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2016年7月 8日 (金)

泥棒二人組がピンチの人々を救う!? 『森田展義の吉本新喜劇2026』

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7月6日、なんばグランド花月で『森田展義の吉本新喜劇2026』が行われました。この『吉本新喜劇2026』は、2016年1月から始まった若手座員を中心にした新シリーズ。10年後の吉本新喜劇を担う人材を育成すべく、若手に活躍の場を与える舞台でもあります。座長は持ち回り制、これまで信濃岳夫、太田芳伸、新名徹郎、吉田裕、安井まさじ、佐藤太一郎、清水啓之、諸見里大介が座長を務めてきました。あらかじめ決められたセットで物語を考えるというのも当シリーズの特徴。7月は海水浴場の一角というセットでした。

『森田展義の吉本新喜劇2026』は1組の泥棒が主役の物語。森田扮する弟分と、吉田裕扮する兄貴分の泥棒コンビを中心にドタバタ劇を繰り広げました。

オープニングは浜辺のピザ店にやってきたお客さんとのやり取りから。客の新名(新名徹郎)と早苗(金原早苗)が訪ねてくると、ピザ屋からまりこ(森田まりこ)が飛び出してきました。まりこは早速ゴリラのネタを披露。続いて、まりこの小学3年生の娘役という設定で子供に扮した酒井藍も登場。そのインパクトにどよめく場内。ブタのノリツッコミのネタの他、新名の顔をスカートでくるむ藍。「生ぬるいわ!!」と必死の形相の新名でした。

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騒ぎを聞きつけ、民宿とピザ屋を営む真希(前田真希)とアルバイトのまみ(前田まみ)が登場。まりこと藍はピザ屋とは無関係、向いのクリーニング店の人間でした。この日、真希の民宿に有名な俳人、竹尾芭蕉がやってくるということで、弟の啓之(清水啓之)にもしっかりするようにと喝を入れる真希。竹尾芭蕉を知らないという藍に、懇切丁寧にその人物像を説明するまりこですが、啓之が「ぎっくり腰でキャンセルです」と告げます。まりこの時間を返せとすごい剣幕でまくし立てる藍のキャラの変貌っぷりは見もものでした。

そこへ吉田と森田の泥棒コンビがやってきました。付近を物色している二人。とんちんかんなことをするたび「すみません!」と頭を下げる森田ですが、そのたびに自分の頭頂部を強調。「ハゲとるやないか!」と吉田のツッコミが響きわたります。

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そんなやり取りを繰り返す中で、事態は急変。森田がうっかり「私が竹尾芭蕉です」と名乗ったことから、竹尾芭蕉として振舞うことに。その上、兄貴分の吉田を「弟子です」と紹介、真希やまりこらがいる前では、師匠と弟子という関係性で過ごす羽目に。二人きりになるたびに関係性がチェンジ。舞台上に入れ替わり立ち代わり人が来るたびに、二人はくるくると関係性を変え、吉田も頭頂部を強調したお辞儀で謝るなど、すっかり森田のペースにはまっています。

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ここで警官(奥重敦史、佐藤太一郎)がやってきます。警察に顔を見られたくない森田と吉田は舞台に背を向け挙動不審に。警官を何とかやり過ごし、泥棒としての"仕事"をと、民宿から大きな壺を盗み出します。運んでいるところを見られたくない二人は、人が来るたびに慌てて民宿に壺を戻そうとします。運搬中、森田が壺を吉田の乳首に押し付け「壺でドリルすなー!」と吉田、乳首ドリルを壺でするという新たな手法に会場は大爆笑でした。

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そんな二人をいぶかしがるのが、小3の藍。去り際、「嘘は泥棒の始まり......やで」など、ませた口調で意味ありげに二人に話しかけるたび、森田と吉田はたじたじでした。

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レイチェル扮する借金取りが、ピザ店アルバイトのまみ(前田まみ)に返済を求めにやってきました。サングラスにスーツというコスチュームのレイチェル、『吉本新喜劇2026』シリーズでは初登場のキャラクターでした。まみのことが気になる森田、その気持ちを一句読んでから、民宿から盗んだ50万の半分をまみの代わりに返済しました。続いてまりこが困った顔でやってきました。家賃を3ヶ月滞納しているまりこ、今すぐ払わなければ立ち退きを言い渡されているのでした。これも気になる森田、残りの25万を渡します。それを知った藍、「平成のねずみ小僧や......ね!」と、またまた意味深の捨て台詞を残しました。

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次に現れたのは、NGK不動産の信濃(信濃岳夫)と松浦(松浦真也)。「NGK不動産って知ってますか?」と信濃、小芝居も取り入れたCMソングを披露しました。CMソングでは信濃の奇妙な踊りもあり、全力で踊る姿に会場は釘付け。また曲調がロック調になるとますます激しく踊る信濃。森田もハープで加わり、松浦と3人でロックミュージシャンさながらに盛り上がっていました。

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民宿ではもう一つ、真希が結婚に踏み切らないという問題を抱えていました。頼りない啓之に民宿を任せることができず、婚約者に結婚を待ってもらっているというのです。困った人を見逃せない森田、啓之にしっかりしろと説得します。

そんな時、モンスターカスタマーの親子3人(山本奈臣美、太田芳伸、諸見里大介)がやってきました。設定の3分の1の料金で宿泊させろと強引です。大介が「お金ないから困っている」と言うと、困った人を放っておけない森田、勝手な判断で宿泊を許可しました。

翌朝、NGK不動産に民宿を売ろうと啓之が土地の権利書を勝手に持ち出したところ、先の親子3人も大騒ぎで民宿から出てきました。300万の指輪がなくなったというのです。弁償しろと真希に迫る奈臣美に、信濃が自分が立て替えると提案。その代わり、土地の権利書をもらうというのです。窮地に立たされた真希。ところが奈臣美がうっかり信濃と知り合いであることを口走ったことで、すべてはNGK不動産が仕組んだ罠だったことが明るみに。バレたら仕方ないと真希を人質に取り、権利書を持ってこいと脅す信濃。その一大事を救ったのも森田でした。そして啓之にもしっかりしろと叱責する森田。迫真の演技に魅せられました。

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この事件をきっかけに、様々な問題が解決し始めました。その上、本物の竹尾芭蕉(もりすけ)が現れたことで森田と吉田の嘘もばれ...というエンディングでした。

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エンディングでも深々とお辞儀をして頭頂部をアピール。実は"薄毛"は物語の終盤で重要なキーワードで、「若手のイベントやのに、ハゲ多すぎ!」という声も共演者の中から上がっていました。最後に「特に私からはコメントはありません! 今日は来てくださってありがとうござました!」とさっぱりした表情を浮かべた森田でした。

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