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2017年11月12日 (日)

漫才の魅力をたっぷりと味わえる「DENDO」の全国ツアー2周目がスタート!

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上方漫才をより一層普及させるため、中田カウスが企画したのが「漫才のDENDO全国ツアー」。2013年から始まった同ツアー。10月30日(月)東京・恵比須ザ・ガーデンホールで4年かけての47都道府県での公演が終了。早くも2周目のスタートが決定しました。11月10日(金)、大阪市中央公会堂で「中田カウス・ボタン結成50周年記念イベント 漫才のDENDO 全国ツアー【大阪公演】」として、2周目初となる公演が開催され、若手、ベテランを交えた大爆笑のステージが繰り広げられました。

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まずはエンタツ・アチャコを始めとする漫才の礎を築いた先輩芸人たちのVTRが流されたあと、中田カウス・ボタンが登場。会場は大きな拍手に包まれます。「4年前に大阪をスタートして、今日からまた2周目が始まります」と挨拶。どこに行っても漫才が愛されているのを感じたと、1周目で感じた手応えを報告します。そして、大阪に帰ってきたらホッとする。おもろい町やな〜、という話しからネタへ。2人ならではのテンポ、しゃべりに会場はすぐに引き込まれていきます。

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続いてトークのコーナーがスタート。ゲストはスーパーマラドーナとミキの2組です。両コンビが相方より勝っていると思うところ、負けているところ、謝りたいこと、お互いのコンビについてどう思うかなど、様々なテーマでトークを繰り広げました。昴生の東京でのマル秘話、武智の両親の壮絶な夫婦ゲンカについて、草野球での田中のヤバ過ぎるエピソード、その田中が見かけたという亜生のおバカな行動など、ここでしか聞けない話がポンポンと飛び出す内容に会場は大爆笑。進行のカウス・ボタンの2人も大ウケでした。

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次はネタの時間です。まずは和牛の登場。テンポよく次々と繰り出されるボケとツッコミ、ところどころに入る動きもキレよく決まり、会場は笑いが途切れることがありませんでした。

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二番手はミキ。今人気上昇中の若手コンビだけあって、出だしから絶好調。亜生の天然的なボケに昴生の絶叫調ツッコミが響くたび、会場がレスポンスします。こちらもシャープで息ピッタリの動きを見せるなど、大いに笑いを生み出していました。

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続いてはスーパーマラドーナがステージへ。ひょうひょうとした田中が次々と繰り出すボケに、武智がしっかりとツッコんでいきます。ボケを連発する田中に武智が見せた「プロの技術」に会場から思わず声が上がるひと幕も。最後まで勢いを落とすこと無く、観客を盛り上げ続けました。

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次に登場したのは矢野・兵動。まずは会場といっしょに「元気ですか?」「オーッ!」のコール&レスポンスでスタート。それからも観客を巻き込んでのネタに笑いが止まりません。大阪にいる愛すべきオッチャン、オバチャンについてなど、矢野・兵動らしさたっぷりのネタに会場も大満足でした。

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続いてはベテランコンビ、大木こだまひびきの2人。スタートから「わざわざ来てくれんでよかったのに〜」の必殺フレーズが炸裂し、会場からは拍手が起こります。独特のスローな間合いと思わぬところから繰り出されるボケ。もちろんキラーフレーズ「ちっちきちー」「往生しまっせ」「そんなヤツおらんやろ」も飛び出し、さすがはベテランという安定感抜群の笑いを堪能させてくれました。

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トリを飾るのは中田カウス・ボタン。結成50年を迎えたことを伝えると、会場は大きな拍手に包まれます。60年、80年とやっていきたいと話し、最初から観客を笑いで引っ張っていく2人。ゆったりとしたテンポかと思いきや、スッとスピードをアップさせるなど、緩急自在のしゃべりに観客は笑いっぱなし。しっかりと漫才を満喫させてくれた2周目最初の公演は、大盛り上がりで終了しました。

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舞台後に行われた囲み会見には、中田カウス・ボタン、矢野・兵動、スーパーマラドーナ、ミキが登場。1回目の公演を終えた感想として「いいスタートを切らせてもらった」「家に帰ってきたみたい」とカウス・ボタンの2人。全国を回ってみて、漫才が浸透していると感じたと話し、電気や水道、ガスのように漫才が喜んでもらっていると手応えを語りました。47都道府県どこでも漫才を楽しみにしていて、愛されていると感じたとも。そして力を入れている若手の育成については、たくさんの若手が伸びてくるのが大事と発言。これまでに積んできた経験を若手に渡していく責任があると語ります。さらに新しい着眼点で笑いを作っていくすごいセンスをしていると最近の若手をほめ、漫才の将来に不安はないと断言しました。M-1なども含め「競い合うことで伸びていく」と賞レースなどにチャレンジ中の若手にエールを送るひと幕も。

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2周目を迎えて、新たな4年間をどうしたいかという質問には「そんなに大きくどうしたいとかはない」と話し、1回、1回を大切にすることで50年を迎えたことを強調。無理に作って伝えようという気はない、と肩の力を抜きつつ、どの公演も全力投球することを誓っていました。さらに「DENDO」を続けることで、また次の座長が生まれるということになっていくと語り、そこにはゲストとして出していただく、と将来の夢をアピールしていました。

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ライブのいいところについては、最低限のところに気をつければあとは自由にやれることと話し、15〜20分ネタができるこの「DENDO」は漫才師が伸び伸びできるのではないか、と続けました。そして「お客さんの呼吸でネタを運んでいる、一体感が出るのはやっぱり舞台」と生のライブの良さを力説していました。50年を迎え、漫才前に準備していることはという問いには「1時間、1時間半前に入ってネタ合わせをやる」と告白。ネタ合わせをやることでお互いの調子もわかるとのこと。そしてカウスからは朝起きてすぐにストレッチをし、出番終わりにはジムへ向かうというストイックなエピソードも飛び出しました。そうすることで1回目も4回目も同じように漫才ができるとのことで、「あのパワーはなんやろうと後輩たちも見ている」「おじさんのパワーです」と笑わせました。

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会場と舞台が一体となったライブ感がたまらない「DENDO」。2周目も漫才のおもしろさを堪能できる公演が続きます。地元にやってきた際には見逃さないようチェックをお忘れなく!

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【中田カウス・ボタン】【大木こだまひびき】【矢野・兵動】【スーパーマラドーナ】【和牛】【ミキ】

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