第3回「大阪国際がんセンターわろてまえ劇場」にオール阪神・巨人、シンクタンク、トットが登場!
大阪国際がんセンターでこの春から始まった「大阪国際がんセンターわろてまえ劇場」は、日本で初めての、主にがん患者を対象に「笑い」が生活の質や免疫機能に与える影響を明らかにする「笑いとがん医療の実証実験」で注目されている取り組みです。
「わろてまえ劇場」には、松竹芸能、米朝事務所、吉本興業の芸人たちが出演し、計8回にわたって笑いの舞台を開催します。6月15日(木)に行われた第3回公演には、オール阪神・巨人、シンクタンク、トットが登場し、それぞれ漫才をたっぷりと披露しました。
漫才の前には「わろてまえ劇場」恒例の「笑いヨガ」を参加者全員で行い、会場はリラックスした雰囲気に包まれました。そんな中、トップバッターのトットが登場。開口一番に「僕たちのことを知らないという方、手を挙げてください!」と認知度チェックをしてみると、8割の方が挙手! 予想外だったのか、思わずたじろぐ多田と桑原でしたが、早速ふたりの特技を披露し、存在感をアピールしました。多田の美声、桑原のボイスパーカッションに感嘆の声が上がるなど、アピールも大成功。二人の弾むようなやり取りに、会場からは笑い声が絶えませんでした。
続いてはシンクタンクです。テンポのよい掛け合いの漫才でぐんぐん引き込んでいきます。タンクはその体型から「夏はしんどい」と愚痴モード(!?)。夏場の営業や舞台での苦労を自虐的に話し、笑いを誘います。そんなタンクにじっと耳を傾け、あの手この手でなだめる近江のこかじろう。どんどん愚痴がエスカレートするタンクですが、二人のやり取りはどこかほっこり。親近感の沸く存在で魅せました。
最後はオール阪神・巨人です。万華鏡のようにくるくると話題を変えて、会場を引き込んでいきます。疾走感もあり、お客さんも思わず前のめりに。老いて初めて分かる体の異変についても赤裸々に、お客さんは共感と驚き、それぞれの反応で盛り上がりました。また、ふたりの闘病体験も漫才に取り入れました。それは普段の舞台ではなかなか聞けない、貴重な体験でした。漫才の後半はフリートークのようにもなり、お客さんに気軽に声をかけながら進めるふたり。終始笑いっぱなしのステージを繰り広げました。
終演後、オール巨人がコメントを発表しました。この研究に参加できることについて「いい仕事をやらせてもらっていると思います。一生懸命漫才をやって、一番笑いを取りたいなと思いました。基本は漫才を一生懸命やるだけです」と語る巨人。「いい結果が出ることを期待しています」と期待を募らせました。
お笑い芸人という仕事がらもあって、笑うことも多いと言います。「笑ってるときは痛みやしんどさを忘れてますね。(参加者の方にも)そのことを感じてもらったら一番いいと思います。うわさにも聞きますよ。"笑ったら体にいい"と。ただ、盲腸とかだったら、笑ったらまた傷口が開いてしまうとか、そういうのは聞きますが(笑)。笑いは健康にいいと思ので、長期にわたって笑い続けることができたら、一番いいですね」と自身も笑いの力を身を持って感じている様子です。
そして『わろてまえ劇場』のステージに立つに当たっては、タブーなど全く気にしなかったと明かしました。「笑っている間だけでも、忘れてもらえたら」と全力で漫才を披露したふたりでした。
【オール阪神・巨人】【シンクタンク】【トット】