中村のギャグにちなみ漫才劇場の「ダメだな〜芸人」No.1も決定!ヘンダーソン単独ライブ「ヘンダー×ヘンダー」
4月19日(水)、よしもと漫才劇場にて、ヘンダーソン単独ライブ「ヘンダー×ヘンダー」が開催されました。昨年8月に続き「vol.2」となるこのライブ。漫才・コント・コーナーまで盛りだくさんで、ヘンダーソンの魅力をたっぷり詰め込んだ90分となりました。
オープニングはコント。『石焼き芋のうた』でおなじみのあのキャラが、仕事を終えて帰宅したところから始まります。テレビを見てくつろいでいると、高校生の息子・子安も帰宅。そこから親子げんかが始まりますが、いつしか息子の話は『石焼き芋のうた』にまつわる自虐ネタに...? 息子ではなく、子安自身の切ないエピソードがこれでもかと盛り込まれ、初っぱなから会場を沸かせます。
開演を告げるVTRに続き、本編は漫才からスタート。ここでも『石焼き芋のうた』エピソードをチラリとからめつつ、話題は小学校の頃の思い出へ。「転校生がやってくる」という一大イベントを、中村が先生、子安が転校生に扮して再現していきます。ところが、中村がノンストップでボケを繰り出してしまい大混乱。業を煮やした子安と役どころを交換するも、事態はさらなるカオスへ...。
ネタの合間のブリッジVTRは、さまざまな芸人たちが、ライブタイトルをコールするというもの。つぶやきあり、絶叫あり、コンビプレーあり、ハプニングありで、意外な出演者に驚きの声や歓声が上がるひと幕も!
2本目はコント「覚醒」。謎の巨人に襲われる街で、行き場をなくした男子ふたり。家に取り残された母を助けようとする中村を、子安が必死で止めたりするなかで、何度も中村に現れる「覚醒」のきざし...。そのたび肩透かしで笑わせながら、ついに「覚醒」した中村のその姿に、大爆笑が巻き起こります。
3本目はふたたび漫才。「カリスマ美容師に髪を切ってもらいたい」という子安の願いを聞き、中村が行きつけのサロンを紹介するというネタ。カリスマ美容師がまさかのお年寄りで、冒頭から一抹の不安を感じる子安が、次々と予想外の出来事に巻き込まれていきます。性格が何度も豹変するなど、謎が謎を呼ぶ美容師のキャラは、もはやホラーの様相に...?
4本目は、ロックバンドのライブをテーマにした漫才を。ふたりでライブをシミュレーションしてみるも、ジャンルがデスメタル系という衝撃。過激なMCで客をあおりまくる一方、歌う曲との意外なギャップも笑いを誘います。
5本目は、「Youtubeで流したら流行ってほしいコント」と題したリズムネタ。バドミントンのダブルスを組むふたりが、試合前に気合を入れていると、それが徐々にラップへと変化!? バドミントンをからめて韻を踏むライムに、観客も大喜びです。
ショートネタでは、子安が自衛隊経験を生かしたボケを連発!
最後の漫才は、ぶらぶら歩きながら街の人とふれあうテレビ番組をフィーチャー。ロケに向かった子安が出会う人々を、中村が七変化で次々と演じていきます。いわくつきの人ばかりと出くわす子安は、果たして真のふれあいを楽しめるのか...!?
ネタを満喫した後は、にぎやかなコーナーで盛り上げます。今回は、中村のギャグ「ダメだな〜」にちなみ、「ダメだな〜決定戦」と題したバトルを実施。漫才劇場に所属する、中村を含む「ダメだな〜芸人」4人のなかで、もっとも「ダメだな〜」な人物を今夜、決定しようというのです。
クロスバー直撃・渡邊、ミルクボーイ・内海、ジュリエッタ・藤本の3人が勝手にエントリーされて登場。それぞれ「なぜ自分が...?」と不満げで、なかでも「この格好で漫才劇場にいたらダメだな〜」という身もふたもない理由で選ばれた内海は戸惑うばかり。それでも「自分は決してダメだな〜ではない!」と証明するため、全力を尽くすことを誓います。
最初のゲームは、「ダメだな〜事件簿討論会」。世の中を騒がせた出来事を起こした本人になりきり、4人で討論して、誰がいちばんダメだったかを決めるというものです。まずは昨年、芸能界最大のニュースとも言われたアイドルグループの解散劇について、くじびきで決まったメンバーになりきり大激論。のはずが、微妙にクオリティの低いモノマネ大会が展開され、「ダメだった人」もモノマネスキルがいちばん低かったとされた内海に決まってしまうハメに。
こんどはダメだな〜芸人の4人が役割を入れ替えて、客観的な視点(?)からの泥仕合を繰り広げます。ここでも軽くモノマネをからめつつ、渡邊が中村になりきりマル秘ネタを暴露したり、内海がいい人すぎてダメアピールが不発だったり。結局、「仲が悪くなるだけのコーナー」(子安)となり、ここでは中村演じる渡邊がもっともダメな芸人と決まりました。
次は「黒ダメ危機一髪!ダメだな〜くじ!」。黒ひげ危機一髪を使い、順番に剣を刺しながら、黒ひげが飛びだすまで、あみだくじに線を入れていきます。飛び出した時点で終了となるので、それまでに何とか自分が罰ゲームを逃れられるよう、知恵を絞って線を加えなければなりません。
初回は比較的あっさりと内海が罰ゲームを引いてしまい、内容物不明のダメだな〜ジュースを飲み干す罰ゲームに挑戦。これが本当に不味かったらしく、飲むなり舞台袖に駆け込む内海でした。
もう一度とリベンジを誓う内海でしたが、今度は3人があからさまに内海を集中攻撃。最後は自分で書き込んだ線により自滅してしまい、場内は大爆笑となりました。
というわけで、「第1回ダメだな〜芸人」は内海に決定! 当人は納得いかない様子でしたが、二度の罰ゲームジュースでフラフラになりながらもしっかりと笑いをとり、芸人魂を見せつけていました。
エンディングでは、「vol.3ができるように頑張りたいと思います!」と宣言したヘンダーソンのふたり。次回はどんな笑いを届けてくれるのか、期待高まるなかでのフィナーレとなりました。
【ヘンダーソン】【中村スウィート】【子安裕樹】【クロスバー直撃・渡邊】【ミルクボーイ・内海】【ジュリエッタ・藤本】