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2017年7月17日 (月)

最後は迫田が丸坊主に!? 「似てると言われる」千鳥をゲストに珍コーナーも!「デルマパンゲの最強単独 IN オマンゲキ」

7月16日(日)、よしもと漫才劇場にて、「デルマパンゲの最強単独 IN オマンゲキ」が開催されました。今年1月の「第二回 上方漫才協会大賞」で文芸部門賞を受賞し、ますます注目度がアップしているふたり。今回は千鳥をゲストに迎え、ネタありコーナーありの1時間で、デルマパンゲらしさが炸裂する独創的なライブを繰り広げました。

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舞台も客席も真っ暗な空間に、幻想的な音楽が流れ始め、どこからともなく迫田の声が...。曰く、「単独ライブを始める前に、一回、感覚を僕らと合わせてほしい。皆さん、今までいろんなものが脳みそに蓄積されていると思いますが、それをゼロにしてほしい」とのこと。「頭上を見上げてください」という言葉で観客が上を向くと、ミラーボールがキラキラと光の粒を描いています。と同時に、「何ですかこれは」と呆れた広木の声。迫田は「すぐにゼロにするのは難しいから、光の作用を使う」と説明。「皆さん、好きなひと粒を選んで追ってください。自分はこんなちっぽけなひと粒なんだと思ってください」と呼びかけると、客席はさっそく爆笑の渦です。

さらに、「好きな俳優」「強い俳優」「若い俳優」を頭に思い浮かべるよう指示。迫田が思い浮かべた人物と同じなら、感覚がひとつになっているということだそうですが、「好きな俳優」で壁面に映し出されたのは若き日の竹内力さん。「絶対、違う!」という広木の叫びもむなしく、「強い俳優」は若き日の長州力さん、「若い俳優」にいたっては赤ちゃんのスナメリの写真が壁面をぐるぐると回ることに。もはや人間ですらないセレクトに、戸惑いを隠せない広木と観客...しかし迫田は「かわいい!」と絶叫しながら、スナメリ写真を場内に泳がせご満悦です。「皆さんも僕も感覚がピタッと合ってゼロになった」(迫田)ところで、やっとライブがスタート。「もうちょっと始まり方あるやろ!」という広木のむなしいツッコミとともに、謎めいたオープニングVTRを経て、いよいよ本編へ!

「人間の祖先はカニである」と迫田が力説する1本目。「サルやろ!」と言って譲らない広木を説得すべく、あらゆる角度から「カニである理由」を挙げていきます。「全世界の人が、楽しい時にピースする。テンションが上がるとダブルピース。それはもはやカニ!」に始まり、次々と繰り出される"迫田理論"に、観客は翻弄されつつ大笑いです。

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ネタの合間に流れるブリッジVTRは、ふたりが劇場や街の中を歩き、ふとした場所でサイコロを見つけるというもの。劇場ロビーの階段にあったサイコロの目は2...この場所と数字が持つ意味は?

2本目の漫才の冒頭で、広木は「(ブリッジ)映像の意味が全然わからん」とクレーム。すると迫田は「意味なんかない。1回目の漫才で感じたものを、一度リセットしてほしかったから、まったく意味のない映像を流した」と、予想外の答えを。驚く広木をよそに、「おいしいは、おもしろいである」とまたまた持論をぶつけていきます。寿司やステーキなど、みんなが大好きな「おいしい」ものの製作過程を、ひとつひとつ挙げてはその「おもしろい」を説く迫田。なかなか理解しようとしない広木に業を煮やし、ついには逆説まで駆使し始め...。

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迫田が「この世で一番好きな食べ物は弁当。将来は余裕ができれば弁当屋をやろうと思う」と夢を語る3本目。しかし、そのシステムはやはり一筋縄ではいかず、スタッフも値段もメニューも広木の「?」を呼ぶものばかり。それでも自信満々な迫田は壮大な野望をも明かしますが、急展開で意外な着地!?

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続いては「最強ゲストのコーナー」。「っしゃー!」と気合満々の迫田は、「よく千鳥さんに似てると言われる。今日は本人に来てもらって、僕らは僕ら、千鳥さんは千鳥さんということをわかってもらいたい」と趣旨説明。エミネムの『ルーズ・ユアセルフ』に乗せてさっそく呼び込み...のはずが、曲だけ延々と流れて舞台に千鳥の姿はなし。ようやくサビの部分になって登場するという、不可解な演出にふたりは苦笑いです。

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千鳥もデルマパンゲが「千鳥っぽい」という噂を耳にしていたそうですが、ノブは「まだこのふたり(大悟と迫田)はわかるけど、こっち(自分と広木)は全然似てないやろ」と納得いかない表情。しかし大悟は、「(ノブと広木は)形が似てる。結婚する前、あんな感じやった」とまさかの同意!? もちろん、方言で漫才をするところも、イメージが重なります。

この「似ている」疑惑をハッキリ否定するため、迫田と大悟が大喜利を行うことに。各人の答えは、舞台袖にいるスタッフに書いてもらい、どちらが書いたかわからないよう工夫。発表した後、観客にどちらが迫田でどちらが大悟かを問うというルールです。「(拍手の量が)100対0になるまでやります!」と宣言する迫田に、大悟は思わず「しんどいわ〜」。ノブも「軽い感じで仕事受けたら...。大悟と大喜利勝負するんやろ? 帰らして!」と訴えるなど、千鳥はいまひとつ腰が引けています。

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ひとつめのお題は「こんなパン屋、二度と来るか! どんなパン屋?」。ふたりの回答「52階」「パンの固さを調べられるから床がクズだらけ」が読み上げられると、客席からは何ともいえない笑いが...。拍手を募ったところ、案の定、「52階」を迫田の答えだと思った人は0人、大悟の答えだと思った人は全員という「100対0」状態に! もちろん大悟の答えで、千鳥はすぐさま帰ろうと歩き出します。

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「拍手したが、迷っている顔の人もいた。全員が笑顔で拍手しないと」「1問では寂しい」と必死で追いすがる迫田に負け、仕方なく大喜利は続行。すると、ふたつめのお題「この医者、完全になめてるな〜。どんな医者?」では、先ほどとは打って変わって「うっすら歌、歌うてる」「スカジャンを着ている」という判別しにくい答えが。観客もノブも「う〜ん」と迷い顔で、やはり票は割れてしまいました。(前者が大悟、後者が迫田)

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すると、迫田が「僕らが全員違うというのを証明したい」と言い出し、迫田×ノブの対戦を提案。さらには広木×大悟の対戦へと発展し、ノブは思わず「このコーナー、なにしてんねん?」。ところがこの最後の顔合わせが、驚くべき結果に...!

「この曲、絶対売れへんやろ〜。どんなタイトル?」というお題に対し、出た答えが「よ!!」「ボゥン」と、まさかの擬音かぶり! 客席からはどよめきと拍手が起こります。「めちゃめちゃ似てる!」とビックリしつつ、あまりの独創性に言葉を失うノブ。当然のごとく票は割れてしまいましたが、千鳥とデルマパンゲの違いを周知するはずが、大悟と広木の類似性が明らかになってしまいました。(大悟が前者、広木が後者)

大喜利を終え、「中身はもうある程度わかってもらったから、最後は外見をじーっと見てもらいたい」という迫田のリクエストで、舞台に整列する4人。「OKです!」と迫田だけが納得し、ここでコーナー終了となりました。

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最後の漫才を前に、今度は少し趣向を変えたVTRを上映。トイレの個室を舞台に、トイレットペーパーを借りたお礼として、迫田が広木に「白いもの」を次々と贈っていきます。白衣を手始めに、豆腐、食パン(耳なし)、イカ、牛乳...さらには白バイのランプ、白熊の写真、スナメリの写真まで! 止まることを知らない迫田のお礼攻撃と、それに巻き込まれていく広木の姿が笑いを誘います。

映像が終わり、舞台に出てきた迫田は、なんと丸坊主! しかも洋服&靴は大悟のものを身につけており、これには広木もびっくり。客席からは「エーッ!」という声が上がっています。

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「今まで、同じ髪形のコンビはいなかった。だからまったく同じ髪形のコンビになろう」と、バリカン片手に広木を追いかける迫田。途中で見かねた千鳥が止めに入ると、大悟はもちろん迫田の服を着用。

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「コーナーのクセがすごい!」とノブの決めゼリフも飛び出すなか、迫田は急に「もう同じ髪形のコンビがいた」と思い出し、「二番煎じはイヤ」とあっさり諦めることに。そのコンビとは、大先輩であるザ・ぼんち! 「同じ髪形じゃない」と主張する広木や千鳥、そして観客のために、「じゃあ1回、見てください!」と迫田。再び真っ暗になった舞台上、スクリーンにザ・ぼんちの写真が映し出されると、神秘的な音楽と相まって、時空を超えた笑いを生み出していました。しかも、驚いたことになんとこのままライブは幕! 「以上を持ちまして...」と終演を告げるナレーションが流れ、観客はあっけにとられつつ、またまた大爆笑となりました。



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