最新ニュースインタビューライブレポート

« ジェラードン海野&御茶ノ水男子しいはしが鎌倉の隠れた名所をさんぽ! | メイン | 和牛が結成10周年記念してルミネtheよしもとにて単独ライブ 『10年目の新ネタラッシュ!! 東京ver.』開催!! »

2016年6月30日 (木)

ノブコブ・徳井「観たら度肝抜かれる!」と太鼓判!!『スラバのスノーショー』クラウンのヴァーニャ・ポルニンさん&アレクサンドル・フリッシュさんとインタビューを敢行!

7月15日(金)から26日(火)まで大阪・森ノ宮ピロティホールで、7月30日(土)から8月14日(日)まで東京・シアター1010(センジュ)にて、『SLAVA'S SNOWSHOW スラバのスノーショー』が2年ぶりに開催されます!

本ショーは、世界的に著名なクラウン(道化師)であるスラバ・ポルニンが創作・演出する"体感型ファンタジーショー"。世界7ヵ国15以上の国際演劇賞を受賞し、世界30ヵ国以上120を超える都市で500万人を動員。日本では2014年に初めて上演されました。
もうすぐ始まる大阪公演を前に、クラウンを務めるヴァーニャ・ポルニンさん、アレクサンドル・フリッシュさんが来日! 2015年2月に行われたイタリア公演にクラウンとして参加した平成ノブシコブシ・徳井健太とともに、取材に応じました。
ちなみに、公演中は一切会話をしないクラウンですが、鼻の装着有無がプライベートとの境目になっている様子。鼻を取って行なったインタビューでは、いろいろなお話を聞くことができました(以下、敬称略)。

20160630171150-48388791af65d5a7442b8ebd379bda06f12e1b93.jpg
(向かって左から:ポルニンさん/徳井健太/フリッシュさん)

*  *  *  * *

――お2人とも、ようこそ日本へ!

フリッシュ ワタシタチハ、ニホンノミ~ナサンニ、シアワセトホホエミトヨコロビヲ、オ~~~トドケスルタメニ、SLAVA'S SNOWSHOW! ヤッテキマシタ! ハイッ!!!
徳井 この日本語だけ、覚えて来たんですって。

――ありがたいですね。

フリッシュ 日本に来るのを、本当に楽しみにしていました。『スラバのスノーショー』は移動距離でいうと、地球を3周していて。
徳井 うわぁ、すごい!
フリッシュ パプアニューギニア、アラスカなど至るところへ行ったのですが、2年前まで日本にだけ行ったことがなかった。そして、昨年1年間は日本に来られなかったのですが、その間、私は不思議な謎の国・日本ってどういうところなんだろう?と思い、いろいろ調査しました。例えば、日本人は「公演のとき、どれくらい雪の結晶を巻くのですか?」とか不思議な質問をするんですよね。
徳井 あぁ......確かに訊くかもなぁ。
フリッシュ 安部公房の小説も読みました。その本に、蝶々は寿命が短いから1日しか生きないと書いてあった。雪も同じです。降って溶けてなくなっていく。で、雪が落ちている間、空想、夢、期待、失望......あらゆるファンタジーを全部働かせることが大事なんです。日本のみなさんには『スラバのスノーショー』を観て幸せになってもらいたいと、心から思っています。

――日本に好意を持ってくださっているようで、嬉しいです。来日しての、日本の印象は?

ポルニン 僕は小さい頃からなぜか日本が大好きで、ずっとファンだったんです。でも、なぜ日本がこんなに好きなのかはわからない。日本人にはそれまで会ったことはそんなになかったし、日本の文化に何か触れていた訳じゃないのに、すごく好きだったんですね。もちろん、2005年に初めて日本へ来たときも、僕の期待は裏切られなかった。だから、また日本に行けると聞いたときは嬉しくてたまらなかったんですし、今回も日本のお客さまと一体になってショーをつくることができればと思っています。僕達のいちばんの目的は、観客の心を開くこと。ショーの中で何が起きるかが大事なのではなく、観客の心を全開にしてファンタジー、謎、空想、夢......そういった世界にお連れすることが大切なことなんです。そういう点では、宮崎駿さんの世界にも通じるものがあるんじゃないかと感じているんですけど。
徳井 へぇ、宮崎駿! 知ってるんだね。
ポルニン アニメーションという手段を通じて、観る人の心の中に空想の世界を広げたり、勇気やメッセージを与えたりされていると思うんです。僕達もそうだと思います。
フリッシュ 僕にとっても、日本は特別な国ですよ。確かソ連時代だったと思うんですけど、初めて訪れた外国が日本でした。服装、空想、人々......全てにオリジナルのものが詰まっている小さな劇場は、いろんなたくさんの発見が詰まっていました。だから、今回も僕達からわぁわぁと働きかけるのではなく、オリジナルな部分を自ら開いていけるように接していけたらなと思ってます。うちのカンパニーのメンバーは、日本でのお土産としてカメラとかの電子機器を買って帰るんですけど、僕はその当時、100円ショップ(註:本人談。おそらくリサイクルショップ)で古い自転車を買って持って帰ったんです。
徳井 自転車!?
フリッシュ そう。日本の自転車技術は発達しているから、ちゃんと真っ直ぐに立つスタンドが付いてたんですよ。他の国のものだと片方しか付いてないでしょう?
徳井 あぁ、斜めになっちゃうよね。
フリッシュ そういうところに、日本人の心配りというかバランス感覚を感じましたね。その自転車は50年経った今も健在で。
徳井 ふふふ......それ、本当?
フリッシュ サドルは変えなければいけなかったけど、まだ使えるよ! あと、ロシアには自転車の前にカゴを付ける文化がなかったんだけど、日本のものには付いている。ロシア人は自転車の後ろへ荷物を適当に付けて、走ってる間に落っことしたりするんだけど、日本人は前に付けたカゴに入れて操縦する。文化が発達していてるよね。あと、日本の自転車は......。
ポルニン ......ふっ!
徳井 自転車の話でインタビューが終わっちゃうよ?

――(笑)話が止まらなくなっちゃいましたね。徳井さん、ローマ公演に参加された感想を教えてもらえますか?

徳井 すっげぇ良かったです。日本にない文化っていうか感覚を持っているから、刺激を受けました。日本のみなさんも何度も観たくなると思います。それにね、クラウン全員のやることが毎日変わるんですよ。僕はいつも舞台袖から観ながら"あぁ、この人は昨日はあれだったけど、今日はあの役をやるんだ"とかいろいろと思っていた訳です。だから、毎日楽しかった。ね? そういうことでしょ?
ポルニン どうなんだろうね。参加した意識として、日本人のためにショーをするのと、ヨーロッパ人......前回はイタリア人だったけど、その前でショーをやるのとで意識の変化はあったの? もし仮に今回、日本公演で舞台に立つことを想像したら、ローマ公演と変わると思う?
徳井 あぁ......イタリア公演のときは日本人としていなかったと思いますよ、あの場に。みんなと同じようにって感じだったかな。
ポルニン いいね!
フリッシュ そこが研修の課題だったんだよ。自分がどこから来て、どこにいるのかっていうことを忘れることが、『スラバのスノーショー』では大事なことなんです。雪の物語に入り込んで、夢中になることが重要なんだ。

――じゃあ、徳井さんは第一段階をクリアしていたということですね。

徳井 そこはね、そこだけだよね?
フリッシュ このショーにはいろんな面白いシーンがあるんです。例えば、スラバが古い旅行カバンを持って出て行くシーンがあるんですけど、旅行カバンは今を表現していて。旅行する人のカバンっていうのは、持つ人によって詰まっているものが違っているでしょう? 歯ブラシを持っていく人もいれば、期待を込める人もいる。で、スラバが旅行カバンを空けた瞬間、あるものが出て来るんですけど......それはぜひ劇場で観ていただければ。

――多くの方に体感いただきたいですね。徳井さん、やはり最大の山場であり、見どころはあのシーンですよね?

徳井 最後の雪でしょう! 日本人が思っている5倍くらいの体感ができるので思わず拍手してしまうでしょうし、度肝抜かれるはず。あれを観るだけでも、ものすごく価値があると思います。

――先ほどポルニンさんが「お客様と一体になってショーをつくりたい」と話されていましたけれど、一緒に楽しむのが苦手な日本人って非常に多いと思うんです。映画とかでもそうですけど、観客はただ座って静かに楽しむという興行のスタイルが一般的なんですね。

徳井 そうそう。恥ずかしがっちゃいますからね。

――だから、ポルニンさんとフリッシュさんに『スラバのスノーショー』を一緒に楽しむためのメッセージをいただけたら嬉しいです。

ポルニン そうですね。まったく緊張する必要はないので、そのまま何も考えないで観に来ていただければいいんじゃないでしょうか。つい遠慮して自分の反応を出さないようにする方もいらっしゃるかもしれないですけど、どんどん自分を素直に表現していただければと思います。クラウンは観客の反応を栄養にして元気になっていくので、お客さまが心を開いて反応してもらえればもらえるほど、クラウンも活発になって面白く動くことができる。だから、自由に楽しんでください!
フリッシュ 僕達はみなさんをお客さまとしてだけではなく、同じショーをつくる参加者として歓迎したいと思っています。公演が終わったら、ぜひ雪のかけらを1つずつお持ち帰りください。枕の下に置いて寝ると、雪のお話が出て来ますよ!
20160630171344-3da5ff7cddc4268265184b2c54d872f65e139c14.jpg


【徳井健太】【平成ノブシコブシ】

SLAVA’S SNOWSHOW スラバのスノーショー

<大阪公演>
日程:7月15日(金)~26日(火)
会場:森ノ宮ピロティホール
チケット:前売8500円(全席指定)

<東京公演>
日程:7月30日(土)~8月14日(日)
会場:シアター1010(センジュ)
チケット:S席(1階席)8500円、A席(2階席)6500円(全席指定)

上演時間、チケットなどの詳細は、公式サイト( http://slavasnowshow.jp)をご確認ください!