庭園デザイナー・石原和幸のスペシャルレクチャー付き!「ハンギングバスケットづくり」ワークショップを開催(うめきたガーデン)
2016年秋、大阪駅北エリアにオープンした花とあふれる広大な庭園「うめきたガーデン」。同園のメインガーデナーを務める世界的な庭園デザイナー・石原が、12月12日(月)に開催した特別ワークショップ「ハンギングバスケットづくり」の模様をお届けします。
同ワークショップは季節の花々をハンギング(壁掛け用)バスケットに寄せ植えするというもので、石原が講師として参加者を指導。出席者は持ち帰り用と、うめきたガーデンの飾り用を制作します。
最初に石原がハンギングバスケットと、ほか2種類のバスケットに草花を寄せ植えするデモンストレーションを披露。石原は植物の向きには表と裏があると解説し「花が太陽に向いている方向が表」と説明しました。そして花の苗をゆっくり回転させながら最も美しく見える角度を見極め、バスケットに詰めていきます。その際に背の高い花を後ろに、手前に低めの花をあしらうことで高さにリズムを持たせ、少し角度をつけて斜めに寄せることで自然かつスタイリッシュにアレンジできることを紹介していました。
また、水苔を寄せ植えの隙間に埋め込むことで土の乾燥を防ぎ、植物の成長を促すことも寄せ植えのポイントとのこと。特にハンギングバスケットは乾燥しやすいため水苔で保湿させることが大切だと語っていました。
ちなみに石原がアレンジしたバスケットも会場で展示されるとのこと。来場の際はお見逃しなく!
そして石原の手際のよいアレンジと分かりやすい解説を興味津々に見つめていた参加者は、いよいよバスケットづくりをスタート。予め用意された培養土の入ったバスケットと、ビオラなどの季節の花々を使って、思い思いに植えていきます。
石原は会場内をゆっくり見回りながら「おっ、いいですね!」「花がたくさん咲く季節はグリーンを入れると引き締まりますよ」と声を掛けたり、飾り用の小枝やカズラをバスケットに絡ませるのを手伝ったりと、参加者と自由にコミュニケーションを図っていました。参加者も石原にアドバイスを求めたり、また手直しをしてもらいながら自分だけのバスケットを見事に完成させ、出来上がった1つを持ち帰り、残りはガーデンの展示用となりました。
海外でも広く活躍している庭園デザイナーから直にアドバイスがもらえた今回のイベントは、参加者にとって貴重な機会となったよう。最後に石原が「今日はありがとうございました!」とお礼を述べると会場からは大きな拍手が沸き起こっていました。
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今後も石原が手掛けたガーデンで季節を彩る様々なイベントを開催します。詳細はうめきたガーデンホームページ http://umekita-garden.com/index.html をご覧ください。