芸能生活50周年記念! 桂文枝が「富士山山頂奉納落語」を披露!
2016年12月1日(木)、芸能生活50周年を迎えた桂文枝が、夢のひとつである富士山登頂を果たし、山頂で奉納落語を披露しました。
登頂日は7月13日(木)。午前3時に富士宮口五合目に到着し、体を慣らします。五合目に向かう途中、嵐のような雨にあい、どうなることかと思われましたが、なんとか持ち直しました。文枝は昨日の夜、眠れずに稽古をしていたと告白。「頂上目指してがんばるぞ!」の掛け声で全員が山頂に向けてスタートしました。これまでもここぞというときには、ふんどしで挑んでいたという文枝。もちろん今日もそのスタイルとのことです。
今回の登山は三井住友VISAカード、好日山荘、クロレッツが協賛。各社のロゴのワッペンが貼られたウェアで山頂を目指します。同行するのは弟子である桂三四郎、桂三語、桂文路郎、そして天津・木村と言ったメンバー。ほかに富士山に2000回近く登頂している實川欣伸さん、取材陣やスタッフなども合わせると総勢30人ほどの大所帯となりました。
文枝は2004年にも富士山にチャレンジしたものの、もう少しのところで断念していただけに、今回は万全の体制で挑んでいるとのこと。今回協賛である好日山荘の山岳ガイド・田中さんと練習登山に挑んだり、低酸素ルームでのトレーニングも実施。さらに今回、文枝と弟子たちは好日山荘提供のウェアを着用、山岳ガイドの田中さんも同行と心強い限りです。
歩き初めてすぐ朝から出ていたしゃっくりが止まったという文枝。富士山の印象を「(練習で登った)ポンポン山とかなり違うな」と語ります。「13年前とは全然ペースが違う」というゆっくりとしたスピードでまずは6合目に到着。記念撮影のほか、植物の観察なども行いました。そこからしばらく進んだ宝永の火口では手を合わせ、登頂を祈願。それからも七合目到着時にはふんどしを締め直したほか、協賛のクロレッツでリフレシュ、さらに休憩中に行き違う登山客に頂上の様子を聞いたり、いっしょに写真に収まったりしながら、進んでいきます。
3000m直前の休憩では、「あと776m? ポンポン山登ったら終わる! 行こう、行きましょう!」とハイテンション。しかし、曇り空から8合目到着時には雨が降り出すなど、天候はよくない方向に。そして徐々にスケジュールが押し始めます。9合目到着時には、14年前のチャレンジを振り返り、9合目の手前で頭が痛くなったと回想。当時同行していたマネージャーは山頂まで行ったそうで、とても悔しかった、と振り返り、登頂への思いを新たにします。
そして天候が回復しないまま、9合目をスタート。9.5合目まであと200mというところで休憩している文枝の血中酸素飽和度を測ってみると、今ひとつの数字が。このまま続けると今年第一号の遭難者にもなりかねない、という話しも出て、リタイアか...という雰囲気も漂いますが、「もうすぐ山小屋でしょう」と山頂への強い気持ちをアピールする文枝。とりあえず9.5合目の山小屋に行くことになり、再出発します。そして、山小屋に到着し、改めて数値を計測すると見事に復活!山頂へのアタックが決定します。そして午前4時30分に登頂を初めて約10時間後の14時25分、見事富士山山頂へ到達しました。
念願の山頂での第一声は半信半疑のようで「これが頂上でっか?」。しかし、そのあとは「登れてよかったです、みなさんのおかげです、ありがとうございました」と感極まった様子。今回ともに登頂したスタッフに送る手ぬぐいを制作していたとのことで、まずはそれを手に1枚。
それから行われた囲み取材では開口一番、改めて「ありがとうございました」。そして50年の感謝の気持ちなどを含めて頂上を目指したが、こんなにキツイとは思わなかった、と本音を吐露。しかし、這ってでも登る気だったと話し、本当に良かったとホッとした表情。みんなに助けてもらって登って来れました、と感謝の言葉を口にします。そして、今回の登頂コースは富士山登山の最短コースだから早く登れるかと思っていたけど、やっぱり日本一の富士山だったと、困難を極めた登頂を振り返り、これでちょっと頑張れると自信がついたと話しました。そして今回作った第275作目の創作落語「富士山初登頂」については、自身の誕生日、7月16日(水)に行なわれる落語会で今回の登頂の画像などを見せながら披露するというプランを発表。今日も少しお披露目すると話しました。
囲み取材のあとは、「富士山へいらっしゃ〜い!」の掛け声で、弟子たちともいっしょに手ぬぐいを広げて記念撮影を行いました。
そして奉納式です。紋付き、袴に着替えた文枝が神前へ。玉串を自身の手で収めるなどして、正式参拝を終えました。そのあと奉納落語ということで、275作目の創作落語「富士山初登頂」の内容について触れるとともに、山頂まで無事に登頂させてもらったことへの感謝の言葉を述べました。
その後は、登頂時とは違いすっかり晴れてきた山頂で、繁昌亭ののぼりを手に記念撮影、火口や剣ヶ峰も見学するなど、富士山山頂を満喫していました。
念願の富士山登頂を果たした文枝。芸能生活50年を超え、これまで以上に積極的な活動を見せてくれそうです!
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