よしもとニュースセンター

11月24日（木）、東京・ルミネtheよしもとにて行われたイベント『村上ショージ独演会　第100章』にて、村上ショージがCDデビューを発表。ゲストには、ナインティナイン・岡村隆史が出演しました。

こちらは、同劇場にて毎月500円で開催している村上ショージ主催のイベント。毎回、ゲストとのその場で生まれたトークがワンコインで楽しめるとあって、コアなお客さまを中心に人気を集めています。記念すべき100回目の公演となったこの日は、岡村が出演することもあってか、立見も出る大盛況となりました。

舞台にタキシード姿で現れたショージが客席を見渡しながら「どうもありがとうございます。100回目ということで......」と挨拶すると、客席からお祝いの拍手が。「いつもは９人のファミリーと呼んでいるお客さんを含めても50～60人くらいしかいないのに、こんなに来られても......不思議な感じですね」と正直な心境を話して、笑いを誘います。「ゲストがすごいっていうかね、500円では観られません！　ほんまはあと200円もらいたいなっていう話もしてたけど、そうはあかんから」と言いつつ、「後輩に無理してもらうのも申し訳ない思いがあったんやけど、100回を迎えて無理して来てもらいました」と岡村を呼び込みます。

スーツ姿の岡村が登場した途端に起こった割れんばかりの拍手と歓声に、「お前ら、俺のときの20倍くらいの歓声やないか！」とツッコむショージ。「ショージさんが（ライブに出てくれないか？と）言うてくれてはるっていうから、スケジュールを空けました」と話す岡村に、いきなり「お前、テレビとかラジオのレギュラー番組13本やってるやんか。１～２本に絞ったほうがいいと思うねん」と言い出します。
岡村とショージは、関西で放送されている『おかべろ』で共演中。ショージと間寛平による食レポを、スタジオにいる岡村、ロンドンブーツ１号２号・田村亮、ゲストが観るという構成ですが、食レポについて「シュークリーム食べて『柔らかいです』とか、そういうコメントしかできない」と嘆くショージに、観客は大笑い。岡村も笑いながら「でも、すごく楽しみにしてます！」とフォローします。
ツッコミのいない２人のロケではボケが大渋滞を起こしてしているらしく、「ロケは大阪でやってもろうてるんですけど、スタジオ部分は東京で撮ってるんです。ゲストも東京にいる人が多いんで、"この人ら、何してるんかな？"っていう目でずっと観てます。僕はおもろいんですけどね」と話す岡村。「迷惑かけてるのはわかってんねんけど、寛平さんは先輩やからツッコみにくい部分もあるやんか」と同調を求めたショージですが、いきなり「岡村、俺の悪口言うてるやろ」とチクリ。証拠として、『オールナイトニッポン』で「ショージが『R-1ぐらんぷり』２回戦落ちなのに、３回戦の審査員やってはる。謎ですよね」と話している音声を流します。

「俺のこと、コケにしてるよな？」と切り込むショージに、岡村は「R－1出ないほうがいいんじゃないですか？　いや、なんで審査員を断らへんのですか？」と冷静に質問。「それはマネージャーがチャンスですよって言うから......」と弁解したショージは、「さんまさんにも言いつけてるやろ？」とさらに問いただします。
思いもよらぬ追求に、ただただ笑うしかない岡村から「すごいなぁ、Rー1も出て、このワンコインライブもやってて、NGKの公演にも出てはるんでしょう？」と言われた途端、「こんなに満員の客席を味わうと、次からも同じものを求めてしまう。お前、スケジュールをまた空けてくれるか？」と突然の出演交渉！　も、「ゲスト云々じゃなくて、ショージさんは面白いんやから、ショージさんのお力でやるべき！」とやんわり断られていました。

その後は、岡村の恋愛事情について切り込むショージ。
「20代がすごく忙しくて、高校のときに１回して以来、デートをしたことがない。だから、（サービス業的なことだと思って優しく対応されると）すぐ、お金を払おうとしてしまう」と恋愛慣れしていないことを明かす岡村に、ショージは「それは違うよ。ドキドキ感ないんか？」と訊ねます。
経験がなさ過ぎて、恋愛が面倒くさいと思い始めているという岡村ですが、昔は恋人をつくろうと頑張っていたそう。「後輩がコンパを開いてくれたりしてたんですけど、時間だけが過ぎていったというか。僕のためにCOWCOWが開いてくれた会で、僕が気に入った女の子を興しが好きになって。先輩やから"俺はええよ"って言ったら、興しはその子と結婚した。僕、そういうヘンテコな磁石がいっぱいあるんです」と、運のなさをぼやき始めます。
「こういうキャラクターやから、キーホルダーみたいな感じじゃないとダメなんですって。さんまさんにも言われました」と男性として観られずマスコットのように扱われることを嘆きつつ、「結婚もしてみたいんで、キーホルダー的なところを引きちぎっていかなあかんなと思ってるんです。50歳までに同棲もしてみたいですし」とポジティブに話す岡村。ショージに「じゃあ、いい結果が出たら、もう１回このライブに来てくれる？」と訊かれると、「もちろん。ファミリーのお客さんも喜んでくれると思うので！」と笑顔で快諾しました。

岡村の降壇後は、MCに芦沢和哉を迎えて、ショージのCDデビュー発表が行われました。
12月７日（水）にリリースする『浅草キッド』は、ビートたけしさんが作詞作曲し、自ら歌った楽曲。「今年、芸歴40周年になるので、どうしても歌いたくて発売することになりました。詞を書くのが好きで、芸人が頑張れるような、芸人の生き様みたいな歌をつくってマネージャーに送ったりしてたんですけど、この曲に何もかもが勝てなくて。勝てないものをつくってもダメやなと思って、たけしさんのところへ報告に行ったら、シャイな方やから『勝手に使えよ、バカヤロー』って言われました」と説明しつつ、「『浅草キッド』は芸人にとっていらん言葉がひとつもない」と絶賛します。

モーニング娘。'16の譜久村聖さん、工藤遥さん、飯窪春菜、上地雄輔さんからお祝いメッセージが流れたのち、ギターの弾き語りで『浅草ヒッド』を披露します。


演奏後、「全然歌ってなかったんで、声が出なくて。スベっても動揺しないんですけど、緊張してイヤな汗をかきました」と話したショージ。ギターは今年９月くらいから始めたそうですが、「インターネットで調べてたら無料体験があって。で、電話してから行ったんですけど、先生が（ショージの顔を観て）この人、無料体験に来んねやっていう感じで驚いてました。で、１時間教えてもらって、このまま帰るのもちょっと......ということで、４回通いますと言って。その後２回行きまして、あと２回授業が残ってます」と報告すると、客席からくすくすと笑い声が。ギターは今後も続けて習う予定だそうで、「将来は牧伸二みたいに、ギター漫談をやっていきたい」と明かします。

囲み取材で、改めてビートたけしさんへの訪問を訊かれたショージ。ガダルカナル・タカさんにお願いして会わせていただいたそうで、「汚すようなことになるかもしれないですけど、ぜひ歌わせてくださいとお願いしました」と発言。出来上がったCDはまだ渡してないそうですが、「あんまり会ったことがないので......タカちゃんを通して渡したほうがいいのかなぁ」と弱気に話しつつ、「たけしさんにCDを持って伺います」と宣言します。
さんまにも報告していないそうで、「『今日食えるか食われへんかの芸人が......お前、そんなんやってる場合か？』って言われるから」とその理由を説明。も、40年間、芸人として活動してきたことについては「僕はここにいられるのは、さんまさんのおかげ。僕の芸風では３年も保たない。娘（で芸人のバターぬりえ）もよう『ドゥーン！だけで、よう40年間やってきたなぁ』って言いますけど、さんまさんが生き甲斐みたいなところもあった」と感謝しました。

レポーターから「スベり芸を確立されている」と言われると、「ウケたいんです......」とポツリ。ドッと笑いが起こるなか、「ウケるたまにこの世界に入ってきて、たまたまスベってウケただけ。黒柳徹子さんも間違うてますよ。『徹子の部屋』に出させてもろうたときに、"スベり芸の開発者"って紹介されてましたけど、そうじゃないです。できれば、ウケたいです」と願望も語りました。

【村上ショージ】