悪役たちが羽ばたくとき! 「結成!! なんば悪役組合〜VS吉本新喜劇〜」
9月11日(日)、なんばグランド花月で「結成!! なんば悪役組合〜VS吉本新喜劇〜」が行われました。なんば悪役組合とは、長原成樹が組合長、ケツカッチン・高山トモヒロが副組合長を務めるプロの悪役集団。オーディションで選ばれた悪役組合のメンバーたちが、初舞台に挑みました。
当日の会場は満員御礼。悪役組合の晴れ舞台を見ようと多くの観客が集まりました。いよいよ幕が上がり、記念すべき公演のスタートです。まずは子供の作文朗読シーンから。家族が大好きです!というホノボノとした雰囲気から一転、組合員のへびいちご・鳥川、村越周司、ストライク佐竹、そしてオーディションを勝ち抜いて組合入りした能川哲哉の4人が黒のスーツに身を包み、迫力満点でステージに登場します。
そこにやってくるのが、どうやら彼らと敵対しているグループのケツカッチン・高山トモヒロ、柳瀬たかお、鳥取覚、杉林純増。全員で派手な立ち回りを演じ、客席はその迫力にすっかり引き込まれます。
そして組長役の長原成樹、紅一点の一ノ瀬文香も姿を見せ、ステージはクライマックスに。凶弾に倒れる成樹、感動のシーンと思いきや、ここで「はい、カットOK!」の声。実は悪役組合の面々は、組合員である鳥取の思い出作りのために、映画を撮っているという設定でした。今回の芝居、悪役組合は世の中の人の役に立つべく、何でも屋をやっているという役どころ。半グレ集団の登場、親子の絆などのエピソードが絡み合うストーリーとなっています。
舞台上では、全員が一旦舞台裏に下がったあと、スクリーンに悪役組合のメンバーを1人ずつ紹介するVTRが流されます。そのあと、村越と佐竹は一発ギャグで客席の笑いをしっかりゲット。今回がデビューのメンバーたちは、緊張が少し伝わりつつも、懸命に演技を続けます。
そして、組合員の子役3人、新井元輝、荒田悠良、和泉賢ヴァレリユウスは、自己紹介から得意ワザを披露。新井は福原愛選手と水谷隼選手のモノマネ、荒田はキレのいいダンス、ヴァレリユウスは「夢は世界征服、できたら全員奴隷」と夢を語り、全員が客席から笑いと拍手を浴びていました。
悪役組合を迎える新喜劇メンバーも普段以上にパワー全開! メンバーの登場シーンでは、客席から大きな拍手が起こります。清水けんじの刈り上げイジりから始まり、キレのいいボケ&ツッコミの連発はさすがのひと言。すっちーが「新喜劇の座員が一人足らないため、悪役組合から出てもらいたい」と話したことで、悪役組合全員が俄然やる気になります。
しかし出られるのは1人だけとあって、オーディションを行うことに。まずはすっちーの仕切りで、子役たちによるコケの練習から。なかなか厳しいすっちーですが、うまくコケた子役にアメをあげると場内は爆笑です。
大人たちには「まきざっぱ」を手渡すすっちー。「コケだけじゃなく、ボケた人にはツッコミもせなアカン」と新喜劇のルールを叩き込みます。島田一の介のボケに、まずはすっちーの模範ツッコミ。そのテンポの良さに客席からは笑いが起こります。さらに酒井藍のおなじみボケツッコミもやってみることに。「しゃべんの下手くそ」とツッコまれる村越に続き、大自然の2人はしっかりと笑いを取ります。高山は自らの浮気話を白状し、拍手を浴びていました。
結局、このオーディションは半グレ集団の乱入でうやむやに。半グレの1人、セルライトスパ・大須賀は空手を披露するも、微妙な空気に。モンスーン・T@TSUと、大自然・里の名乗り合いボケに続いては、お待ちかね乳首ドリルの流れに。すな!すな!の場面では手拍子も起こり、会場も爆笑に包まれました。
今回、半グレ集団のメンバーの1人、見取り図・盛山と悪役組合・鳥取は親子という設定。半グレ集団と悪役組合の迫力満点の立ち回りのさなか、誤って父親を刺してしまった息子は、父親の病を知り、半グレ集団を抜ける決意を固めます。そして、なんとか半グレを抜け出したあと、悪役組合で働きたいという申し出に、成樹の出した答えとは...。
舞台の最後には、一旦降りた幕がもう一度上がり、出演者全員がステージに登場。長原成樹の「たくさん集まっていただきありがとうございました」という挨拶に続き、まずは悪役組合の大人3人を改めて紹介。大きな拍手が起こります。そして続いて紹介された子役3人は皆口々に「楽しかったです!」と元気いっぱいでした。全員が舞台から去ったあと残った成樹と高山の2人が「2回、3回、4回、やっていいですか?」とアピールし、最後は二人で深々と礼。大きな拍手に包まれ、ステージは終了しました。
笑いはもちろん、感動、さらに悪役たちの迫力もたっぷりと堪能できた初舞台。これからの悪役組合の活躍に、ますます期待が高まります!
【長原成樹】【ケツカッチン・高山トモヒロ】【へびいちご】【村越周司】【柳瀬たかお】【ストライク佐竹】【大自然】【モンスーン】【一ノ瀬文香】【新井元輝】【荒田悠良】【和泉賢ヴァレリユウス】【杉林純増】【鳥取覚】【能川哲哉】
【すっちー(吉本新喜劇)】【島田一の介(吉本新喜劇)】【清水けんじ(吉本新喜劇)】【松浦真也(吉本新喜劇)】【吉田裕(吉本新喜劇)】【酒井藍(吉本新喜劇)】
【スーパーマラドーナ・武智】【尼神インター・渚】【見取り図・盛山】【セルライトスパ】