芸人たちによる多彩なラップが楽しめる「G(芸人)‐RAP韻KAGETSU~芸人ラップするってよ~」が開催
9月10日(日)、沖縄・よしもと沖縄花月にて、ラップ好きの芸人が集まり、「G(芸人)‐RAP韻KAGETSU~芸人ラップするってよ~」が開催されました。
最初に登場したのは進行役の真栄城将(ピーチキャッスル)。そしてA16(ぐりんのーと)をはじめ、さきはまっくす、砂川吏雄(魁バーバリアン)、けんたくん、新垣諒二 (オーシャン)らラップ好きな芸人たちが、自己紹介ラップと共にステージに登場しました。
司会の真栄城はラップのことが分からないとして、同じ立場である比嘉竜太(ありんくりん)と、仲里有加(ハイビスカスパーティー)をステージに呼び込み、ラップを知らないお客さんも一緒に楽しんでほしいと、最初に「ラップ講座」を展開しました。
ラップ講座の講師として解説を行ったのは、さきはまっくす。ラップで活用される"パンチライン"や"バイブス"などについて詳しく語りました。その後「ラッパーズトーク」と題し、A16が進行役となりリスペクトするラッパーについて語り合いました。エミネムや晋平太など、ラップ界を席巻する面々を紹介し、実際に画像や音響などを使って分かりやすくラップの魅力について語りました。
ラップの世界観をひとしきり分かった上で開催したのは、出されたお題の人や物になりきってフリースタイルバトルをする「なりきりHipHop」。最初に出された課題は「イヌVSネコ」。イヌになりきってラップを披露したのは新垣諒二(オーシャン)。その後A16(ぐりんのーと)もネコになりきって応戦します。
次に対戦したのは、さきはまっくすとけんたくん。お題は「那覇市VS沖縄市」。両者ともそれぞれの市の良さをラップに乗せて歌い上げ、難題を乗り切っていました。次は「車VSバイク」の対戦。車に扮してラップを披露したのは、"チビネム"こと砂川吏雄(魁バーバリアン)。その対戦相手のバイクとして選ばれたのは、ラップは分からないと伝えていた真栄城(ピーチキャッスル)。必死になりながらも何とかバイクになりきって即興のラップを歌い上げると、安堵の表情を浮かべていました。
そして最後のコーナーでは「MCバトル」を実施。コーナーを進行する際、「ちょっと待ったぁー!」と威勢のいい掛け声と共に、伊保クリス(ありんくりん)を先頭に、マルキヨビル、稲福心輝(オーシャン)、ゆきのぶさん(オリジン・コーポレーション)の面々が急遽乱入してきて挑戦状をたたきつけました。そして、乱入してきた"クリス軍団"とMCバトルを繰り広げることになり、勝敗はお客さんの拍手の大きさにより判定する展開へ。
最初は、しょうへい(マルキヨビル)とさきはまっくすによるバトルが繰り広げられました。次にバトルを展開したのは砂川と康介(マルキヨビル)。ラップしたことがないという康介は、見事に砂川をやり込める韻を踏んだラップを披露すると、砂川は「めちゃくちゃ強いですねぇ」と中国人が話す日本語のようなアクセントで泣き言を言い、会場からは爆笑が起こりました。
第3戦は、オーシャンの新垣諒二と稲福心輝がコンビ対決を披露。ラップに乗せて日ごろは言えないことをバトル。稲福は「これからもがんばっていこうな」とラップに乗せて歌い上げると、新垣は「お前の大遅刻が原因で仕事がなくなった」とラップで説教。客席は新垣に大きな拍手を送りました。
次にバトルを展開したのはA16(ぐりんのーと)とゆきのぶさん。両者のラップの腕前は確かなもので、レベルの高いバトルを披露しました。A16は「お前は早口ができない、ディスれない」とラップで挑発。ゆきのぶさんは「よしもとよりもオリジン、沖縄のお笑いはオリジン」と応戦します。
自分の所属する事務所の良さをアピールしたことで、そばで聞いていたクリス(ありんくりん)は「今のでよしもとの全員がお前を嫌いになった」と告げると、場内からは大きな笑いが起こりました。よしもと沖縄芸人からは悪評を受けてしまったゆきのぶさんでしたが、客席が決めた勝者はゆきのぶさんとなり、場内はアットホームな空間に包まれました。次に対戦したのは、クリスとけんたくん。この対戦ではけんたくんが勝利しました。
最後に対戦したのは、比嘉竜太(ありんくりん)と仲里有加(ハイビスカスパーティー)。ラップは知らないとして登場したはずの2人がバトルを繰り広げることに。戸惑いながらも2人はこれまで見てきたことを活かし、見事なラップを披露しました。
そしてラストにはG‐RAPメンバーで作ったというオリジナルのラップ曲を披露。若手芸人は底辺だけど、そこから這い上がってがんばるぞという思いを込めたオリジナル曲「TEIHEN」を歌い上げました。A16(ぐりんのーと)、新垣(オーシャン)、さきはまっくす、砂川(魁バーバリアン)、けんたくんが「ていへんだー、たいへんだー」と韻を踏んだ見事なラップを歌い上げ、お客さんから大きな拍手を浴びました。
オリジナル曲の余韻を引きずりながら、登壇した芸人たちが全員で客席へ大きく手をふり、イベントは終了しました。
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