漫才あり、コントあり、食レポもあり!? 大自然単独ライブ「冬は空が低いから、星を見に行こう。」
3月17日(金)、よしもと漫才劇場にて、大自然単独ライブ「冬は空が低いから、星を見に行こう。」が開催されました。劇場はもちろん、賞レースやテレビなどでもめきめき頭角を現している注目のコンビが、本拠地でどんな笑いを巻き起こしてくれるのか。薄暗い場内には星に見立てたライトがまたたき、タイトル通りの雰囲気で詰めかけた観客を迎えます。
オープニングコント「星空の下で」では、「冬は空が低いから、星を見に行こう」と大自然のなかにやって来た里のもとへ、どう見ても不審者な白井が現れてひと騒動。ベルト替わりに浮輪をつけるなど見た目も行動も奇抜すぎる白井と、戸惑いながらも大きな心で包み込む里のやりとりは爆笑の連続。やがて一緒に星を眺め始めたふたりでしたが...?
RPGを思わせるオープニング映像に続いては、漫才を披露。留学生・白井を迎えるホストファミリー・里というシチュエーションで演じ始めるも、やって来たのはなんとロボット。こんなことではあたたかな思い出作りなど到底無理かと思いきや、人間より人間味をあらわにしていく白井に、里大感激!?
ネタの合間のブリッジVTRでも、大自然ワールドが炸裂。1本目はテレビ番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』をモチーフに、"小道具作りの達人"白井にスポットを当てます。周囲の雑音をものともせず、研ぎ澄まされた集中力でイマジネーションを形にしていく白井の姿は、大きな笑いと感動を呼びました。
続いてはコント「宇宙警察」。不幸な少女・白井の前に、突然現れた謎の男、それが宇宙警察・里。白井をアストロ星人と間違えて戦いを挑むと、なぜか互角の力で応戦! 死闘を経てふたりの間に生まれた絆とその後の顛末は、笑いに満ちたハッピーエンド。なんと"後日談"として、父代わりの里と大人になった白井がバージンロードに見立てた客席通路を歩くひと幕も。とにかく最後まで、意表つきまくりの展開で驚かせました。
ブリッジVTRでは、食レポにも挑戦! ゲストの吉本新喜劇・信濃岳夫と3人で、串カツ店を探訪します。真剣に取り組んでいるようでいて、どこまでも自由なふたりに、信濃はオロオロするばかり。新喜劇を思わせるツッコミも入りまくりのうちに1軒目が終了となりました。2軒目、3軒目とスキルアップしていけるのでしょうか...。
3本目はふたたび漫才。「馬と結婚してケンタウロスを生む」とどこから問いただせばいいかわからないことを言う白井に、ここでもやさしさをにじませながら諭しツッコむ里。やがて成長したケンタウロスの人生を、白井が事細かに予想し始めると、その壮大かつ数奇な運命に、里は動揺を隠せず...?
4本目も漫才...と、ここではゲスト・吉田結衣が加わってのトリオ漫才! ところが中央の吉田についての説明はまったくなく、ふたりは「AEDの使い方」のネタを繰り広げていきます。キレたりあきれたりツッコんだりと忙しい吉田をよそにどんどん進む漫才...そのカオスともいえる状態が、笑いの波を起こしていきます。
VTRではグルメロケが2軒目に。しかし、映し出されたお店は先ほどと同じ串カツ店! 内容もタイミングもほぼ同じの食レポを、まさに"再演"。首をかしげる信濃を連れ、さらに3軒目として、またしても同じ店を訪問。いつまでも終わらない食レポの無限ループで、信濃と観客を翻弄し続ける結果となりました。
最後のコントは「里さんぽ」。里がさまざまな街を探訪するという設定で、今回は天空都市マチュピチュ、ではなく奈良県生駒市をぶらり歩くとのこと。里の仲間(?)として吉田、信濃、そして白井が加わり、元気よく行進するという、なごやかながら何ともシュールなオープニングなどなど、笑いと衝撃が満載の、これぞ大自然というネタで盛り上げました。
コント3本、漫才3本で大いに沸かせてのエンディングでは、信濃と吉田も呼び込み、この日のライブを振り返ります。締めくくりのひとことを託されたのは、やはり里。「どうやって終わるんだっけ?」とまさかの質問を発して周囲をずっこけさせつつ、最後は観客の皆さんに改めてお礼を述べ、この日のライブは幕となりました。
【大自然】【信濃岳夫】【吉田結衣】