歌もコントも芝居も楽しめる抱腹絶倒の2時間!第3回おきなわ新喜劇ツアー「世界のヤッケームン大会」
9月10日(土)、第3回おきなわ新喜劇ツアー「世界のヤッケームン大会」が、沖縄県浦添市のてだこホールで行われました。
沖縄県内で行われる3回の公演のうちの初回となる浦添市での公演は、凱旋ツアーを待ちかねていた観客で満席となっていました。
前説を務めたのはありんくりん。軽快なテンポで観客をウォーミングアップさせます。
前説に続き、具志堅ファミリーによる「三線の花」など沖縄の歌が3曲披露された後、ネタライブが行われ、トップバッターのゆりやんレトリィバァは客席に降りて観客との掛け合いでネタを進めていきます。
続く、よしもと沖縄芸人のウリズン桜は「沖縄版のロールプレイングゲーム」をテーマにネタを披露し、沖縄の有名人の名前が敵役としてあげられると、会場は大きな笑いに包まれました。
その後、出演予定だったLLRの伊藤智博が体調を崩したため、急遽結成されたユニット、ふくだ&さすけ。
LLRの福田恵悟とピン芸人の川島佐助が部活動をテーマに軽快にネタを披露します。
ネタライブのトリを務めたのはチーモンチョーチュウ。昔話「鶴の恩返し」と旗上げゲームをテーマにコントを披露。その斬新な切り口に、会場は大きな笑い声が起きていました。
休憩を挟み、遂に新喜劇の幕が上がります。
物語の舞台は、翌日に「世界のウチナーンチュ大会」を控えた「花月ホテル」。「世界のウチナーンチュ大会」とは、世界中から沖縄にルーツをもつ人々が沖縄に集まり開催するもので、第2次世界大戦前後、移民のため世界中に散らばっていった沖縄県民が生まれ故郷を懐かしむため、また3世や4世にとっては自分のルーツを知るため、実際に沖縄で行われているイベントです。
テーマに取り上げられたということもあり、新喜劇が始まる前には「世界のウチナーンチュ大会」マスコットキャラクターのかさまるくんも応援に駆け付けていました。
ストーリーは、「世界のウチナーンチュ大会」前日で満室の花月ホテルで、支配人のガレッジセール川田、従業員のゴリとたま子、比嘉梨乃さんとウリズン桜仲宗根演じるカップル、メキシコから訪れたスリムクラブ真栄田をはじめ、ハワイ、中国など世界各地から訪れた客が引き起こす厄介事(沖縄方言で"ヤッケ―"。ヤッケームンは厄介者の意味)に全員が巻き込まれ大騒動となるというもの。
沖縄ならではの時事ネタが盛り込まれるなど、おきなわ新喜劇らしさを前面に出しつつも、本家よしもと新喜劇のネタもお約束のように散りばめられており、観客は何度も笑い声をあげていました。
そしてスペシャルゲストのISSAさんの歌で劇がフィナーレを迎えると、会場は大きな歓声に包まれました。
エンディングでISSAさんが再び登場すると、客席のあちこちから黄色い声が上がり、思わずISSAさんも笑顔になります。
ゴリにコントの感想を求められると、ISSAさんは「すごい緊張した! でも、デージ(沖縄方言でとても、の意)楽しいですね」とコメント。さらにゴリに「人を笑わせるっていう経験はアーティストとして初めてじゃない?」と聞かれると、「お笑いを見るっていうのはよくあるけど、自分が笑われる側に立つっていうのは確かに初めて。でも、やるほうも面白いから、今度からライブに取り入れてみようかなって思ってる」と返事。すぐさまゴリに「ライブで歌聞きに行ってるのに7割くらいお笑いやられたらイヤだなぁ」とツッコミを受けていました。
第3回おきなわ新喜劇ツアー「世界のヤッケームン大会」は9月11日(日)に沖縄市民会館大ホール、9月18日(日)には石垣市民会館大ホールでも行われます。沖縄市はISSAさんの地元ということもあり、「明日もぜひ多くの方に見てもらいたいです!」とのあいさつでエンディングを締めくくりました。