よしもとニュースセンター

昨日8月28日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールにて、佐久間一行20周年単独ライブ「佐久間一行SHOW2016『NOW』」が2公演開催されました。
2015年12月30日、東京・ルミネtheよしもと「くるっと2015」で発表された同ライブ。「20周年だからこそ、これまでのネタではなく、"今"を見せたい」と考えた佐久間は、記念ライブをこれまでの単独ライブ同様、新ネタライブにすることに。そこから8カ月、コツコツコツコツ、ここまで歩みを進めてきました。

力の入ったライブだけに1回目公演前はリハーサルが押してしまい、なかなか開かない扉に早くから集まった観客たちはソワソワ。

しかし開場すると入り口正面には、佐久間が大ファンの森友嵐士（T-BOLAN）や声優の冨永みーなら著名人、さらにファンからの豪華な祝花によるお出迎えにテンションアップ。グッズ売り場はすぐさま長蛇の列ができ、劇場内は興奮のるつぼです。

そしていよいよ待ちに待ったライブがスタート。

ステージには真っ白な階段が横幅いっぱいに置かれ、期待感をあおる音楽と照明で会場中が満たされると、突如、中央横幅1mくらいの階段がにょきっと立ち上がり、佐久間の顔がぴょこっと登場！

何が起こったのかわからず一瞬ときが止まった会場でしたが、すぐさまこのサプライズな演出に大歓声が轟きました。

この"階段"は新作の歌ネタ「一番楽しいところ」のキャラ。

ノリのいい音楽が流れるとダンサーのげんきーず元気☆たつやとありがとう細野も登場し、足と手と顔が出た階段と一緒に軽快なダンスを披露します。

オープニングVTRでは、デビューの1997年から1年毎を追った写真と、恵比寿ザ・ガーデンホールに向かう今の佐久間の映像が交差。

最初のネタは、いつもの佐久間らしい空気でフリップネタ「観察日記」を。

コント「どうしたらいいのこの気持ち」では、台風で予定を台無しにされた青年のドタバタコントを披露。

コント「自由な暮らし」は流行りのスローライフを満喫する男性に都会の記者がインタビューするも、その返答は......。

「空間デザイナー」には新たなアートキャラ"空間広（くうまひろし）"が登場。「何をやってるかほとんどわからないが、演出ですごいと思いしかなSHOW」では、タイトル通りのショーを真剣に披露。

VTR連動コント「今、ここ、現実」では、あわや爆発という危機的状況に見舞われた恵比寿ザ・ガーデンホールを、たまたま通りかかった佐久間扮するサラリーマンが解決。

観客からは事前に流れたVTR「マンガ助かる～」同様、「助かる～」という声が一斉にあがりました。

VTRは「助かる～」以外にも、20年ぶりの軟式テニスでわかった新たな発見、洗面台のセンサー検証、"言うほどでもない正義感"事例集など、どれも佐久間らしい細かい視点が満載。

中でも佐久間が力を入れている「タナゴ釣り」の第3弾最新作は、さまざまなハプニングに襲われながらも、タナゴに懸ける情熱が半端ではない佐久間の姿に観客は思わず笑ってしまいます。

最後のコントタイトルは「階段」。

与えられた4つの試練に立ち向かう勇者は、機転と偶然でそれぞれの試練をクリアしていくものの、"一番楽しいところ"が気になって仕方ありません。

オープニングコントで歌われた歌詞とリンクするように、誰もが感じる"一番楽しいところ"と、"その先"について勇者は考えますが、その先に待っていたものとは。

佐久間がこの20年を振り返る中で感じた素直な気持ち、伝えたかったことが凝縮されたコントとなっていました。

エンディングでは、何度も「ありがとうございます」を繰り返した佐久間。

「"今"の積み重ねでここまで来たので、『NOW』というライブにしたんですが、自分でもよかったと思います。この先、21年、22年とあるわけですから、20年の今を届けられたということですね」と感無量の様子です。

最後は人気の歌ネタ「キョーイチ」、アンコールの「元気の歌」で、会場中が1つになった「NOW」。

佐久間は「この先のことは自分でもわからないし、今を生きていくしかないので、精一杯やっていきます。本当に来てくれてありがとうございました。21年もがんばりたいと思います！」という言葉と笑顔で締めくくりました。

なお、これまでのネタを披露する全国ツアーの東京公演「佐久間一行20周年記念公演『コントセレクション～東京～』」が10月15日（土）東京・ルミネtheよしもとに決定。こちらは今週8月31日よりチケットよしもとにて先行受付が開始となります。

こちらもぜひお楽しみに。


【佐久間一行】