間寛平演じる寛平じいさんが大暴れ!大阪ラフフェス2016で「秋のシルバー新喜劇SP」
大阪市中央公会堂で9月23日(金)まで開催されている『大阪ラフフェス2016』。5日目となった22日(木)は、「吉本新喜劇&バラエティin中之島〜寛平 秋のシルバー新喜劇SP〜」が行われました。
イベントの前半は、藤崎マーケット、ガリガリガリクソン、テンダラー、ダイアンの4組による漫才、ネタです。
藤崎マーケットは、お客様の「見たい!」という声を受けて、大ブームとなったラララライ体操を披露。視力検査やバケツリレーの動作、さらには名作映画『ジョーズ』のワンシーンなどをモチーフにしたエクササイズで会場を温めました。
ガリガリガリクソンは、秘密のヘンケンショーと題し、某人気バンドについて「ファンの人はみんな、ボーカルしか名前を知らない」や、「金曜ロードショーは大体『ダイハード』をやっている」など日頃抱いている偏見で共感を求めました。
テンダラーは、白川が45歳で未婚ということで、「『タイタニック』のようなロマンチックな出会いがしたい」と空想。ただ、船で出会って...というところから少しずつ話が逸れていき、いつの間にか「ハマちゃん」「スーさん」と呼び合う、『釣りバカ日誌』的な出会いへと理想が切り替わってしまいました。
ダイアンは、病気になったとき、手術の結果を聞くのが怖いという漫才。「大失敗やったんやけど、どうする?」と爆笑しながら報告する西澤と、焦りまくる津田のギャップが笑いを呼びました。
そして後半は、いよいよ吉本新喜劇。今回は、間寛平演じる寛平じいさんを筆頭に、末成由美、水玉れっぷう隊ケンなど、おじいさん、おばあさんのキャラクターが大活躍(?)する"シルバー新喜劇"です。
内場勝則演じるラーメン屋台の店主の前に現れた、寛平じいさん。実は寛平じいさんは、店主の最愛の妹の婚約者。「インターネットのお見合いサイトで知り合った」という二人の年の差恋愛に、店主は交際を反対。そこで周囲が、店主を説得するために一芝居を打つという物語。
特に大きな笑いを集めたのは、寛平じいさんの登場場面。いつものように、杖をぶんぶんと振り回し、物騒な物音を立てながら舞台袖から姿を見せる寛平じいさん。大暴れしてびっくりさせた後、お馴染みの「まいど〜」の一声に客席からは待ってましたの大拍手。
「チャーシューメンをくれ」と注文する寛平じいさん。店主は「先ほど団体のお客さんが来て、チャーシューがなくなったんです」と断りますが、寛平じいさんは「そうか」と一度は納得するも、「じゃあ、チャーシューメン」と再オーダー。「だからチャーシューが...」「なんでや?」「さっき団体さんが来て...」「そうか、じゃあチャーシュー」「だからさっき」「なんでや?」の応酬。寛平じいさんの、芝居なのかアドリブなのか分からないあまりのしつこさに、内場は思わず「やかましいわ!」とパーンと頭をはたきます。
大ボケをかます寛平じいさんですが、彼女を想う気持ちに偽りはありません。そんな姿を見て、高井俊彦扮する土産物屋たちはある作戦を発案。それが「チンピラが、ラーメンに髪の毛が入っていると因縁をつけて、妹を連れて行こうとするところを、寛平じいさんが撃退する」というもの。
チンピラ役を頼まれたのは、西川忠志が演じる、ラーメン屋に来たお客さん。寛平じいさんから「1万円でやってくれ、小さなことからコツコツと貯めたんや」と1万円分の小銭を渡された西川は、「ええこと言うなあ」と父・西川きよしの顔をチラつかせ、さらに本番前の予行練習でミスをして高井に「なにやってるねん!」と怒鳴られたときも、「お前、名前なんて言うねん。パパに言いつける」と切り札を出しました。
結局、本番は段取り通りにいかずに失敗に終わり、しかも店主に策略がバレてしまって、交際が暗礁に乗り上げます。
そこへ詐欺集団がやって来て、店主を罠に陥れます。その危機を救ったのが、寛平じいさん。詐欺集団たちは、寛平じいさんにあえなく撃退されます。しかも、寛平じいさんが実は大企業の社長であることも判明。
「いちいち言うことでもないし、忘れとったわ」と身分に関係なく、妹を愛していることを証明してみせました。そんなピュアな大阪の恋の物語は、内場の「誰がいつ、反対しとったんや!」と寝返ったところで終幕を迎えました。
『大阪ラフフェス2016』
9月18日(日)~9月23日(金)
会場:大阪市中央公会堂(大阪市北区中之島1丁目1番27号)
≪ライブスケジュール≫
【9月23日(金)】
『よしもと×松竹芸能~ネタとトークの交流戦~』
開場18:00/開演18:45
【藤崎マーケット】【ガリガリガリクソン】【テンダラー】【ダイアン】【間寛平】【内場勝則】【末成由美】【水玉れっぷう隊ケン】【高井俊彦】【西川忠志】