横山剣さんの演技を、伊原剛志さん「ぶどうのよう」と表現!! 映画『イイネ! イイネ! イイネ!』フライングスペシャル上映会
6月15日(木)、東京・TIAT SKY HALLにて、映画『イイネ! イイネ! イイネ!』のフライングスペシャル上映会が開催され、クレイジーケンバンド、伊原剛志さん、中野英雄さん、山口智充、脚本家・一雫ライオンさん、門馬直人監督が登壇しました。
本作は、今年で結成20周年を迎えるクレイジーケンバンド・横山剣さん初主演作。横浜・本牧育ちで幼なじみのケン(横山さん)、ドブオ(伊原さん)、トニー(中野)による友情物語が、クレイジーケンバンドの楽曲とともに描かれいるほか、バンドメンバー全員が本人役で登場するというファンにとってはたまらない作品となっています。
本作のダイジェスト版が映し出されていた白い幕がはらりと落ちると、舞台にはクレイジーケンバンドの姿が。何も知らされていなかった観客から大きな歓声が挙がるなか、「漢江ツイスト」「生きる。」を演奏します。
その後、伊原さん、中野さん、一雫さん、門馬監督が登壇。伊原さんは「6月24日に公開と、ようやくみなさんに観ていただけるのを楽しみにしています」と、中野さんは「普段、僕が伊原さんが演じたような役をやることが多いんですけど、スタイリッシュに欠けるということでマネージャー役をやらせていただきました」と挨拶します。
一雫さんは「大人の男性の甘酸っぱい青春ストーリーを書く機会はなかなかないですが、今回書かせていただきました。たくさんの方に観ていただけたら嬉しいです」と、門馬監督は「大人の映画を撮りたいなと思っていた時に、男3人の青春映画を撮ることができました。ちょっと不思議な話になっているので、ぜひ観てください」と、これから作品を観る観客へ呼びかけました。
横山さんと初めて共演した感想を訊ねられた伊原さんは、「フレッシュ」という言葉を連発。「役者としてはビックリするくらいフレッシュで、本当にぶどうのような......。本人の役なので芝居との境目があんまりわからないというか、演じようと意識しているとかではない感じが、僕も基本に立ち返ることができました。フレッシュでした!」とにこやかに語ります。
一方、横山さんと一緒の撮影が多かった中野さんは「台詞を終わったあと、すぐ僕を見るんです」と暴露。「保護者みたいな感じでしたね」と笑う横山さんに、「サングラスのまま見られるんで、え?って。でも、剣さんのいいところは出ているんじゃないかなと思います。フレッシュです」と伊原さんの言葉を借りながらフォローしました。
本作はバンドメンバー全員、本人役で登場していますが、洞口さんは「いい経験をさせていただきました」と感想を。「外国人役と1人2役をやらせていただいたんですけど。ロバート・デニーロのファンでして。『ディア・ハンター』のデニーロ風の格好をさせてもらって、いい経験になりました」と話すと、観客からは笑いとともに大きな拍手が。また、小野瀬さんが印象的なシーンとして挙げたのは、銭湯でのシーン。「僕の提案が取り入れられたんですけど、洋服の上はそのままで下は脱いでお風呂に入ったシーンが印象に残ってます」と静かに話しました。
撮影場所としての横浜の魅力については、「外国人の文化がいっぱい入っているので、絵になる街だというか。大きなテーマパークのように見えて、アメ車を走らせると雰囲気がありました」と門馬監督。MCより「作品のタイトルにかけて、横浜について3つのイイネ!を教えてください」と言われた横山さんは「ガーちゃん!」と新宮さんを指名するも、本人は「特にわかんないです」と苦笑。
横山さんが「ロケーション、適当というか型にハマってないアバウトなところがB型の僕に合ってますね」と話すと、MCが「みなさん、横浜生まれですからね」とコメント。すると、小野瀬さんから「横浜生まれは(メンバー中)3人しかいません」との指摘が。横山さんが「僕も生まれは川崎ですから」と話し、小野瀬さんが「横浜生まれは2人になりました」と告げると、客席からドッと大きな笑いが起こりました。
ここで、再びクレイジーケンバンドによる演奏が。観客からのリクエストに応じながらも、「映画の中に元町のダンスホールでの演奏シーンがあるんですけど、そこでやった曲をやりたい」(横山さん)と告げて、まずは「不良倶楽部」を熱唱。その後、「★★★★★」「逆輸入ツイスト」を熱唱すると、観客は椅子に座りながらもリズムを取って体を曲に任せます。
ノってきたところで、MCより「一旦、終了してフォトセッションに移りましょう」と言われた横山さん。悲しそうに首を右に傾げて「もっとやりかたった!」と嘆きます。
フォトセッション後、客席からの「もうちょっとやって!」との声に、「やりたい!」(横山)と応じたクレイジーケンバンド。ドラを鳴らして、「スージーウォンの世界」を熱唱します。
ここで、横山さんより「スペシャルゲストです!」と呼び込まれたのは、山口智充。「タイガー&ドラゴン」を2人で歌いながら、「剣さん!」「ぐっさん!」と呼びかけ合いました。
本作にDJロッキー役で登場している山口。横山さんとはプライベートでも交流があるようで、演奏終了後、「またツーリングに行きましょう!」(横山さん)「ぜひ! 海に行ったらパンツ一丁で飛び込みましょう」(山口)と話します。
演じた役については、「『名前も勝手に付けてください。衣装も自由です』と言われたので、自分の思い描くDJ像を勝手に想像して、衣装も自分の服から勝手に選んでやったんです。台詞はほとんどなかったんで、『僕のピー(と口笛)がピー(とまたもや口笛)してるぜ』っていう感じでやってました」とコメント。横山さんと一緒になるシーンはなかったそうですが、「現場にお越しいただいて、観ていただけて。幸せな環境で撮影させていただきました」と感謝します。
また、横山さんの魅力を訊かれると「僕が語るのはおこがましいんですけど」と前置きしつつ、「気さくでどこかあったかい。あと、下ネタが合う」と発言。横山さんがサングラスを外しておどけると山口も応じるなど、仲の良さを見せました。
【山口智充】
映画『イイネ! イイネ! イイネ!』
監督:門馬直人
脚本:一雫ライオン
出演:クレイジーケンバンド
ハリン、中野英雄、金子賢、山口智充、宮川大輔
秋吉久美子 伊原剛志
配給:KATSU-do
公式サイト: http://iineiineiine.official-movie.com
(c)2017『イイネ! イイネ! イイネ!』製作委員会
6月24日(土)、TOHOシネマズ新宿ほか全国順次公開