舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』好評上演中!
7月13日(木)より東京・紀伊國屋ホールにて上演される舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』が開幕しました。
本作は、鬼才・後藤ひろひとによる東京での7年ぶりとなるオリジナル新作公演。ニュースセンターでは、囲み取材後に行なわれたゲネプロの様子を、少しだけお届けいたします。
自前のスーツ姿に喪章を付けて一人佇むのは、主人公・真下幸吉(内場勝則)。彼が訪れている場所は、アルバイトで運転していた車が走行中に横転し、亡くなってしまった娘・花音の葬式。「娘が死んだのに、涙が出ない。俺は壊れてるのかな?」と問いかける幸吉へ、別居中の妻・文音(柿丸美智恵)は「1回でいいから、娘に近づこうとしてみて!」と涙ながらに訴えます。
ミュージシャンの夢を叶えるために、家を出た娘。会わなかった4年間の空白を埋めるべく、花音が働いていたバイト先の鉄工所や呑み屋を巡っているうちに、幸吉は娘が所属していたバンド「スキッドマークス」のメンバーであるギター・葉月(相楽樹)、ベース・くりこ(松村沙友理)と遭遇。大切な仲間を失った悲しみ、メジャーデビューするという夢への諦めから傷心する彼女たちを励まそうとしますが、そんな幸吉に葉月は「お前が代わりにドラムを叩け!」と吐き捨てるのでした。
仕事1本でこれまでの人生を歩んできた幸吉ですが、葉月の言葉の強さに押されてドラムの練習をスタートして----。
大切な人を失う悲しみや辛さ。涙を流せば忘れられるというものではなく、感情のコントロールは非常に難しいものです。
離ればなれになっていた娘に寄り添おうと、仕事を放り出して必死にドラムの練習に明け暮れる幸吉、悲しみや怒りを隠すことなく切実な叫びを挙げてぶつける葉月、そんな葉月や幸吉へ悲しみをこらえてそっと手を差し伸べるくりこ、先入観なく幸吉を受け入れるキーボードのレイ(千菅春香)......。人の優しさがや温かさが繊細且つ丁寧に描かれているのが、物語としての最大の魅力。ゲネプロを観終わった関係者の中には、頬を伝う涙をそっと拭う者もいました。
笑いどころも満載。濃いキャラクターを演じて笑いを誘うのは、たくませいことギンナナ・菊池健一。また、池乃めだかと内場勝則による自由なやりとりには、客席から大きな笑い声が起こります。
囲み取材で、後藤が「僕が思っていた100点より上」と評価したように、「スキッドマークス」による演奏も迫力満点! 半年前まではドラムを叩けなかったとは思えないほどの、内場の見事なパフォーマンス、葉月演じる相楽さんの伸びやかな歌声も心地よく、中村中さんによる素晴らしい楽曲を含めて楽しめること間違いなしです。
観終わったあと、優しく温かい感情に包まれる舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』。すっちー、山内圭哉、シソンヌなど日替わりで豪華ゲストも出演しますので、ぜひとも劇場でご覧ください!
【後藤ひろひと】【池乃めだか】【内場勝則】【ギンナナ】【菊池健一】【たくませいこ】
舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』
日時:7月13日(木)~23日(日)
会場:紀伊國屋ホール
作・演出:後藤ひろひと
バンド楽曲提供:中村中
音楽監督:楠瀬拓哉
出演:内場勝則、相楽樹、松村沙友理(乃木坂46)、千菅春香、汐崎アイル、柿丸美智恵、多田野曜平、菊池健一(ギンナナ)、たくませいこ、後藤ひろひと、池乃めだか
料金:7800円(前売・当日共/全席指定/税込)
<日替わりゲスト出演者スケジュール>
7月14日(金)19時 石田明(NON STYLE)
15日(土)14時 伊藤かりん(乃木坂46)/19:00~ 酒井藍(吉本新喜劇)
16日(日)14時 シソンヌ / 19:00~ 中村中
17日(月・祝)14時 山内圭哉
18日(火)19時 西野亮廣(キングコング)
19日(水)14時&19時 すっちー (吉本新喜劇)
20日(木)19時 品川祐(品川庄司)
21日(金)19時 秋元真夏(乃木坂46)
22日(土)14時 平田敦子 / 19時 未知やすえ(吉本新喜劇)
※23日の日替わりゲストの出演はございません。
オフィシャルHP:http://fill-in.yoshimoto.co.jp