よしもとニュースセンター

9月12日（火）、グラム陽性菌敗血症で入院していた宮川大助がなんばグランド花月で"復活"舞台に立ちました。3月2日に大阪市内の病院で腰部脊柱管狭窄症の手術を受けた大助は、退院後にブドウ球菌に感染し、再入院。その後、5月30日に復帰し、なんばグランド花月での復帰舞台、新歌舞伎座で五木ひろしさんの座長公演に出演していたものの、5日目の6月28日にグラム陽性菌敗血症で緊急入院となり、7月25日に退院。その後、約1か月半の自宅療養を経て、復活舞台となりました。

約10分の出番では、二人が登場すると会場からは待ってましたと言わんばかりの拍手が沸き起こり、開口一番に「今日から漫才、復活しました！」と花子。花子は大助の手術をうなぎのかば焼きにたとえ、笑いを誘います。そしてグラム陽性菌敗血症では「大助に人間の350倍の菌が体内で繁殖して...」と3度目の入院のいきさつを漫才で報告。リードする花子に、大助の絶妙な合いの手やリアクションが入り、息の合った漫才で会場を沸かせました。



舞台終了後には囲み会見に応じました。

NGKの舞台に立った際も「背骨と背骨の間をこんにゃくでつないでいるみたいで、すごく頼りなかった」と話していた大助、立っていてもふわふわした感覚になるようです。「無理は"菌"物」とプリントされた揃いのTシャツで登場した二人は、これまでの経緯を改めて話しました。

「ブドウ球菌に感染して2回目に手術したときは退院しても全然歩けなくて、それが堪えてました。でもその後に感染症になるとは想像外でした」と大助。花子はグラム陽性菌敗血症に感染したときは「死ぬかと思った」とふり返ります。新歌舞伎座での五木ひろしさんの座長公演に出演していた大助は、5日目に降板。その時の様子を「5日目までは順調やったんです」と説明。「この舞台のために去年からやっていて、やっと幕が明けたと思っていたのに申し訳ないと思っていて。5日目の夜に熱が38度になったら病院行こうと言っていて、夜中12時を過ぎて『あかん、病院行こう！！』と病院に行き、採血しました。翌日のお芝居に出て、出演中に病院から電話がかかっていたんですけど、出られなくて。でも『すぐ来てください！』と。そして自分の出番が終わって病院に行ったんです」



病院に行くとすぐ隔離状態になった大助。通常の350倍、菌が増えており、緊急入院となりました。もし菌が心臓に回っていたら心臓を切開して見なければならず、"最悪のパターン"が次々と花子の脳裏を駆け巡ったといいます。「お芝居に出ていても、私、何で着物着てるのかなって思ったりして、あかんわ、あかんわって思っていました」とショックを受けていたと明かしました。

初日から5日目に降板した大助を、五木さんがご夫婦で病院にお見舞いに来てくださいました。「その時、僕は泣きました」と目を潤ませる大助。ベッドの上で正座して、大泣きしたそうです。一方の花子は大助の復帰を待って一人で舞台に立ち続けました。「文珍師匠とか"花ちゃん、大助くんを戻すためやったら一人でも出とき"とものすごく励ましてくれたんです。大助くんを戻すためには、絶対マイクから離れたらあかんでと、いろんな方に支えられて」と花子。「今日は忍びのようにさりげなく舞台に出よう」と決めていましたが、「お客さんがすごく待っててくださって。前に座っていたお客さんもちょっと涙ぐんだ感じで。気持ちがぐわ～ってなったから、思わず"今日は復活の日です"と言ったんです。復帰じゃなくて復活にしたのは、前復帰してあかんかったから（笑）」と笑いました。



復活舞台を無事に終えてみての感想を尋ねると、「本当、"あ～しんど"ですわ。行くときからしんどかったけど、今日は静かにやって静かに終わろうとしていたけど、出たとたんにお客さんがああいう形で喝采してくれたので、お礼を言うしかなかった。ビックりした！」と花子。そんな花子に大助は、「舞台に立った瞬間に、"あ～、マイ・ベスト・ワイフ！"って思いましたね（笑）。ほんまに最高の奥さんです！　大体こんなことしゃべるよって車の中で2分くらいでネタ合わせして、頭真っ白で舞台に出て行って漫才して。ほとんど嫁の漫談に付き合っているという感じで。まあまあ、無事に終わってよかったよな！」と周囲を笑わせつつ、花子への感謝の言葉を訥々と語ります。そして「改めて夫婦で感謝します。絶対、あんた（花子）はひっくり返らんといてよと。俺一人では働けへんよと。バイトには行くけど、一人では働けんし...。バイトはうちの弟子がやっている結婚式の司会とか...。奥さんが元気なので、それがもう一番の誇りやし、奥さんが倒れると僕は漫才をやっていないと思うので、自分の健康もですが、奥さんの健康は心から願います」と素直な気持ちを語りました。



宮川大助・花子は今後、9月14日(木)、22日(金)によしもと祇園花月に出演。新しくオープンする吉本興業の11箇所目の劇場、よしもと西梅田劇場にも9月26日(火)から1週間、出演します。これからも"婦唱夫随"の大助・花子を応援してくださいね！

【宮川大助・花子】