MUSIC POWERで地球とルミネを救う! 藤井隆主宰『LIVE DAM STADIUM presents「ピュリファイ トーキョー」』レポート
4月18日(火)、東京・ルミネtheよしもとにて、『LIVE DAM STADIUM presents「ピュリファイ トーキョー」』が開催されました。
本公演は藤井隆主宰の音楽イベントで、同劇場にて彼のイベントが行われるのは実に約2年半ぶりのこと。事前に「当日はマスクを配布します」と告げられていた通り、会場入り口ではマスクが配られ、ステージには正しい着用法のVTRが流されました。
なぜマスクを着用しなければいけないのかという説明のないまま開演すると、大型ビジョンには地球の環境悪化に警鐘を鳴らす映像が。大気汚染、温暖化、オゾン層破壊......あらゆる環境悪化の根源は、「hepa(ヘパ)」という特定物質にあり、ルミネtheよしもとから発生していることが明かされます。
この悪の種「hepa」を、音楽の力"MUSIC POWER"で浄化しようと立ち上がったのが藤井隆率いる「宇宙船 地球号」。バッファロー吾郎、レイザーラモン・RG、椿鬼奴、hideo(大山英雄)、桂三度、アジアン・馬場園梓、まちゃまちゃ、平子悟さん、秋山菜津子さん、大倉孝二さんが地球を、そしてルミネを救うべく、もくもくと白い煙に包まれた舞台にマスクを装着して登壇しました。
「私達はMUSIC POWERを信じています! お力をお貸しください」と客席へ訴える藤井。「QR-7」こと第一興商の通信カラオケ「DAM」を使用して音楽の力を見せつけるべく、トップバッターで歌ったのはバッファロー吾郎・竹若。続いて、藤井より指名された鬼奴は喋りながら「QR-7」に曲名を打ち込もうとしますが、手元に集中するとトークがおざなりに。藤井から「喋りながら入れてください。2つのことはできないんですね」と冷静にツッコまれますが、その後「QR-7」に向き合った面々も同様な展開に。そんな様子を観ながら「みなさん、同時に2つのことはできないんですね」と静かに頷く藤井です。
熱唱中には第一興商より差し入れられた「DAM」の旗を音楽に合わせて揺らしつつ、サビの部分では一致団結して盛り上げるメンバー。平子さん熱唱時の連係プレーを、鬼奴は「鳥羽一郎さん以来の大漁旗。素晴らしい!」と絶賛します。
早めに指名された大倉さんは、藤井に「MUSIC POWERを信じてください」と声をかけられると「怖いです......」とぽつり。歌い終わったあとも「帰りたいです」と後ずさりする様に、客席から「帰らないでーーー!」と必死で引き留める声が挙がります。一旦、舞台袖にはけた大倉さんですが、再び出て来たときに藤井から「小刻みに震えてますね」と指摘されていました。
藤井より「先にやっちゃったほうが楽ですよ」と促された秋山さん。「はぁ......」と大きなため息をつきながらも、前方のモニタに映し出されているであろう歌詞には目もくれず、客席に美しい背面を見せて迫力ある歌声を披露すると、観客は総立ちとなりました。
当初、500くらいあった「hepa」の数値が140台まで下がったところで、「ここで一気に下げましょう!」と言いながら意気揚々とマイクを手に取ったのは、hideo。「みんな、立ってもいいんだよ」とノリノリで声をかけますが、瞬時に冷めた空気を醸す藤井たちの様子をくんで一切、立ち上がることのない観客のみなさん。そんな反応もお構いなしで2曲熱唱したhideoですが、逆効果。数値は再び上昇してしまいます。
その後、某人気モデルだと言い張る三度、藤井によるダンサブルなパフォーマンス、レイザーラモン・RGによる細川たかしさんのモノマネなどで少し冷めていた会場のボルテージが上昇。さらに、「怖いです!と恐れ戦いていた馬場園の伸びやかボイス、まちゃまちゃらしいセレクトによる迫力満点の歌声で、「hepa」の影響はどんどん薄れていきます。
もう少しで浄化できるというところで現れたのは、劇場近辺からの中継を担当していたとくこ。愛娘・みやこを抱きながら身を削った決死のレポートは、意思伝達がうまくいかなかったり、「てにをは」がめちゃくちゃだったりと、おかしな展開になっていました。
ルミネに到着して菊池桃子さんの声真似を披露しながら歌うとくこを、メンバー全員、飛行機ポーズで旋回しながら盛り上げます。も、この日初めて彼女を近くで観た面々は、「スーツじゃなかったんだ」「まさかの朱色!」「錠剤みたい」など、独特なファッションセンスに驚きを隠せないようでした。
大倉さんによる二度目の歌唱で浄化手前まで行き着くも、hideoの熱唱によって、またもや状況は悪化の一途。このピンチを救うべく、マイクを手に取ったのはバッファロー吾郎・A。大友康平ならぬ小友不公平に扮して「みんなの力を借りたい。ロックで拳を突き上げよう」と力強く呼びかけながら熱唱。さらに、ジャンケンで盛り上げると、「hepa」の数値はようやくゼロに!
見事、任務を遂行した「宇宙船 地球号」メンバーの元に届いたのは、"環境"からの手紙。秋山さんは「No more hepa,Keep on hepa」と読み上げました。
「宇宙船 地球号」の勇姿を讃える観客の拍手に応えて、再び登場したメンバー。竹若がアンコール曲を爽やかに歌い上げるも、またもやhideoが「最後に歌いたい」と言い出したことからビジョンには「WARNING!」の文字が。
藤井の「どなたか! 救ってくださらないですか?」という切実な願いを受け入れたのは、客席に座っていたひとりの男性。ラストソングにふさわしい見事な選曲に、会場は割れんばかりの拍手が起こりました。
最高潮の雰囲気に包まれたルミネtheよしもとに、ようやく平和が。「ありがとうございます! あなたのおかげで救われました」と勇敢なお客さまへ感謝する藤井は、「いろんな意味で、今日のことは忘れません」と宣言します。
藤井に感想を求められた大倉さんは「もう来ないと思います」と弱々しく。そんな発言を微笑みで受け止めた藤井は「みなさん、いろんなことがありますがへこたれないで! 頑張りましょう!」と、客席へメッセージをおくりました。
5月11日(木)には大阪・YES TEATHERにて『LIVE DAM STADIUM presents「ピュリファイ オオサカ』が開催。出演者は藤井隆ほか、未知やすえ、シルク、桂三度、土肥ポン太、テンダラー、宇都宮まき、吉田結衣。大阪ではどんな出来事が起こるのか、ぜひ会場で見届けてください!
【藤井隆】【バッファロー吾郎】【大山英雄】【レイザーラモン】【RG】【椿鬼奴】【アジアン】【馬場園梓】【まちゃまちゃ】【とくこ】
『LIVE DAM STADIUM presents「ピュリファイ オオサカ』
日時:5月11日(木)開場19時/開演19時30分
会場:YES THEATER
出演:藤井隆、未知やすえ、シルク、桂三度、土肥ポン太、テンダラー、宇都宮まき、吉田結衣
料金:前売3000円/当日3500円
チケットよしもと(http://yoshimoto.funity.jp)にて発売中!