後輩に慕われる千鳥・大悟、東西の後輩の差に会場騒然!!『Netflix「火花」Presents「Second SPARK~ドラマ火花が絶対観たくなるLIVE~」』レポート
6月29日(木)、東京・神保町花月にて『Netflix「火花」Presents「Second SPARK~ドラマ火花が絶対観たくなるLIVE~」』が開催されました。
本イベントは、よしもとIDの会員を対象に行なわれたもの。Netflixにてオリジナルドラマ化され、今月3日(金)よりストリーミングがスタートした第153回芥川賞を受賞したピース・又吉直樹による『火花』を楽しんでもらうことを目的としています。
満員の客席を見渡して「ありがたい!」と喜ぶのは、本作で大林役を務めたとろサーモン・村田。好井は「主人公の徳永の相方の山下役を演じた井下好井の好井です」と挨拶。戸惑う客席の空気を察したラフレクラン・西村が「名前がいっぱいでわかりにくかったですかね?」と呼びかけます。
Netflixで現在、絶賛配信中のオリジナルドラマ『火花』ですが、ドラマを観ている人、原作を読んでいる人ともに半数くらいとあって、「マジで(僕が)誰かわかってないんですね?」と好井。村田が「(このあと出て来るNON STYLEの)井上のファンってことですか?」と話しかけると、客席からは笑いが起こりました。
予告編上映後、再び「観てない方、良さそうでしょう?」と話しかけた村田。「そもそも原作を読んでない。ドラマも観てないのに、なんでここに来たんかが不思議。時間通りに来るし、意味がわからない!」と訴えると、好井も「マジで、今日Netflixに入って観てください!」とアピールします。
西村から「お2人とも俳優の顔をしていた」と言われた好井は「めっちゃいじってくるやん!」とツッコミ。「好井さんはふざけて台本通りにやってなかった」という指摘に、「それは違う! スタッフさんが温かいから、ついやってしまうだけで調子に乗ったわけじゃない。調子に乗ったわけじゃないんです!」と必死で弁解します。
撮影時、村田はかなり緊張していたそうで、「予告編にもある"お前のこと好きなんやろうな"っていうシーン。居酒屋で徳永を呼ぶシーンがあるねんけど、ト書きに"音のバランスがわからない大林"って書いてあったし、本にもそういうシーンがあるから、リハで大声で言うたら騒然となって......。観たことない、とろみあるあんかけみたいな脇汗が出た」と、独特の表現で振替します。
また、西村から「印象に残ってるシーンは?」と訊かれた好井は「最後の漫才」と即答。「ここ(神保町花月)で撮ったんですよ。泣きやすいように演出してもらったら、とろ~って涙が出た」と語ると、ラフレクラン・きょんは「あんなキレイな漫才、初めてじゃないかな!」となぜか上から目線でナチュラルに絶賛するのでした。
イベント中盤には、本作を大絶賛している先輩芸人・キクチウソツカナイ。が前回同様に登場し、熱のこもったプレゼンテーションを行ないました。
この日、紹介するのは5話から7話まで。村田が「ただね、キクチさん。観てない人がほとんどなんですよ」と伝えるも、キクチは「みんな、幸せ! これから楽しめるんだから! 絶対観たくなるようにします!」とポジティブに呼びかけます。
軽く4話まで振り返ったのち、5話の見どころを披露したキクチ。「芸人愛が深すぎる回。楽屋風景はまさにあのまんま。劇場に入っていくところから追ってるシーンがあるんですけど、歩きながらすれ違う人に挨拶している光景がそのまんま! こんなに芸人目線を入れていいの?って思うくらい芸人愛が深過ぎて、逆に大丈夫かなって心配になる回です」と紹介します。
ネタのシーンでは、コンビ名は役名ながらも自分達のネタを披露する若手芸人たちへの注目を促しつつ、「MCで出てるサルゴリラだけ演技しようとして緊張してる」と指摘すると、驚きながら「確かにそうかもしれない!」と納得するきょん。また、主役の間に映り込むシューレスジョーについて言及すると、村田が「シューレスジョーは監督に演技指導もらってました」と報告します。
個人的な見どころとして、村田をピックアップしたキクチ。「スパークスの漫才中、山下が噛んで徳永が舞台袖で"何やってんだよ"っていうシーンがあるんですけど、そのあとあほんだらが出て行って、漫才の最初で村田くんが噛みます!」と発言。「気付かなかった!」とビックリする西村に、村田は「沖田(修一)監督はリアルが好きやから......」と説明します。
「切ない部分は出て来る」と説明する6話。西村が「芸人と女性について描かれていますよね」と補足すると、「真希と神谷の関係がはっきりする回。真希の素晴らしさは、ぜひ観てチェックしてください」と告げるキクチです。
キクチに「スパークスが初めての単独ライブをやります。ネタも面白いし、掴みも面白い。あそこはどうやったの?」と訊かれた好井。「台本通りやったら間もフレーズも堅苦しくなるから、深夜、林(遣都)くんの家に行ったり、お互いの家の中間にあるファミレスで練習してました」と語ると、「すげぇ! 本当のコンビみたい!」と驚嘆する西村です。
個人的な見どころとしては、「単独ライブのチラシ、スパークスより(ラフレクラン演じる)ブーフ・ブーブーのほうがいいチラシ。あと、喫茶店に行くシーンで、いる人が椿鬼奴......みたい」と伝えるキクチ。「たくさん芸人が出てるんで、つい後ろまでチェックしてしまうんだけど、あ! 椿鬼奴......違うっていうところを観てください」と話します。
6話のプレゼン途中で、次の現場に行かなければいけなくなった村田。好井に「『火花』より大事な仕事ってなんですか?」と詰め寄られて、一瞬ひるみながら「......ルミネで新喜劇なんですよ」と呟くと会場爆笑!「しかも、二言しか喋りません!」と言い切って、会場をあとにしました。
「勢いだけではやっていけないと気付く回」と語ったのは、7話。キクチは「ラジオ番組のパーソナリティをパンサー・向井がやってるんですけど、イヤな役。あのラジオ番組全部、見どころです。次、向井に会ったら"ベイビーさん"って呼ぼうと思います」と言って、笑わせます。
徳永と大林が居酒屋で飲むシーンの、「せやけど売れたいなぁ」と呟く村田の演技を絶賛するキクチ。「素晴らしい! あそこだけ(素の)とろサーモン・村田が出てる!」とそのリアルさを誉めます。また、あべこうじについても言及。「バトルシーンに出てるんですけど、声だけでも圧がすごいし、エンディングで出て来たときもすごい!」と言いつつ、「面白い人が売れるのか、面白いけど売れてないのかっていうところが描かれてるのが7話です」とまとめました。
終盤には本作の設定年代に不遇な時代を過ごしていた人気芸人として、千鳥とNON STYLEが登場しました。
「この作品のオーディションで落ちた!」と言うのは、NON STYLE・石田。「好井は相手役で、いろんな人と漫才してた」と当初、オーディション対象者の漫才相手だった好井に噛み付くも、「石田さんは肩の力が入り過ぎてたんです」と冷静にいなされてしまいます。
その後、テーマに沿ってトークを展開。
「きつかった仕事」を訊かれて「デビューからずっとエリートなんで!」と涼しげに答えるNON STLE・井上。「どこがや! 8割ブサイク仕事やん!」とツッコまれながら、「住職さんがお経を上げたあとに、僕らが漫才する仕事はひと笑いも取れんかった」と回顧します。
石田は辛かった仕事として、麒麟のDVD握手会をピックアップ。「ダブルブッキングで来られない先輩の麒麟さんに変わって、売れてない僕らが握手しました」と語ると、会場からは驚きの声が。その後も次々と出て来る辛い仕事の数々に、「劇中のシーンが薄れる!」と慌てる好井です。
続いてのテーマは「先輩後輩」。小籔千豊に可愛がってもらっているというノブは、「小籔さんは神社仏閣が好きで、神在月に出雲大社へ連れて行ってもらったんです。行きの飛行機では"仕事増えて来たわ"とか話してたのに、出雲大社に着いたら誰にも声かけられてない。ただの2メーター猫背!」とノブらしい言葉で言い切ると、全員爆笑。また、フィリピンのバスケットボールプレイヤーに間違われたエピソードも語り、会場を大いに湧かせます。
井上が「この言葉があったから、今がある」と切り出したのは、麒麟・田村について。「舞台に出ても前に出られへんし、一発芸もなくてスベることもやっていなかったとき、田村さんから"お前はスベってないかもしらんけど、前にも後ろにも進んでない。俺はスベってるけど、前に倒れてる。起き上がったときは、一歩先に進んでるやん。前に倒れて行こうぜ!"って言われた」と明かします。が、その直後のライブでスベりまくった田村が、楽屋で「もう辛い!」と嘆いていたというオチつきでした。
原作者である又吉と仲がいい大悟。「最近仲がいいけど、その前は僕と(サルゴリラの)児玉さん、(パンサーの)向井で共有してた」という好井の発言に、「大悟さん......又吉さんを獲っちゃったんですね」と呟く西村。「獲ったわけじゃない!」と弁解する大悟は、好井から「酔ったら、"千鳥さんは天下を獲る"っていう話をする。"いろんな意見はあるけど、コンビ2人とも面白いのは千鳥さんやな"って言うてる」と言われて「又吉に見えて来た!」と嬉々。一緒に聞き入ってたノブも「あざーーーっす!」と、深々と頭を下げます。
さらに、大悟は又吉、平成ノブシコブシ・吉村、渡辺直美らにもらった誕生日プレゼントについてのエピソードを。「東京の後輩からですって、めちゃくちゃ高級な女物の財布をもらって。"大悟さんの誕生日ですけど、奥さんに渡してください。僕らはいつも奥さんから(大悟と一緒にいる時間を)もらっているので。これは大悟さんからって言ってもいいので渡してください"って言われた」と語ると、客席からは賞賛の声が。「一方、大阪の後輩は......」と切り出した途端、その声は笑いに変わり、「"みんなで金集めて買いました"って差し出されたのが、オモチャのピストルやった」と話すと、さらに大きなものとなりました。
第3回『Netflix「火花」Presents「Third SPARK~ドラマ火花が絶対観たくなるLIVE~」』は、7月11日(月)19時30分より同劇場にて開催予定。ゲストはロバート、インパルス・板倉俊之で、よしもとIDでは7月6日(木)まで特別招待を受付中。たくさんのご応募お待ちしています!
【千鳥】【NON STYLE】【キクチウソツカナイ。】【とろサーモン】【村田秀亮】【井下好井】【好井まさお】【ラフレクラン】
Netflix「火花」Presents『Third SPARK~ドラマ火花が絶対観たくなるLIVE~』
日時:7月11日(月)開場19時/開演19時30分(終演20時30分予定)
会場:神保町花月
出演:とろサーモン・村田、井下好井・好井、ラフレクラン、キクチウソツカナイ。
ゲスト:ロバート、インパルス・板倉
応募期間:6月27日(月)12時~7月6日(水)23時59分まで
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