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2017年5月17日 (水)

吉住友里選手がスペインで行われたスカイランニングの世界大会「トランスバルカニア バーティカル・キロメーター」に初出場、大会新記録で初優勝!!

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5月11日、スペイン ラ・パルマ島で行われたスカイランニングの世界大会、VKWC(バーティカル・キロメーター・ワールド・サーキット)の第2戦「トランスバルカニア バーティカル・キロメーター」に出場した吉住友里選手が、同大会初出場にして見事初優勝という快挙を成し遂げました! 宮川花子もスペインへ同行してサポート。帰国直後の吉住選手と花子に、大会の様子や現地でのエピソードを聞きました!

頂上付近では標高1203メートルの岩山を走り抜けた吉住選手。大会前日に試走に行き、その険しさに花子も驚いたと言います。「もう恐ろしい、恐ろしい。登山道といっても日本の登山道とは違いますよ。一歩足を踏み外したら転落しそうな、ハードな山道を走るんですから」(花子)

ひとたび何か起こればドクターヘリを呼ばなければならないような山道を、本番で吉住選手は7.6キロを59分28秒というタイムで爆走! 2位のステファニー・ヒメネス選手(イタリア)を2分近く引き離し、世界初タイトルを獲得しました。加えて昨年優勝のエミー・コリンジ選手(イギリス)の記録を1分32秒上回るコースレコードに輝いたのです!

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「めっちゃうれしかったです!」と声を弾ませる吉住選手。「"バーティカル・キロメーター"の走行距離は大体5キロなので、7キロは初めてでした。花子師匠や(サポートの)郷田博基先生、(ランナーズ)小宮ひろあきさんがいてくれたから直前までリラックスできました。旅自体もすごく楽しくて気持ち的に全然違って、それが一番ありがたかったです。皆さんのサポートがあったからこその優勝だと思います。そばにいてくれているだけで、気持ちの支えが全然違いました」

レースは全体で220人が参加し、吉住選手は海外からの招待選手のグループ「エリート」でした。トップアスリートが集う中、タイムの遅い人から10秒ごとにスタート。ゼッケン11の吉住選手は最後から11番目に走り始めました。「最終の人が帰ってくるまで結果がわからないので、もうドキドキものでしたよ。でも応援もすごくて、山の上で応援してくれる人もいました」(花子)

吉住選手の優勝が決まった瞬間、感激した郷田さんが吉住選手を肩車して表彰台までの約100メートルを走ったそうです。日の丸を掲げながら肩車で吉住選手が登場という場面に、大歓声が沸き起こりました。「めっちゃ恥ずかしかったです(笑)」と笑う吉住選手ですが、日本人選手は一人だけ、島をあげてのレースとあって前日からメディアでも紹介され、スタート時も、表彰時も「友里コール」が絶えなかったそうです。「すごかったですよ。めちゃくちゃ人気で! 友里! 友里!ってみんな応援してくれて。前日に行ったレストランのお父さんもめっちゃ喜んでくれて。メディアに優勝インタビューされるとき、必ず身長と体重を聞かれてましたよ(笑)。表彰台に日の丸が揚がるのも、本当にうれしかった」と花子も、現地での状況を臨場感たっぷりに語りました。

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レース中、いつも笑顔を絶やさない吉住選手。今回も変わらず、ニコニコしながら走っていました。「なんでそんなに笑って走れるの?と、日本でもびっくりされるのですが、向こうのインタビューでも"こんなのは信じられない、どうして笑えるの?"と聞かれました。本当に、めっちゃ楽しかったんです。今回は特に、沿道の応援もすごいし、景色もきれいでしたし、しんどさよりも楽しさが勝ってました!」と吉住選手、この取材でも帰国直後に関わらず疲れを感じさせない生き生きとした表情で話をしてくれました。

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一行によるスペインへの旅は、最初から最後まで珍道中。レース直後にもちょっとしたハプニングもあったようです。「山頂でゴールしたあとは、中腹まで歩いて下りて、選手はバスに乗って下山するんですけど、バス乗り場に行くまでに道に迷ってしまって、ヒッチハイクで帰りました(笑)。ちょうど山の上で応援してくれていた人が車で通ってくれて、手を挙げたら停めてくれました。帰りにその人の家に寄って、バナナまでくれましたよ(笑)」と吉住選手。一方の下で待っている花子たちは気が気でなく、「そんなマヌケなことある!? めっちゃ心配してん!」とまさか迷子になっていたとは思いもよらなかったと話しました。

吉住選手が出場した「トランスバルカニア バーティカル・キロメーター」の模様は、以下のテレビ番組で紹介される予定です。

5月18日(木)17時〜19時 関西テレビ「みんなのニュース報道ランナー」※関西ローカル
5月20日(土)または21日(日) 17時30分~18時 フジテレビの「みんなのニュースWeekend」※全国放送

今後のメインレースは、7月28日(金)に行われる「第70回富士登山競走」で、吉住選手は富士吉田市役所から吉田口登山道を経て山頂までの21キロを走る「山頂コース」のレースに出場します。

今後の目標を尋ねると、「世界ランキングは1年で6戦全てに出ないと争えないのですが、スカイランニングはヨーロッパの大会が多いので、時間的にも、金銭的にも今年はこの1戦しか出られません。航空券を出してくれるスポンサーがいたら出られるのですが...。でも、来年になるのか、何年後になるのかわからないですけど、ワールドシリーズで世界1位を獲るのが今の一番の目標です。そこを目指してこれからやっていきたいです!」と吉住選手、世界を見据えてこれからも挑戦していきます!

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【吉住友里】【宮川花子】