怒とうの漫才12本に未来予想コーナーも!コマンダンテ単独ライブ「どーもコマンダンテです。東京行きます。ほんとかな?ほんとだよ。」
2月17日(金)、よしもと漫才劇場にて、コマンダンテ単独ライブ「どーもコマンダンテです。東京行きます。ほんとかな?ほんとだよ。」が開催されました。昨年末の単独ライブで、2017年から東京に活動の拠点を移すことを発表したコマンダンテ。今回は、移籍前最後の大阪での単独ライブということで、会場は立ち見も完売の超満員に。劇場前にはファンの皆さんから贈られた花が飾られるなど、ふたりの新たな旅立ちを祝うムードに包まれながら開演を迎えました。
安田の「ぱや〜ん」で始まった1本目の漫才では、学生時代を懐かしみつつ、抜き打ちテストや早弁などをシミュレーション。ところが安田がことごとくボケまくり、石井は懐かしむどころか困惑の面持ちに...。
2本目は、結婚を意識する年齢となったふたりが、彼女の両親にご挨拶する練習を。緊張の石井を待ち受けるのは、大人数すぎる関係者の皆さん!?
合間に披露される、ひねりをきかせた漫才もお楽しみのひとつ。ここでは「ゲラ漫才」を披露! 登場するなり笑い転げ、ネタどころではなくなるふたりに、観客の皆さんもつられて"ゲラ"になっていました。
彼女に振られて泣いている友達をちゃんとなぐさめられるようになりたい、という安田の願いを、石井が叶える3本目。なぜか女口調になるなどキャラが定まらないまま突っ走る安田、そのなぐさめの流儀とは...?
4本目は、安田がさまざまな憧れのシチュエーションに挑戦するネタ。刑事になったり番長になったり、のびのびやりたい放題の安田をフォローする、石井の七面六臂な活躍が見もの!
「号泣漫才」ではもちろん、顔を上げることもできず号泣しまくりながら漫才を。「子どもの頃が懐かしい」と昔の遊びに興じるはずが、涙が止まらず大惨事に...。
まだまだ続く漫才の連打、5本目は小学生のころに流行った「10回クイズ」を、なんと安田が知らなかった!というネタ。石井から出されるクイズに次々と引っ掛かり、本物の小学生より大ウケする安田に、客席も爆笑です。
サラリーマンとヤンキーのケンカを目撃したという安田が、それを石井に再現して見せる6本目。1人2役で奮闘するも、演技がヘタすぎて石井は大混乱。しかも登場人物がとめどなく増え続け...?
険悪なムードのなか始まったのは、「仲悪い漫才」。「ゲラ」「号泣」同様、懐かしい遊びをテーマにネタを進めるものの、安田は不満タラタラ、やがてまさかの舞台放棄で一触即発!?
7本目は、田舎に泊まるテレビ番組に出てみたい、という石井の夢を実現。村人を演じる安田との、思惑のすれ違いが笑いを呼びます。
学生時代に経験できなかったダブルデートを、漫才のなかで初体験しようという8本目は、石井と安田がお互いの彼女役も演じて大騒ぎに。キャラクターが混戦しまくるこのデートの行く末は...。
ライブ終盤には、ふたりがこれからのコマンダンテについて語り合う「未来年表トーク」と題したコーナーも。これまでの歩みを振り返りつつ、結成20周年までの未来を、年表に書き込みながら予想していきます。
2008年の結成から、baseよしもとを拠点に活動していた頃については、「永遠の2軍って言われてたもんね。不人気芸人って」(安田)、「単独ライブも、お客さんが半分ぐらいしか入ってなかった」(石井)としみじみ。その後、石井の"男前"がクローズアップされ始めたり、東京で単独ライブを実現したりと徐々に波に乗っていったことが年表から読み取れ、ふたりの懐かしトークも弾みます。
一方、これからを予想するのはなかなか難しい様子。既に書き込まれている2017年の項目は、なぜか「ワールドベースボールクラシック2017開催」。石井は「どうでもいいわ」と興味薄ですが、スポーツ観戦が大好きな安田は前のめりで、『M-1グランプリ』優勝と書くべきところ(?)に「観戦」と書き込むなど、仕事から外れた予想が次々と...。2019年の「ラグビーワールドカップ2019」、2020年の「東京オリンピック」ももちろん「観戦」です。
最近、ラテアートを練習中という石井は、「4年後ぐらいには東京でカフェをオープンしたい」と、これまた仕事とは違う野望が。安田の提案で、2021年には「喫茶狭山OPEN」が書き込まれ、石井も店名以外は同意。これにともない、2018年には石井が「ラテルテル」に改名するという案も!? ちなみに安田はラテアートに対抗して盆栽を始めたいとのことで、「ボサンボサンに改名する」と謎の宣言をしていました。
ほかにも世界一周コーヒー豆探しの旅や、NHKでのけん玉番組などなど、ひねりのききすぎた予想が連発。2028年、コマンダンテ結成20周年には、「ここ(よしもと漫才劇場)でもう1回(単独ライブを)やろう!」と石井が表明し、会場は大きな拍手に包まれました。
ラストは、開演前に実施されたアンケートで一番多くの票を集めた「もう一度見たいコマンダンテのネタ」を披露するリクエスト漫才。選ばれたネタは「痴漢」です! 安田と石井、ふたりのテンションが徐々に入れ替わり、大逆転していくさま、石井の暴走ぶりで、大きな笑いを何度も起こしていました。
ふたりの写真で構成されたエンドロールに、出囃子『空に星が綺麗』が流れるエンディング。最後はスクリーンにそれぞれの直筆メッセージが映し出され、笑いと拍手に包まれながら、この日のライブは幕となりました。
【コマンダンテ】【石井輝明】【安田邦祐】