中田カウス・ボタン、4年かけた全国ツアーを終えて「どこに行っても歓迎されて喜ばれた」と感謝! 11月よりスタートする2巡目への意気込みも語る!!
10月30日(月)、東京・恵比寿 ザ・ガーデンホールにて中田カウス・ボタンによる結成50周年記念イベント『漫才のDENDO 全国ツアー in 東京』が開催。公演終了後の囲み取材に、中田カウス・ボタン、NON STYLE、トレンディエンジェル、ミキが応じました。
本ツアーは、発起人である中田カウス・ボタンが"よしもとが生んだ最高の宝"である漫才の魅力をより多くの皆様に知ってもらうために立ち上げたもの。2013年より47都道府県各地を巡り、よしもとを代表する若手からベテランまでの漫才師による"生"の漫才を届けてきましたが、1巡目最後の公演となったのが東京公演。満員のお客様に迎えられ、中田カウス・ボタンを始め、博多華丸・大吉、NON STYLE、スーパーマラドーナ、トレンディエンジェル、和牛、ミキが極上の漫才を披露しました。
なお、ライブの詳しい様子は別途、掲載いたします!
4年の歳月をかけて開催してきた全国ツアーの千秋楽を終え、カウスが「事故もなく、みんな健康で終えることができました。47都道府県をまわり切って、且つ台湾にも行かせていただきましたが、どこへ行っても歓迎されて喜ばれた」と総括すると、「漫才の神様が付いてますからね」と同調したボタン。
続けて、カウスは「4年の間に、若手が伸びてビックリしています。中堅は焦ってるんじゃないかな」と成長した若手漫才師たちの堂々とした様に目を細めながら、「よしもとが生んだ最高傑作は漫才やと。小さいお子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで笑っていただけるのはいいことだと思います」と漫才の魅力について説明します。
今年でコンビ結成50周年。これまで継続できた秘訣について訊ねられた2人は、「やろうと思って50年来た訳ではない」と返答。カウスは「毎日の1回1回を成熟させられたかどうかの50年。50年やったことをどこへ持っていくねんと言われたら、悩んでいる若手の子達に答えることが僕らの責任。心からみんなにアドバイスをしてあげられると思います」と真摯に答えます。
「解散の危機はありましたか?」という質問には声を揃えて「ない」と、きっぱり否定。「喧嘩からは新しいネタも新しい呼吸も生まれない。喧嘩はしませんが、議論はとことんやらないといけません。ネタに対しても相方に対しても、いつも疑いを持ってやってます」と話すカウスは、ボタンに「全てにおいて妥協のない人ですから。横におって未だにビックリしますよ」と言われると微笑みながら、「緊張感があるほうがいいですよね」とぽつり。そんな様子に、NON STYLE・石田は「いつもご一緒させていただいていますが、師匠にアドバイスしていただいたので、僕らも喧嘩はせず、議論をしてます」と同調しました。
博多華丸・大吉が『THE MANZAI』王者、NON STYLEとトレンディエンジェルが『M-1グランプリ』王者、スーパーマラドーナや和牛、ミキは今年の『M-1グランプリ』でも期待される若手と、本日の公演は実力派揃いでしたが、カウスは芸歴15年以下の漫才師による頂上決戦『M-1グランプリ』について「競い合うことによって腕は付いていく。漫才は掛け合いですし、他のコンビとも掛け合う(競い合う)ことでより成長していく。そういう場を提供してもらっているのは、漫才師にとってありがたいことです」と感謝します。
これまで師匠の話を神妙な面持ちで聞いていたミキ・昴生は「こういう場に呼んでいただけて、光栄です。漫才をもっと頑張らないと」と気を引き締めます。
トレンディエンジェル・斎藤も「漫才へ真摯に向き合っていただきたい」と話しますが、石田に「(漫才を終えて)楽屋に戻って来た時、"漫才むじぃー!"って言うてたやん」と暴露されると、大慌てで「正解がないですから。漫才、話芸は難しい。でも、今日の月9(註:自身が出演しているフジテレビ系のドラマ『民衆の敵~世の中おかしくないですか!?~』)も観て欲しい!」と発言。相方のたかしが笑いながら「まぁ、漫才のおかげでここまで来られたからね」とフォローすると、カウスは「漫才師にとって漫才を語ることがいちばん難しいし、漫才をやるのがいちばん難しい。皆、色んな仕事に走り回ってますけど、ネタに関しては非常に苦しんでいるし、苦しまないとあかんのでしょう」と先輩らしい視点を挟みました。
11月10日(金)の大阪・大阪市中央公会堂での公演を皮切りに、いよいよ2巡目がスタート。
「また4年ほどかけて全国をまわります」と話したカウスは、「なんでやるかと言うと、本当に喜んでいただけているから」と説明。笑いの殿堂である大阪・なんばグランド花月には年間100万人ほどの観客が来場していますが、「全国では生の漫才を観たことがない人がいっぱいいるし、観に行けない人もいるので、こちらから出向いて漫才をしようという志で始めました。このイベントでの漫才のトリを、こういう若手に受け渡すまで頑張ります」とさらなる漫才普及への熱い思いを。
「よしもとがお笑いの会社で、若手からベテランまで出られる直営の劇場を持っているのは素晴らしいこと。東京にグランド花月ができるまで、僕らも頑張ろうと思います」と決意表明しました。
囲みの最中には、「笑いの筋肉を鍛えるために、何かしていることはありますか?」という質問も。「理不尽なことから逃げない。誰よりも理不尽なことを経験することで人の気持ちがわかるようになります。そうじゃないと、お客さんの気持ちもわからないですし、笑わせることもできません」と精神面での鍛え方を答えながら、「体も鍛えてますよ。そうしないと舞台で息切れをしますからね」と返答。
さらに、「ツッコミとボケっていう言葉が市民権を得ていますけど、漫才には間とか呼吸というもっと大事なものがある。それは芸歴20年を超えないとわからないのかなと思います」と話します。
「漫才とは?」という問いかけに、カウスは「天職」と断言。「一途に惚れられるものを見つけられてよかった」と語ると、ボタンも静かに頷きながら「人生です。ありがたいですね。感謝してます」と噛み締めるように話しました。
【中田カウス・ボタン】【NON STYLE】【トレンディエンジェル】【ミキ】
中田カウス・ボタン結成50周年記念イベント『漫才のDENDO 全国ツアー 大阪公演』
日時:11月10日(金)開場18:30/開演19:00
場所:大阪市中央公会堂(大阪市北区中之島1-1)
料金:前売3,500円、当日4,000円
出演者:中田カウス・ボタン、大木こだまひびき、矢野・兵動、スーパーマラドーナ、和牛、ミキ
お問い合わせ:0570-550-100(チケットよしもと)/http://www.yoshimoto.co.jp/dendo/