客席からは悲鳴も! 沖縄芸人たちが身の毛もよだつ怖い話を披露した「お盆特別企画 よしもと怪談ナイト」
8月11日(祝)、よしもと沖縄花月で「お盆特別企画 よしもと怪談ナイト~芸人がお送りする怖い話~ 第一夜」が開催されました。
通常は笑いに包まれる劇場で、芸人たちが身の毛もよだつ怖い話を披露するという今回の公演。客席には恐怖をあおるBGMが流れ、開演前から異色の雰囲気が漂います。
オープニングに登場したのは、MCの"テモリ"ことガジラー・寺崎。「今日はまったくお笑いはありません。会場の皆さまには、恐怖体験を随時味わっていただきます」との事前説明の後、真っ暗な舞台に、この日出演する芸人たちのシルエットが浮かび上がります。
語り部として登場したのは、どさんこ室田、魁バーバリアン・与儀、カシスオレンジ・仲村、オーシャン・りょうじ、大屋あゆみ、ぐりんのーと・A16、けんたくん、ウリズン桜・ヤースーの8人。それぞれの自己紹介の後、いよいよ本日のメインとなる怖い話のスタートです。
まずはどさんこ室田、ぐりんのーと・A16が、それぞれ持ち寄った話を披露します。どさんこ室田は、おばけが見えたり不思議な現象が起こったりするシステムについて、ゲーム用語の「マジックポイント」にたとえて持論を展開。舞台の面々から「話が長すぎる!」とつっこまれつつも、冒頭から怪談の世界へ観客を引き込みます。
カシスオレンジ・仲村は、出身高校にあるという、決して閉めてはいけない"門"にまつわる話を告白。軽い気持ちでその門を閉じてしまった者に降りかかった災難を明かし、メンバーから、これマジやん・・・というおびえた声が漏れます。
続いては、魁バーバリアン・与儀。以前勤めていたアルバイト先での出来事として、店内の防犯カメラに映っていた信じられない映像について話すと、客席から次々と怖がる声が。
さらに「実はこれ以外にも、また別の話があって...」とたたみかける与儀。住むアパートを探していたときに出合ったという、県内のとある場所に存在する物件の話をしはじめます。立地が良く、一見すると最高の部屋なのですが、あまりにも家賃が安いため調べてみると、かなりいわくつきの物件だったそう。
続くウリズン桜・ヤースーが、知人から「借りているアパートの部屋から謎の声が聞こえる」と打ち明けられた、と話したところで、実は与儀とヤースーが話題にしている部屋がまったく同じ物件だということが明かされ、お客さまも大いに驚いた様子。与儀から、このアパートで過去に何が起こったのかが語られると、会場がいっそう張りつめた空気に包まれました。
本格的な怖い話に会場の緊張感が高まってきたところで、続いては紅一点の大屋あゆみ。複数の友達とペンションに向かう際、車に携帯を忘れたまま外に出たという大屋。すると友人から、大屋の携帯に連絡をしたが別の知らない女性が通話口に出た、と言われたそう。それ以降、次々と起こった不思議な現象を詳細に語り、舞台の面々も真剣に耳を傾けます。
また、オーシャン・りょうじは、デート中にけんかして、ドライブ途中で車を降りた女性の話をしたのですが、話のクライマックスには客席からこの日一番の悲鳴が上がり、会場はちょっとしたパニック状態に。
その後も、けんたくん、ウリズン桜・ヤースー、どさんこ室田が次々と怪談話を披露。途中、客席からガタン!と大きな音が聞こえ、舞台の面々が「何!?」とビクビクする場面もありました。
怖い話の後は、「スクープ!芸人心霊映像!」と題し、たまたま動画にうつってしまったという不思議な現象を会場で公開。まじまじと画面をのぞき込んだり、時に笑いが起こったりと、画面に映った内容を皆で検証しました。
公演のエンディングには、怖い話でどんよりした会場の空気を打破すべく、けんたくんがおはらいを敢行。空間で何かを切り裂くような動きを見せます。ガジラー・寺崎に「何を描いていたんですか?」と問われたけんたくんは「"カレー"って書いた」と即答。読めないシュールな展開に会場から爆笑がおこり、最後は和やかな雰囲気に。第2弾の開催に期待を寄せつつ、この日の公演は幕を下ろしました。
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