2018年4月、吉本興業が沖縄に『沖縄ラフ&ピース専門学校』を開校! 沖縄ラフ&ピース専門学校 概要発表会見
10月5日(木)、東京・吉本興業東京本部にて「沖縄ラフ&ピース専門学校 概要発表会見」が開催されました。
2009年より「沖縄国際映画祭」に取り組んできた吉本興業が、このたび新たにエンターテインメント業界で活躍するクリエイターを育成する『沖縄ラフ&ピース専門学校』を開校することに。
「よしもとは、いろんな人が『居場所』を見つけて生きていく場所」だからこそ「誰でも受け入れる学校」を作りたいという思いのもと、"あそぶ、ガッコ。"をキャッチコピーとし、面白いことを求め、チャレンジする学校という名の「居場所」(=プロジェクト)を立ち上げました。
その概要発表を行う本会見の司会を務めるのは沖縄出身の芸人・ガレッジセール。ゲストのジミー大西も一緒に登場します。ジミーが学校設立について聞かれ「今日、初めて知りました」と答えると、さっそく場内から笑いが起こります。
芸人になろうと思ったきっかけを聞かれ、「女の子にモテたいから」と話すジミー。「結婚したいがために吉本に入ったんです」とも話し、結婚したらやめようと思っていたと驚きの事実を明かします。「でもやめてないですよね。それはなんでですか?」とゴリに聞かれると「それはやっぱり、生活していかなあかんから......」と、ガッツリ本音の発言で笑わせるジミーでした。
「僕らも本当はNSCから始めないといけなかったんですけど、募集が締め切られた後で応募したから『ダメです』って言われて、当時吉本が募集していた劇場のボランティアスタッフになったんです」と、当時を振り返るゴリ。「自分たちが募集したくせに『本当にタダで働くっていうヤツがいた!』って、社員みんなが僕らを見に来ましたけど、それでも芸人になれた。ある意味度量が広いですよね」と、自身の体験から吉本の「誰でも受け入れる」社風を実感したことを明かしていました。
オープニングトークの後は、学校法人ラフ&ピース 理事長・水谷暢宏より挨拶が行われ、吉本興業105周年目の新たな事業として『沖縄ラフ&ピース専門学校』を設立したことや、エイサーや三線など伝統芸能にあふれ、アジアの中心として諸外国から文化的影響を受けながらこれまで数多くのエンターテインメント人材を育んできた沖縄こそ、エンターテインメントにおける人材育成の場としてその潜在能力を宿した土地だと確信し、沖縄での開校を決意したことなどが語られます。
また、当校の目的を"エンタテインメントにおける優秀な人材を育成すること"であるとし、さらにその人材がやがて海を渡り、沖縄を始め国内外で活躍することにより、沖縄発のエンターテインメントが輸出され、当校で育った人材が沖縄でエンタテインメントショーを開催することにより、エンタテインメントを沖縄における産業のひとつとして確立することでもあると述べる水谷理事長。「エンターテインメントを学ぶことで人としての成長を促すとともに、沖縄の強みを活かした人材育成機関として沖縄の発展に寄与することができたら」という願いも明かしていました。
続いて沖縄ラフ&ピース専門学校 学校長・竹田和夫より学校の概要説明が行われます。また、「誰でも入れます。入試もありません。ここでしか作れない人生があります」と、学校の特色をアピールする竹田校長でした。
事務局より学科・コースの説明が行われ、4名の講師が登壇。学科はクリエイティブ学科とパフォーミングアーツ学科の2学科があり、それぞれ2コース(クリエイティブ学科=マンガコースとCG・アニメコース、パフォーミングアーツ学科=パフォーマーコースとプロダクションコース)の全4コースで構成されています。
まずはクリエイティブ学科の紹介のため、「世界で活躍するクリエイター」としてジミー大西が再登場。さらにマンガコースの講師・堀江信彦氏とCG・アニメコースの講師・古賀俊輔氏が順番に挨拶します。
コースの説明を聞いていたジミーは「僕、ここに呼ばれた趣旨がやっとわかりました!」と発言。てっきり「世界で活躍するクリエイター」だから呼ばれたことがわかったと思いきや、「"誰でも入れる"ということで俺が呼ばれてるんや!」と納得するジミーにまたもや場内から笑いが。
マンガコース講師の堀江氏は「(自身の会社である)コアミックスが全面的に協力しますので、北条司、原哲夫はもちろん、現在『月刊コミックゼノン』に連載中のマンガ家や編集者などと生徒が結びつくことのできる画期的な学校になると思います」と、実践的に学べる場であることを説明。また「卒業と同時にデビューさせたい」という展望も語っていました。
CG・アニメコース講師の古賀氏は、「やりたいという気持ちがあるかないかというだけで、もともと人はみんなクリエイティブな気持ちは持っている。答えのない世界なので、誰でもできると思っています」とした上で、「やりたいと思う気持ちをサポートできれば。また、沖縄という場所がその気持ちを後押ししてくれると思ってます」と、クリエイターにとって沖縄という自然にあふれた立地は理想的だとも語ります。
と、ここまで話を聞いていたゴリが、感心した様子で「こんなに本気なんですね。てっきり入学金目当てだとばっかり思っていました。失礼しました。我が社を疑っておりました」と、改めて会社の本気度を認識した発言をし、笑いを誘っていました。
続いてパフォーミングアーツ学科の説明へ。ここでは「世界で活躍するパフォーマー」として、海外でも単独ライブを行った陣内智則が登場。さらにパフォーマーコースの講師・ヒントン・バトル氏が登壇します。
外国で単独ライブをやろうと思ったきっかけについて「韓国で僕のネタが翻訳された動画が流行っていると聞いてやってみようと思った」と話す陣内。実際にやってみると「不安もあったけど、それ以上に感動が大きかった」と語ります。また、自身の経験を振り返って「昔は、芸人やったら1回大阪で売れて、東京行ってもう1回売れないとダメだったけど、今はもうそんなのもなくて、いきなり世界に行けるチャンスがあるからすごいですよね」と、時代が変わったことをしみじみ実感していました。
ヒントン・バトル氏は、「この学校のいちばん魅力的なところは、総合的なパフォーマーを育成するために、ダンス以外に歌唱や演技、さらには声優など、さまざまなカリキュラムの中でいろんなことを学べるところ」とし、「世界で活躍できる人材を育成したい」と抱負を語っていました。
また、プロダクションコースでは、吉本興業が国内外で手がけるライブエンターテインメントの現場を実践の場として最大限活用することや、吉本興業105年のノウハウも学べることなどが説明されます。
さらに事務局から一般教養(ランゲージ、カルチャー、ビジネス、デジタル、アート)についての説明や、社会連携のプロジェクトとして、学校の1階のフリースペースを活用した「子ども食堂」の実施などについての説明がなされたあとは、語学講師のジョー・リー氏が「受け身の授業ではなく、自発的、能動的に学べる授業にしたい。たとえば生徒たちには在学中に多言語混じりでSNSを世界に発信するなどしてほしい」などと希望を語ります。また、それぞれのコースに関連した「生きた英会話」を教えたいとも話すリー氏でした。
最後に、事務局から募集要項について「募集要項に名前だけ書いて送ってください。それだけで大丈夫です。先着80名となっております」とだけ説明があったため、そのあまりに簡単な募集要項に場内から笑いが起こると、陣内も思わず「すごいなぁ! 年齢も性別も書かんでいいんや」と、本当に「誰でも受け入れる」学校だということを心から実感した発言をしていました。
その後はフォトセッション、質疑応答の時間が設けられ、登壇者たちは「才能がありすぎて(よしもとを飛び越えて)ハリウッドデビューしたいと言われたらどうしますか?」や「沖縄の子どもについてどう思いますか?」「奨学金を作る予定は?」など、さまざまな質問に答えていました。
2018年4月に開校する『沖縄ラフ&ピース専門学校』。開校が今から待ち遠しいです!
【ガレッジセール】【ジミー大西】【陣内智則】
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mail:lpinfo@laughandpeace.org
http://www.laughandpeace.org
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