よしもとニュースセンター

2014年に第1回全国ツアーを敢行。これまでの2回で計1万5000人という動員を記録しているのが「おきなわ新喜劇」。ガレッジセール・ゴリがプロデュースするこの人気企画は、新喜劇と沖縄の方言、音楽、風習がチャンプルー（ミックス）された、笑いながら学べるエンターテイメントショーです。第3回を迎えた今年は「世界のヤッケームン大会」と称して、大阪、東京、沖縄で公演を開催。7月28日（木）、なんばグランド花月で迎えた初日の様子をレポートします。

まずは「豊中エイサー 豊優会」による、迫力たっぷりのエイサーから。会場の空気を震わせる太鼓の音、全員がひとつになった踊りは圧巻です。ちびっ子たちの奮闘ぶりも微笑ましく、観客はあっという間にステージに引きこまれます。

続いては家族で演奏活動を行っている具志堅ファミリーが登場。美しい歌声を披露します。ハーモニーが耳に心地よい「三線の花」、ゆるやかなメロディーが印象的な「アコウテ」の2曲に会場はすっかり聞き惚れていました。

音楽の次は漫才。沖縄出身芸人のいるコンビ、二組が登場します。まずはおきなわ新喜劇1回目から出演しているというキンニクキンジョ。沖縄出身の富田はいきなり「メンソ〜レ〜！」。映画と沖縄を絡めた畳み掛けるネタに会場は大いに盛り上がります。

続いては大自然がステージに登場。アロハ姿の二人が醸し出す独特の空気とリズム。会場はその世界観にハマっていました。

休憩を挟み、いよいよお待ちかねの新喜劇が始まります。世界中にいるウチナーンチュ（沖縄人）が沖縄に里帰りする祭り、「世界のウチナーンチュ大会」。プロデューサーでもあるゴリが、今回はこの大会に注目。今年のおきなわ新喜劇のストーリーは、世界のウチナーンチュが大会のために集まったあるホテルで、異文化の風習や個人のわがままを押し付けあい「世界のヤッケームン（厄介者）大会」が行われてしまう...というもの。三線で奏でられる新喜劇のテーマからステージはスタート。主要メンバーが登場するたびに、会場からは拍手と歓声が起こり、大いに盛り上がります。沖縄ネタ満載のステージに客席からは指笛も。なんばグランド花月がまるで沖縄になったかのような熱気に包まれます。

ステージにはゲストとして新喜劇座長のすっちーが登場。アメをばらまくおなじみのポーズに、客席からはなぜか黄色い声援が上がるひと幕も。しっかり笑いをとっていく姿はさすがのひと言です。そして座長の川畑もステージに。こちらもおなじみのキメ顔のあと、すっちーに負けじとアメをまき、会場を盛り上げます。

さらに、人気バンド・かりゆし58の前川真悟も登場。ギャグを披露し、客席を沸かせます。ゴリとの絡みは息もぴったり。繰り出されるネタの数々に、客席も爆笑に包まれます。と言いつつ、聞かせどころではしっかり歌声も披露し、大きな拍手を浴びていました。

ステージは沖縄の時事ネタや風習などとともに、新喜劇の王道といえるギャグやコケ、ボケ＆ツッコミも満載。世界から沖縄に戻ってきたウチナーンチュたちが繰り広げるハチャメチャで笑いたっぷりのストーリーが展開されました。

一旦幕が下りたあと、ステージには出演者が勢揃い。ゴリは「いろいろハプニングがあった」と反省しつつ、うれしいゲストがたくさん来てくれたと、まずは改めてかりゆし58の前川真悟を紹介します。生まれて初めてコントに挑戦したと前川。「楽しかったです」とまんざらでもない表情。ゴリは「歌ってくれるとやっぱり締まる」と絶賛です。さらに川畑、諸見里も再びステージへ。川畑は「三年目とは思えないくらい」とおきなわ新喜劇をベタボメ。テンポがよくて明るいのがいい、新喜劇は最近年寄りが多くて...とグチり、会場の笑いを誘います。最後はゴリとメンバー全員の「ありがとうございました！」の声でステージは終了しました。

大盛り上がりのまま、幕を閉じた第3回おきなわ新喜劇ツアー「世界のヤッケームン大会」の公演初日。7月30日（土）、31日（日）には東京・ルミネtheよしもと、9月10日（土）は沖縄県浦添市・てだこホール大ホール、9月11日（日）は沖縄県沖縄市・沖縄市民会館大ホール、9月18日（日）には石垣島・石垣市民会館大ホールで、それぞれ公演が予定されています。沖縄のことを笑いながら学べるこのステージ。見逃す手はありません！

そして新喜劇といえば話題がもうひとつ。不動の人気を誇る「吉本新喜劇」初となるベストセレクションDVDパッケージが、７月27日（水）に発売されました。現在なんばグランド花月で平日2公演、土日祝には3公演が行われ、MBSでは毎週土曜日「よしもと新喜劇」もオンエア。全国の皆さんに愛されている新喜劇が待望のDVD化ということで注目が集まります。

5巻同時に発売されるDVDのタイトルは、現座長の内場勝則、辻本茂雄、小藪千豊、川畑泰史、すっちー、それぞれの座長のギャグを生かしたもの。その内容は、5人自らが選んだ本公演のほか、各座長がDVDのために撮り下ろしたロケ、テレビ放送された名企画をパッケージ。さらに5巻と特典ディスク「吉本新喜劇ギャグ100連発2014-2016」がひとつになったDVD-BOXも発売されます。

各座長のコメントとして、内場は「私にしかできない新喜劇を是非ご覧ください！ 特典映像は見ないでください！」。辻本は「吉本新喜劇DVD、買って爆笑したらど〜や！」と人気キャラ・茂造のギャグでおすすめ。DVDはどんどん続けていくので、まずは第一弾を見ていただきたい、と小籔は意気込みを語り、「今観て一番面白い新喜劇が詰まってます！」と川畑は自ら絶賛。すっちーは、家族で見てもよし、1人で見てもよし、飽きたらベランダのカラスよけにするもよし、とオチをつけつつ、このDVDをアピールしていました。

吉本新喜劇の魅力が満載のスペシャルなDVD。全部見れば、この夏は大笑いで過ごせること間違いなしです！

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