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2017年8月31日 (木)

テレビゲームの試合なのに大盛り上がりの理由は?!バスケ芸人「B.G.L(バスケット芸人連盟)」

8月27日(日)、よしもと沖縄花月でバスケットボールが大好きな沖縄芸人による「バスケ芸人『B.G.L(バスケット芸人連盟)』」が行われました。

MCを務める空馬良樹は、Bリーグ・琉球ゴールデンキングスのアリーナMCを務めていた程、バスケットボールに縁の深い。芸人を呼ぶときもアリーナMC風にしゃべり、一人ずつ名前を呼ばれたバスケ好き芸人たちもハイタッチ等を行いノリノリで入場しました。

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ノリノリな中、1人慌ててジャージを脱ぎ始めたのは初恋クロマニヨンの比嘉。全員の入場がかっこよかっただけに、そのダサダサな姿とのギャップに空馬が「今まで足暖めてたんか?それとも80年代の選手か?!」とツッコミ。しかも「君たちは何芸人ですか?」の空馬の問いかけにも、比嘉だけが「ぬいぐるみの綿外し芸人です!」とボケをかまし、回答の声が全くそろわなくなるというハプニングを引き起こします。

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そんなバスケ好き芸人6名に対し、野球好きのツウシイム金城とラグビー好きという猫ノカケラのガツン!と岸本の2人が、それぞれ好きなスポーツのユニフォームで登場。岸本はマウスピースまで装着しているという徹底ぶりで、周りから「それ自前?!」「本物?!」などの集中ツッコミを受けます。しかし、ツッコミを受けて喜んでいたのもつかの間、悲劇が。「これ、金城にも合うんじゃないの?」というカシスオレンジ仲本の一言で、岸本がマウスピースを外して金城に渡すという流れになってしまい、金城もしぶしぶ装着。でも、やはり岸本の口から外したばかり、ということで耐えられなかったらしく、マウスピースはステージ後方に投げ捨てられる羽目になり、岸本の「あー!!」という悲鳴が会場の笑いを誘っていました。

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ドタバタのオープニングがやっと一段落つき、全員が着席したところで空馬にも悲劇が訪れます。「それでは早速・・・!」と、カッコよくコーナーを始めようとしたのに、口をついて出てきた発音は「しゃっしょく」。芸人全員から「ファウル!」「アウト!」の集中砲火を浴びながら最初のコーナーをスタートさせました。 1つめのコーナーは「バスケ基本講座」。ツウシイム中村がバスケットコートをホワイトボードに描き、守備位置や2点シュート、3点シュートの違い等を説明しました。また、併せてバスケ好き芸人の経歴を紹介。ありんくりんクリスが小学3年生から高校生までずっとバスケをしており、「高校進学のときに未来工科と興南に誘われた」と、強豪校に誘われていたことを暴露。バスケ好き芸人の間にざわめきが起こりました。

他にもマルキヨビルのしょうへいや砂川がバスケ経歴を語りますが、注目すべきは仲本。中学校時代に北部選抜チームに入っていたことを明かし、こちらもバスケ好き芸人から感嘆の声が上がりますが、金城と岸本からは「北部のバスケ人口って3人しかいなかったんだろ?」とからかわれます。しかし後に別のコーナーで、仲本の実力が判明することに。

バスケ経歴が一通り明かされた後、やりがちなファウル等の説明に入りますが、ドリブル後一旦止まったのにもう一度歩き出してしまう「トラベリング」について、クリスが「実は、昔はトラベルって言ってたんだよ」と語り始めます。バスケ好き芸人はじめ、客席も興味深く耳を傾けますが、「でもね、宇多田ヒカルさんの歌がはやってから名前が変わったの。ほら、『traveling~♪』って言うじゃん」ここまできてクリスの話が嘘だったことに気付いたみんなの間に冷たい空気が流れます。「・・・今のってファウルじゃない?」と誰からともなく出てきた言葉に空馬が賛同。「クリス、お前5個ファウルためたら前歯折るからな」と、かなり大きいファウルだったんだ、と誰もがわかるような罰を提示しました。

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そして客席への質問タイム。「バスケについて聞いてみたいことがあったら手を上げてくださ~い」の呼びかけに、背の高い男性が挙手。バスケ好きの人はもちろんバスケ漫画も好きだろうから、との理由で「スラムダンクの魚住選手の身長は?」と、想定外の質問が投げられますが、砂川が見事に「2m2cm!」と正解をたたき出します。これにはステージ客席問わず、感心の拍手が上がりました。

続いてはテーマに沿ってバスケの魅力を語る「バスケットーク」。クリスが「小学生の頃、『バスケ部入ったらスイカ食べれる』って噂があったから入ったのに、1年間で1回しかスイカ出てこなかった・・・」と、魅力から遠いところから話を始めますが、「でも、バスケって一番カッコつけれるんですよ。もてるし、バッシュもお洒落だし」と軌道修正。中村は理論的に「5人でやるのが一番チーム的にすごい物だって言われてるからです。実際、バンドとか戦隊物って5人でしょう?」と話し、周囲をうならせます。「肉体的にすごい、ってのも魅力です。

NBAは特に身体的にも優れていないとダメで、平均身長が2m1cmって世界なんです。手のリーチがとても大事で」と身振り手振りで説明。砂川も「俺も肉体的にすごいってところが好き!また、野球みたいに塁全部周らないと点が入らないのと違って、得点がスピーディなところも」と中村に賛同しながら話しますが、これに金城が反論。

「スピーディに点を取るだけがスポーツじゃないだろ。野球には1点の重みがあるんだ」と話しますが、比嘉が「重みがある割にはコールドゲームとかあるよね」と反論。「バスケは点差が開いてても途中で打ち切ったりしない」と、最後まで試合が続くことをアピールしますが、仲本が「でもさ、昔名護中と宜野座中が試合したとき、139対1だったんだ。あれはさすがにやめろよと思った」と語り、全員大爆笑。「1点って何?」「フリースロー」と、ありえない試合内容に会場も沸きました。

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2つのコーナーを終えて、空馬が金城と岸本に「バスケの魅力は伝わった?」と質問。金城は「うん、バスケもなんか楽しそうな感じがしますね」と少しバスケ寄りの姿勢を見せてきましたが、岸本は「まだ足りない!ガツンと来るものがない」と、あと一押しをアピール。そんな一押しに有効だとして続いて行われたコーナーは「この選手のこのプレー」。バスケ好き芸人たちがそれぞれ自分の好きな選手とその技を紹介するものです。


トップバッターはクリス。琉球ゴールデンキングスの岸本隆一選手を紹介し、「小学生の頃からポイントガードやってて、トップスターだった」と話しました。クリスが中学2年生のときに岸本選手は高校2年生で、残り3秒の試合で3点シュートを入れ、逆転に成功したことを動画を交え説明。「俺、あのとき人生で初めて心がしびれるって体験した」と興奮気味に話していました。ここで仲本が岸本選手と同級生だったことが明らかに。「屋部中(岸本選手側)と名護中(仲本側)が試合したとき、俺ずっと岸本をマークしろ、って監督に言われてた」「1年生のときの試合では勝った」と告白し、バスケ好き芸人から賞賛の声を浴びます。また、砂川も「バスケ好きつながりで岸本選手と1on1させてもらったことがあるけれど、あまりにもシュートが上手いのとボールを取る反応もすごくて、岸本選手一歩も動いてないのに、俺、負けたんですよ」と岸本選手の超人ぶりを話しました。

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続いては仲本が栃木ブレックスの田臥勇太選手を紹介。「田臥選手がまだ高校生だった頃、監督に(誰かの動きを見て学ぶなら)『ボール運びがとても上手いから、田臥だけ見ておけ』って言われたんですよ」と話し、能代工高時代の田臥選手の試合を動画で見せます。高校生離れしたそのキレのいい動きに、「日本で唯一NBA行った人だし、すごいでしょ?!」とダメ押し。客席もステージも思わず頷いてしまいました。

そしてしょうへいが「パス回しの魔術師」の異名を持つNBAのジェイソン・キッド、中村が眠そうな顔が特徴で「スリーピーマグレディ」の渾名があるのに「オフェンスの鬼」とも呼ばれるトレイシー・マグレディをそれぞれ紹介。2m16cmの長身を誇り、ダンクシュートが止められないことから「シャック・アタック」という必殺技名までつけられたシャキール・オニールを推したのは砂川と比嘉の2人と、まさかの選手かぶりになってしまいますが、比嘉は「いいえ、僕はゴルフをしているシャックが好きなんです!」と、シャキール・オニールがグリーン上でゴルフボールをフリースローしている意外な動画を紹介。会場を笑いの渦に巻き込んでいました。

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続いてのコーナーは「バスケあるある」。「バレー部と喧嘩しがち」「強豪校はユニフォームに力入れてる」「わかってるけどどうしてもトラベリングになるパス回しがある」等、様々なあるあるが出ますが、頭脳派の中村だけは「9000回以上シュートを外し、300試合に敗れ、チームからウイニングショットを任されて26回も外した。人生で何度も何度も失敗してきた。だから私は成功した」と、マイケル・ジョーダンの名言を紹介し、「対戦チームの若造にファウルを取られたとき、目をつぶってフリースローして成功させたんですよ。(言葉だけじゃなくて)生き様が名言じゃないですか?!」と熱弁をふるいます。

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しかしここでハプニング発生。「あと15分しかないのに、コーナー2個も残ってる!」空馬が真剣に舞台袖と相談をし、ハイスピードで2つともこなすことが決まると、大慌てで「ドリームチーム」のコーナーが開始。これはバスケのメンバー表を自分の好きな選手で埋めていき、「自分の理想のドリームチームを発表する」というものです。中村の全員身長2m超えのチーム、仲本の全員PG(ポイントガード。チームの司令塔役で素早い動きが要求される)の選手で埋めた「スピードゲームにぴったりのチーム」等、それぞれこだわりのチームが発表された後、比嘉がまさかの「全員沖縄女性タレント」のチームを発表。「崎山さんは天性のセンスがあるでしょ、嘉数さんは何でもできる人でしょ・・・」との説明に、まとめ役の空馬は「確かに『バスケットの』ドリームチームって限定しなかったけどさぁ」と苦虫を噛み潰したような表情をしていました。


急に駆け足になったイベントも最後のコーナー、「B.G.CUP」に突入。バスケットボールのチームメンバーを自由に作れるシステムがある市販のテレビゲームを使い、中村がバスケ好き芸人をモデルに「チーム沖縄よしもと」を作成し、それをコンピュータチームと対戦させるというコーナーです。「身長とか体重は忠実に打ち込んだし、顔もできるだけ似せました」とゲームを起動させると、バスケ好き芸人のキャラがテレビ画面の中に現れ、クリスや砂川など、実物と寸分違わぬ仕上がりに会場は爆笑。

「ゲームだったらバスケ好きじゃなくてもできるから」という理由で、はじめに金城がコントローラーを握りますが、細かいルールがわからないことが仇になり、2度も敵にフリースローのチャンスを渡してしまいます。そうでなくともコンピューターチームとの体格差が大きく不利な状態だったためか、芸人達のスポーツ好きな心に火がついたらしく、「こうなったら1点でも取ってから終わろう!」と、楽しむことから真剣勝負に方向転換。コントローラーが託された中村は必至の攻防を繰り広げ、ついに1ゴールを奪います。モニターに向かい応援の歓声や落胆の悲鳴を上げる会場の様子は、日本代表のライブビューイングか、と思うくらいの熱狂に包まれていました。

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結果、3対18とあっさり負けてしまったチーム沖縄よしもと。けれども全員すっきりした様子で、金城と岸本もバスケの楽しさに引き込まれたようでした。そしてクリスが「次は自分達がバスケをする様子を撮って動画で出したいね」と一言。バスケ芸人「B.G.L(バスケット芸人連盟)」は、第2回の開催を目標に、本当にスポーツをしたかのような爽やかさに包まれ幕を閉じました。

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