よしもとニュースセンター

10月30日（月）、東京・農業•農村ギャラリー　ミノーレにて、「第一回 Minoleよしもと」オープニングセレモニーが開催され、全国農協青年組織協議会会長・飯野芳彦氏と、ロバート・馬場、笑い飯・哲夫、衝撃デリバリー、加藤アプリが登壇しました。

JAグループの全国的な若手農家ネットワーク「JA全青協」と「農業で住みます芸人」プロジェクトを行っているよしもとがタッグを組み、都心の若者をターゲットにした農業の魅力を発信する企画イベント「第一回Minoleよしもと」。よしもと芸人の笑いの力で、東京のビジネスマンに「若者×農業」をより身近に感じてもらうことで、大手町にある「農業・農村ギャラリー　Minole」に足を運んでもらい、実際に購入できる地方野菜や特産品の親和性アップを目的としたイベントです。イベントの様子は動画配信することで、全国の若者にも発信していきます。

今回は、農業で住みます芸人in仙台のロバート・馬場と、農業で住みます芸人in湯梨浜の笑い飯・哲夫が「Minoleよしもと」～NIPPONの野菜大集合～を開催。ステージエリアでは、芸人による野菜や農業に関するプレゼン企画が展開され、マルシェエリアでは仙台・湯梨浜の農作物や加工品の販売を初め、47都道府県の住みます芸人が選ぶ「東京の若者に食べてほしい野菜や加工品47種類」の販売も行います。また、弁当コーナーでは、ロバート・馬場プロデュースの「満面笑味弁当」も販売されました。

まずはこの日のMCであるチカコホンマが登場。自身も過去に住みます芸人を経験したことがあり、その時のごはんがおいしくて20kg太ったという衝撃の告白をさらっとしたあとは馬場の登場です。

「JAよしもと農業予備校」と題されたこの日のオープニングセレモニーで行われた3つの授業のうち、最初の授業を担当した馬場のテーマは「レモンの皮、捨てるなんてもったいない！」。

「普通はレモンの皮は捨ててしまうと思うんですけど、レモンの皮はいろんなことに使えるんですよ」と、料理芸人ならではの鋭い着眼点で話し始める馬場。まずはピーラーで皮をむいたあと、白い部分は外し、塩とレモン果汁と一緒に数日保存容器に入れて常温で置いておくだけで、白身魚などに合う調味料「塩レモン」の完成！

料理以外にも、「レモンの皮で掃除」「レモンの皮の白いところで爪を磨くとピカピカに！」などの豆知識も披露しつつ授業は終了。

続いて登場した哲夫は、「農業初心者にオススメの、畑でやること」をテーマに、独自の理論を展開していきます。まずは「ションベンは畑でせぇ」。これは、哲夫自身が祖父からよく言われていたことだそうで、その理由は「肥（肥料）になるから」だそう。

「うちの実家は農家で、昔はトイレも汲み取り式のボットン便所やったんです」と、子どもの頃に汲み取りを経験したことを語り出し、図解まで加えて詳細に説明したのち「天秤が長かったんですけど、あれは匂いを体から遠ざけるためだったんでしょうね」と振り返り、笑わせます。

続いて、「苦土石灰には頼らない」。土を弱酸性にするために必要な苦土石灰は多くの農家が使うそうですが、これは逆に「おじいちゃんは『使え』とは言わなかったから」頼らないようにしているそうで、草を燃やすことで代用できると説明します。

話している途中で、ふと我に帰り、「農業と笑いって、あんまりリンクしませんよね」と苦笑いの哲夫。「確かに、農業やってて『面白いことあったわ～。このエピソード使える！』って思ったことないもんなぁ」とポツリとこぼし、報道陣を笑いに誘っていました。

最後に「体をこわさない」と、農業の仕事は体が資本であることや、自身も空き時間を利用してスクワットをするなど、運動にも気を遣っていることを話します。「オススメストレッチ」と称し、なにやらユニークなストレッチを紹介しつつ、哲夫の授業も終了。


続いて、飯野会長が「数字で見る農業の未来」をテーマに、日本の農業者の数や食料自給率などを挙げ、「食料自給率が先進国の中では最低クラス」である日本の現状を説明します。また、国産野菜のすごさや安全性についても熱弁をふるったあと、最後に大きなおにぎりを出し、「みなさん、お米を食べましょう～！」と呼びかけながらおにぎりにかぶりつくというパフォーマンスを披露。三者三様の楽しい授業となりました。


そのあとは全員登場し、トークショーへ。衝撃デリバリー・和田が農家の人に「髪を切れ」と言われた話や、衝撃デリバリー・杉本がお米が作られる過程を見て「こんなに丁寧に時間をかけて作られているんだ」ということに驚き、時間をかけて食事をするようになったことなどが語られます。


一方、鳥取で20世紀梨を作っている哲夫と加藤アプリは、2人してもう1組の鳥取住みます芸人であるほのまるが、梨ではなくブロッコリーを栽培していることから、「これから梨をがんばって作ります！」という趣旨の会見だったにもかかわらずブロッコリーの話ばかりしたことを根に持ち、「あいつら嫌いやわぁ～」と不毛な発言で笑わせます。さらに、哲夫が実家の大事な苗を全部盗まれたという話をすると、「盗ったの、ほのまるじゃない？」とチカコホンマに言われ、「ホンマや！　絶対そうやわ」と、罪までなすりつける始末（笑）。

他にも、仙台のお米「仙台坪沼米」などマルシェエリアで販売されている商品の紹介があったり、馬場がプロデュースした弁当「満面笑味弁当」についても、本人からメニューについて紹介がなされたり、全青協の取り組みを紹介したCM動画が紹介されるなど、若手農家のがんばりも紹介されていました。




質疑応答では、この日飯野会長・馬場・哲夫が着ているお揃いのツナギについての質問が飛んだり、今年の衝撃デリバリーの米の収穫量を聞かれたり、はたまた現在農業大学で学んでいる学生から、「将来は農業とお笑い芸人の両方をやっていきたいので、アドバイスをください」とお願いされたりと、さまざまな質問に答えていくメンバーたち。

囲み取材では、馬場が仙台の社務所で草刈り機で草を刈っていたところ、刈るのが楽しすぎて、気づかずうっかり大事なアジサイを全部刈ってしまったという失敗エピソードも飛び出すなど、和気あいあいとした雰囲気の中、イベントは終了しました。









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