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2017年5月27日 (土)

川平慈英さん、出演者達と故今井雅之さんの思い出を語る! DVD『手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~』発売記念トークイベント

5月27日(土)、東京・タワーレコード渋谷店 B1 CUTUP STADIOにてDVD『手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~』発売記念トークイベントが開催されました。
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今作は、2015年に急逝した俳優・今井雅之さんが原作・脚本・主演を務めた同名の舞台を映像化したもの。今井さんの遺志を継ぐかたちで、奈良橋陽子さんが監督として総指揮を執り、"生と死"という重大なテーマをモチーフにしながら誰しもが共感できる普遍性を描きました。
DVDは、今井さんの三回忌である同月28日(日)に発売。先駆けて行われた本日のトークイベントには、川平慈英さん、七海さん、岡安泰樹さん、重松隆志さん、松本勝さん、福島彰吾さん、板尾創路、奈良橋陽子監督が出演しました。

第1部は川平さん、七海さん、板尾、奈良橋監督が登壇。MCをラフレクラン・西村真二が務めました。
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川平さんが「素晴らしいウィークエンドに足を運んでくださって、ありがとうございます。また、DVD初回限定版をお買い上げいただき......くぅ~~~!! これが言いたかったんです」とおなじみのポーズを交えて挨拶すると、客席からは笑いが起こります。
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メイキング映像を観ながらのトークでは、VTR内のリハーサル時と同じTシャツを着ていることに気付いた川平さん。「どんだけ長持ちしてるんだろう!」と驚きながら、撮影の日々を思い出しているかのように目を細めて画面に見入ります。
「キザになりますけど、愛に溢れた現場でした。ハードなスケジュールの中、ボランティア、スタッフも含めて一人ひとりがパッションを持ってやっていた。そういう思いが詰まった現場、そして映画になりました」と振り返りながら、「映画で主演をいただいたのは今作が初めてでしたが、毎日(今井さんに)見守られているような感じで楽しかった」と笑顔を見せます。
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板尾も温かい雰囲気を感じていたようで、「和気あいあいで、監督がお母さんみたいな感じで見守ってくれる居心地のいい現場でした」とコメント。七海さんも「現場は温かくて愛に溢れていた。1つの目標に向かって前を向いて映画をつくっていて、すごくいい経験になりました」と語ります。
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奈良橋監督は「時間が経っても不思議なのは、彼のパッションと生きていたエネルギーのすごさを感じること。(監督をやってと)委託されたとき、自分の映画をさておいてでもやらなくちゃという思いがあったんですけど、初めてのことが多くて。普段は何十億円の映画に関わっていますから、こんなにお金(製作費)がないの?と思うこともありましたし、時間との戦いでもありましたけど、みなさんの助けがあったからこそできました」と、出演者へ感謝します。
また、主演の川平さんについては「19歳くらいの頃、ミュージカルのオーディションで会ったんですけど、なんて才能がある人なんだと思った。雅之がまさかこういうことになって代役を用意しなきゃいけないとなったとき、思い付いたのは当然、慈英だった」と話しながら、「今後、もっともっと映画に出てもらいたい。彼にはユーモアにプラスして愛がある。ドライじゃないの。だから今後、映画に出たら応援してあげてください」と客席へ呼びかけます。
そんな監督の言葉に、川平さんは「雅之にこの役やるんだって言ったら、思いっきり楽しめって言ってくれたと思う。まーちゃん(今井さん)がこの野郎、なかなかやるじゃないかってジェラシーを感じるように、全身全霊フルパワーでやりきりました」と言い切りました。
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第2部には重松さん、松本さん、岡安さん、福島さんも駆けつけました。
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西村より「みなさん、今井さんとの出会いはどんな感じだったんですか?」との質問が。
重松さんは「ある女優の方から紹介したいって言われたけど、怖いからいいって断った。その後、『THE WINDS OF GOD』で楽屋へ連れていってもらったら、裸にバスローブでお香みたいなん焚いてて、入れへんがな! 猛獣いますけど!って。そこから10年の付き合いになりました」と発言。松本さんは「2004年、『THE WINDS OF GOD』のオーディションに行ったら、今井さんがいて。ワークショップ形式やったんですけど、『自分を食べ物に喩えるなら?』という質問に『鍋焼きうどんです』って言うたら、『ええなぁ!』って気に入ってもらえた」と、明るめのトーンでエピソードを語ります。
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第1部がしっとりとしたトーンだったこともあって「トーンを1部に戻しますね」と話し始めた岡安さんでしたが、「初めて共演したときに、『THE WIND OF GOD』を観たと話したら、想像を絶するくらいカワイイ顔で『うそうそ! 観たの? どうやった?』って。『すごくよかった』って答えたら、『よかったぁ! 今日呑もうか。岡安くん......岡ピーでいい?』って言われて、そこから毎晩呑みました」と回顧。今井さんの口調を真似した感じが先の2人と似ていたため、西村が「岡安さん、同じトーンでした」とツッコむと笑いが起こります。
今井さんの付き人をしていたという福島さん。付き人になった経緯を話しながら「初日は何も喋れずに挨拶だけして帰りました」と話すと、松本さんからは「お前、オチもなんにもなしで!」とツッコみが入りました。
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この中で唯一、今井さんと面識がない板尾。「一方的に観ていただけで、これまではご縁がなかったなかで、今作で声をかけていただいた。それはそれで、特別感があります」と話すと、奈良橋監督は「板尾さん、お父さん役で素晴らしかった。慈英と板尾さん、そんなに歳は変わらないと思うんですけど、本当の父と子のように見えた。雅之も絶対喜んでくれている」と讃えました。
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西村から「言える範囲で、今井さんの武勇伝を教えてください」と言われた重松さんは「ほとんど言えません!」と言い切りながらも、あるツアーでの出来事を披露。「本番で肋骨を折ったんですけど、冷や汗かきながら最後まで芝居やて。で、2日後にはウォーミングアップで、腕立て伏せ200回やってました。すごいですよね」と話すと、客席から感嘆の声が。「怖いエピソードばっかりじゃない。カワイイところもあった」と切り出した松本さんは、「お酒を呑んでたときに、落ち込んでたときがあった。理由を聞いたら『昨日よぉ、あいつ(妻)がよぉ、俺の抱きつき枕を捨ててよぉ。俺、あれないと眠れないんだよぉ!』って」と楽しそうに話します。
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「怖がるように演じているなと思っていた」と言う岡安さんは、「(今井さんは)本当にお茶目。あんなにチャーミングな人に会ったことがないですよ」とコメント。「あと、サプライズが大好き。誕生日を大事にするけど、やり方を間違えるんです」と言いながら、自身の誕生日での出来事を回想します。
『THE WINDS OF GOD』上演中の打ち上げの場で、いきなり呼ばれた岡安さん。別の場所で2人きりになると、来年の公演で岡安さんの役を別の人が演じることになったと告げられたそう。「気持ちの整理してから戻れよ」と言われて、落ち込みつつも打ち上げをしている場所に戻ったところ、突然「ハッピバースデー!」と誕生日を祝われたそうです。
「お祝いされたから嬉しそうにしなきゃいけなくて。でも、あんなことを言われたから"あと3回でこの役も終わりだな"って落ち込んでたのに、終わってから今井さんに『あれウソだよ』って言われた」と話すと、頷きながら聞いていた川平さんは「本当にサプライズが好きだった。自分がサプライズで何かされるのも好きだった」としみじみしました。
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今井さんの生前の様子が映し出されると、客席からすすり泣きが。
それまで明るく振る舞っていた重松さんは、溢れ出る涙を押さえ切れない様子。松本さんも、「(今井さんが)最期、『長く生きていたかったけど、めいいっぱいやったから悔いはない。ただ1つだけ欲が言えるなら、もう1回だけ桜を観たかった』と言っていた。この作品のクランクインの日に観た桜が最後だった」と言葉を詰まらせながら話しました。

最後に、川平さんは「誰にも邪魔されない空間で、一人で、大切な人と観ていただいて、もう一度愛すること、生き続ける素晴らしさ、相手を想うことを少しでも感じていただければ。で、次の日のパワーにしていただければ幸せだなと思います。もう一度、この映画で大きなムーブメントを起こしましょう」と訴えます。
奈良橋監督は「みなさま、本当にありがとうございます。雅之自身にもThank you so muchと伝えたい」と話しながら、出演者には「みなさんがほかの映画で頑張って羽ばたくことが彼の願い」と呼びかけつつ、観客へ「(この作品を観て)彼のことを思いながら、元気になってください」と呼びかけました。
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【板尾創路】【ラフレクラン】【西村真二】

DVD『手をつないでかえろうよ〜シャングリラの向こうで〜 』

原作・脚本・企画: 今井雅之
監督:奈良橋陽子
キャスト:川平慈英/すみれ/七海/岡安泰樹/吉田敦/勝矢/LiLiCo/藤田朋子/別所哲也/中居正広(友情出演)/板尾創路ほか

<初回限定盤>
商品番号:YRBN-91130
本体価格:5800円(税別)

<通常盤>
商品番号:YRBN-91131
本体価格:3800円(税別)

特典映像(初回盤・通常盤 共通):メイキング映像/舞台挨拶/予告編

※初回盤のみの特典映像&封入特典
●映画解説を含む20Pブックレット封入
●今井雅之さん秘蔵映像(「3月11日演技指導」/「3月24日ロケハン」/「3月31日撮影初日」)
●今井雅之さんへ親交のあった方からのメッセージ
●今井雅之さん生家へ奈良橋監督弔問
●主題歌「MY WAY」ミュージックビデオ/JAY'ED


チケット情報: チケットよしもと