩えを求めたにも関わらず、「園長先生くらい」と答えるきょん。客席からなんとも言えない「あぁ~~~」という声が起こるも、好井の「ぶりぶりざえもんくらい出てる」という言葉で笑いに変わりました。
予告編上映後、撮影時のエピソードを語る4人。4ヵ月間に渡って行なわれた撮影は、昨冬にスタート。好井が「予告編の半袖のシーンあったでしょ? あれ、11月3日に撮ってるんですよ」と語ると、客席からどよめきが起こります。物語が始まる熱海での花火大会の営業シーンには、600人のエキストラが参加していたのですが、「夏の設定なんで、みなさん浴衣着てるから、さっぶい、さっぶい」と撮影の日々を思い出したように、顔をしかめる村田です。
村田の「原作を読まれた方は?」という問いかけには、ちらほらと手が挙がります。好井は「本の中では、僕の役どころってそこまで描かれてないでしょう?」と語りかけながら、「こんな感じなんやろうなっていう(肉付けが)ドラマでは観られます。又吉さんも『足しているところがよかった』って言ってました!」とアピールします。
本作は、東野幸治も大絶賛。村田は「東野さん、『久しぶりによしもとがいい仕事をした』って言ってました」と言いながら、芸人がリアルに描かれていることに「まだあんまりやってない(芸歴を重ねていない)芸人が観たら辞めるんちゃうか。酒呑むシーンとか感情移入してまう」とポツリ。頷く好井は、「夜中、歩くシーンあるんですけど、なんで歩いて帰るんやろうって、みなさんは思うでしょ? 芸人はお金ないからなんですよ。先輩もお金ないから、みんな歩いて帰るんです。又吉さんがまだ売れてないとき、毎日、高円寺を散歩してて、終電逃したら始発まで散歩して家に帰る生活をしていたんです」と芸人のリアルな現状を。「あと、リュックにスーツケース持ってたら大体、芸人」(好井)と語ると、「ぺらぺらのスーツケースね!」(村田)「買ったときに入れてもらうヤツですよね」(きょん)と同調しました。
中盤には、本作を大絶賛している先輩芸人・キクチウソツカナイ。が登場し、まだ観ていない人に向けてプレゼンテーションを行ないました。
「僕、小説を読んでいて内容は知ってました。『説得力のある人に観てほしい。そうなると、キクチウソツカナイ。しかいない』と、僕のところに話が来た。僕はね、面白くなかったら面白くないと言おうと思ってたんですよ」と正直に説明すると、「キクチさん、口がだいぶ悪いですもんね」と好井。「そう。地獄くらい口が悪いんですけど、本当に面白くて、『イベントで熱く語らせてください』とお願いした」と本気で本作を楽しんだ様子。自ら持参したメモを持つと、「じゃあ、まずはハローケイスケさんのアンケートから。"家族仲良く川の字で寝ているが、難しいほうの河だ"」と笑いを誘いました。
いち視聴者、いち芸人といろんな目線から本作を観たというキクチ。
1話については「芸人人生を華々しくスタートさせた回。理想と現実の違いは感じながらも、希望に溢れる徳永と神谷が観られる」と解説。個人的には『火花』のタイトルが出るタイミングが気に入ったと話すと、ほかの4人全員が拍手喝采。「めちゃめちゃいいこと言いますね!」(村田)「1話を観たら、10話までどんな出方するんやろうと思いますよね。監督の色も出てますし」(好井)と大絶賛です。さらにキクチは熱海での営業シーンに触れ、「神谷が"地獄、地獄!"って言うシーンで、言い返すお客さん。今、沼津でがんばってる富士彦さんです! ちゃんと観てないと気付かないから、メモして!」と補足しました。
2話については「僕もですけど、NSCに入ったときはみんな、誰しもデビューすれば売れると思ってる。けど、現実はそんなに甘くない」と自身の経験も語りながら、「でも(状況に)負けない。悔しさをバネにして売れるぞ、まだがんばるぞ、と思えるのが、この回」と説明するキクチ。「小さな見どころとしては、好井の相方・井下がちょっと映るんですけど、デッカチャンとコンビを組んでいる」と語り、笑いを誘います。
「この回が、芸人の僕としては響いた」と語った3話。「映画だと(物語を)ギュッとしないといけない。けど、ドラマだから生まれた回。アホで無駄な芸人の日常が描かれている」と強調すると、「無駄やけど無駄じゃない時間ですよね」と補足する好井。「そう! みなさんにも芸人となって観てほしい。ちょっとお金かかるけどいいですか?」と、なぜかNSC入りを薦めるキクチです。また、門脇麦さん演じる真樹を絶賛。「あの子、いい女優だなぁ!」としみじみしながら、「個人的に好きなのは初詣。引いたおみくじが小吉で、徳永がちょっとバカにしたときに真樹が......。あそこがたまらない!」と噛み締めると、好井は「姉さんボケですよね。観てるなぁ!」と感嘆します。
4話では、理想と現実の違いがよりリアルに。「もうイヤです......。心が痛くなり始めました」と顔をゆがめるキクチ。村田は「朝方歩いてるシーンで、座ってたのに立って泣いてしまった」とリアルさを噛み締めます。さらに、キクチはバイトの先輩役の方に注目。「めっちゃ短い出番なんですけど、あんなにイヤなヤツはいない。あの役者さん、とんでもない役者になるんじゃないかな」と賞賛しつつ、「また井下くんが出て来るんですけど、ちょっとなのに"あれ? こいつ、演技下手じゃね?"って思います。注目です!」とギャップを活かしたプレゼンを。
キクチのポイントを抑えた的確なコメントに、「めっちゃ上手い!」(村田)「何か売られたら買うてまう!」(好井)と全員、感心しきりでした。
終盤には、ケンドーコバヤシ、ウーマンラッシュアワー、とにかく明るい安村も登場。2001年頃、不遇な時代を過ごしていた4人に、さらに深く芸人という職業について語ってもらう予定だったのですが、なぜかコバヤシが大暴走! ウーマンラッシュアワー・中川との共演NGについて語ったり、安村をいじり倒したりと、思うようにコーナーを進めさせてくれません。
そんな中、唯一盛り上がったのが、トークテーマ「きつかった仕事」でのウーマンラッシュアワー・村本のエピソード。
これまで相方を10人変えて来た村本はピン芸人時代もあったそうで、「体重が100キロくらいになってしまって、誰も組んでくれなかった」と回想。「芸風が1周してしまって、ブリーフにひょっとこのお面を被って、クリスマスの飾りみたいなんを巻いて『フー!』と言いながら、わざとスベって『僕はこれが面白いと思う!』って言い切るネタをやっていた」と振り返ります。
芸風そのまま、京都のお祭りの営業へ。本人は若者が集まると思っていたそうですが、実際に集まっていたのは「おじいちゃんおばあちゃん。でも、それしかネタがないからやったら、おじいちゃんに『胸を張れ!』と言われて延々と説教された」と語ります。
すると、「俺もそれに近い仕事があった」と言い出すコバヤシ。ピン芸人になってすぐの頃、老人ホームの慰問へ行ったそうですが、「ラジオで喋れるようなエピソードにしようと、ブリーフにネクタイ、サングラスでネタをやろうと思っていた。で、スカッとスベって話のネタにしようと思ってたら、(その仕事は)ステージじゃなく、おじいちゃんと庭を散歩するっていうヤツで」と話すと、会場爆笑。ブリーフの男とおじいちゃんが手を繋いで歩いたり、跪いてお話ししたり......。そのちょっぴり異様な光景を、客観的に「まるで芸術映画みたいやった」と笑うコバヤシでした。
第2回『Netflix「火花」Presents「Second SPARK~ドラマ火花が絶対観たくなるLIVE~」』は、ゲストに千鳥とNON STYLEを迎えて、今月29日(水)19時30分より同劇場にて開催。よしもとIDでは、26日(日)まで特別招待を受け付けています。たくさんのご応募お待ちしています!
【ケンドーコバヤシ】【ウーマンラッシュアワー】【とにかく明るい安村】【キクチウソツカナイ。】【とろサーモン】【村田秀亮】【井下好井】【好井まさお】【ラフレクラン】
Netflix「火花」Presents『Second SPARK~ドラマ火花が絶対観たくなるLIVE~』
日時:6月29日(水)開場19時/開演19時30分(終演20時30分予定)
会場:神保町花月
出演:とろサーモン・村田、井下好井・好井、ラフレクラン、キクチウソツカナイ。
ゲスト:千鳥 / NON STYLE
応募期間:6月26日(日)23時59分まで
★ご応募には「よしもとID」( https://id.yoshimoto.co.jp)取得・ログインが必要です。
Netflix「火花」Presents『Third SPARK~ドラマ火花が絶対観たくなるLIVE~』
日時:7月11日(月)開場19時/開演19時30分(終演20時30分予定)
会場:神保町花月
出演:とろサーモン・村田、井下好井・好井、ラフレクラン、キクチウソツカナイ。
ゲスト:あり
応募期間:6月27日(月)12時~7月6日(水)23時59分まで
★ご応募には「よしもとID」( https://id.yoshimoto.co.jp)取得・ログインが必要です。