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2017年4月 3日 (月)

「若いみなさんのバイブルになれたら」山本彩がファーストエッセイ集『すべての理由』を上梓

4月3日(月)、東京・福家書店新宿サブナード店にて、3月29日に発売されたNMB48・山本彩によるファーストエッセイ集『すべての理由』の刊行記念お渡し会が開催され、イベント前には囲み取材が行われました。

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大勢の取材陣の前に登場した山本彩。
まず、『すべての理由』というタイトルは「散々さらけ出すだけ出して、タイトルをつけるのが一番難しかったんですけど、ここは秋元先生に」と秋元康さんの命名してもらったことを明かします。
内容については「アイドルっていうのはキラキラして、みなさんに明るい部分を見て楽しんでもらえる存在だと思うので、ギャップを出すっていうのはすごく勇気がいること」「簡単に言うと暗い部分(笑)。それをあんまり言葉にしたりだとか、文にしたりとかっていうのが、得意のタイプではなかったので、考えながら書きました」と自身の内面を書くことに苦労した様子。


「恋愛というほどではないんですけど」という恋の話も含め、7万字にも渡って自身について綴っており、「まわりのことを気にかけることで、自分のことをごまかしていたりだとか、自分の感情から逃げてたなっていうところがあったので、悔しいことは悔しいとかうれしいことはうれしいとか、そういうのをちゃんと自分の中でちゃんと気づいて、それを口にする、出すことが大事なんだなって思いました」といった執筆後の心境に変化があったようです。

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また、本書のなかでは「克己心」の大切さについて触れており、会見でも「まわりにたくさん刺激してくれる人がたくさんいるんですけど、刺激されながら流されるというか、刺激されすぎてはいけないな、向き合うのは自分自身だなということで、負けない相手は自分だというのは思っています」と克己心の強さを垣間見せる場面も。


そして、6月17日に沖縄で開催される『第9回AKB48選抜総選挙』には辞退するとツイッターで表明したことについて、改めて理由を訊かれた山本は、昨年が最後の出馬と伝えて、ファンから応援してもらったことを振り返りつつ、今年も悩んだそうですが「中途半端な覚悟で出るっていうのが、みなさんに期待を押し付ける感じがするなって感じたので」といった胸中を吐露します。

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さらに山本は「総選挙という場所でのてっぺんは考えなくなりました」「順位にこだわらない形で、私がグループをよくしたいなっていう思いは強くあります」と述べ、選抜の枠にNMBメンバーが入ることを切望。


それでも、昨年連覇に成功したHKT48・指原莉乃さんについて訊かれると、「えげつないなって毎年思うのに(笑)、次の年に更新されていて、次元の違うところにいられるという意味でも、比較しにくい」と自身との比較を避けます。


但し、昨年大晦日の『NHK紅白歌合戦』での視聴者投票による「紅白選抜」では、指原さんを2位に抑え、見事1位に輝いた際は「あの時は夢みたいな感覚だったので、グループに入って7年なんですけど、全てやってきてよかったなって思いました」と"てっぺん"からの景色を思い出しニッコリ。

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最後に「自分の挑戦したいことに踏み出せずにいるとか、自分の将来について少し悩んでいるという方にも何かヒントになるようなことがもしかしたらあるかと思うので、若いみなさんにもバイブルのような形で読んでいただけたら」と本のPRをして、お渡し会へと移り、つかの間のファンとの交流を楽しみました。

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山本彩ファーストエッセイ集『すべての理由』

A5版
ソフトカバー
200ページ
1481円(+税)
撮影:笠井爾示
発売元:幻冬舎