花と緑広がる新たなスポットが大阪駅前に 間もなくオープンの「うめきたガーデン」記者会見が開催
JR大阪駅北側・梅田北ヤード跡地に、約7,500㎡の巨大庭園「うめきたガーデン」が10月7日(金)から来年3月20日(月)に期間限定でオープンします。8月31日(水)には、グランフロント大阪 北館B2階ナレッジキャピタルコングレコンベンションセンターで今後のスケジュールなど、開催概要についての記者会見が執り行われました。登壇者は、うめきたガーデンプロデューサー・栗本洋さん、花畑監修者の吉本園芸 代表取締役・吉本忠生さん、ワークショップ講師たつをさん、みどりのサンタ実行委員長・小林昭雄さん、メインガーデナーの石原和幸です。
まずは、うめきたガーデンプロデューサー、栗本洋さんより「うめきたガーデン」には、『大阪の街に緑を広げていく拠点"みどりの種"として、大都会のど真ん中に花と緑の一大拠点を作りたい』という願いが込められていることが語られました。
それを具現化するひとりとして、国内外で高い評価を得ているよしもとクリエイティブエージェンシー所属の庭園デザイナー、石原和幸がメインガーデナーを担当します。
「未来の大阪が世界で最も緑で美しい街に、"水と森の都"になれば」と石原が手がけるのは、2本の滝を植物が取り囲んだ幅30mの「メインガーデン」。「(大阪を上空で飛行機内から見下ろした時、)大阪の周りにはたくさんの森があって、中心地に緑がほんとに少ない。森と街をつなぐ緑になれば」と考えたそう。大阪に自生する植物たちを集め森に、滝の水が落ちる様は大阪湾に水が流れ込むように見立てた「未来の大阪」の姿を凝縮した庭園です。もうひとつ担当する「ガレージガーデン」は、石原氏が2016年に英国チェルシーフラワーショーで最高賞に選ばれた「千里千庭ガレージガーデン」を"うめきた仕様"にアレンジしたもの。「都市の緑がどんどん減っていっている」のを危惧し、「小さな空間でも緑を育てるのを諦めないでほしい」と、庭と駐車場を融合させた、人の暮らしに根ざしたデザインの庭園です。「大阪の街中に緑が増え(住みついた)鳥の声で目が覚めるとか、春になれば蝶々が、秋になればトンボが飛んでくる。こういった街になれば」と、自らのデザインに馳せた思いを熱っぽく述べていました。
会見後、ガーデン会場の制作現場へ移動。メインガーデナーの石原は、赤や青のチョークを手に滝や池の位置を示します。現場にあった板切れを指し棒代わりに、集まった記者に熱弁。
黒ヘルメットを被るとヒョイっと足場を登って、「樹木は8mほどの高さまでになり、3.5mほどの高さの滝がここからダァーっと流れます」と完成予想イメージを意気揚々と解説。「未来の大阪」をイメージし、期待に旨を含ませている様が伝わってくるようです。
この他には、こども用の迷路も組み込み壁面緑化を利用した「みどりの小径(こみち)」、市民が庭園作りに参加する「みんなの花畑」などが設けられます。「10万株の花畑」では常時6〜7万株が咲き乱れ、冬には「アイスチューリップ」(2月開花予定)が訪れる人の目を楽しませます。さらにイベントゾーンの「にぎわい広場」では、物産展や食のイベント、緑をもっと身近に取り入れるDIYワークショップなどイベントも盛りだくさん。大阪の中心地に多くの人が集まる、新たな癒しのスポットになりそうです。
今はまだアスファルトや草っ原ですが、1ヶ月後には都会のビルが立ち並ぶ風景をバックに「うめきたガーデン」が登場します。「緑や花でいっぱいにするぞー」と意気込む、花畑監修者の吉本園芸 代表取締役・吉本忠生さん、ワークショップ講師たつをさん、みどりのサンタ実行委員長・小林昭雄さん、メインガーデナーの石原和幸の思いが現実のものになるのが楽しみです。
うめきたガーデン
■開催期間:2016年10月7日(金)~2017年3月20日(月・祝) ※会期中無休
■開場時間:午前10時~午後5時(入場は4時30分まで)
■アクセス:JR大阪駅から徒歩3分 グランフロント西側
■入場料:一般 (大学生以上)1,000円 小・中・高生500円
※未就学児は無料、ただし保護者同伴
※障がいのある方(介護者1名を含む)は各料金の半額
■フリーパス:一般(大学生以上)3,000円 小・中・高生1,500円
※会期終了まで何度でも入場可能
■チケット:9月1日(木)より発売開始
チケットぴあ(Pコード:990-573)、ローソンチケット(Lコード:59226)
※会期中は会場入り口でも販売
※フリーパスは公式WEBサイトから申込み
■問い合わせ:うめきたガーデン実行委員会 06-6633-2274
【石原和幸】