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2017年12月 5日 (火)

『M-1』予選敗退7組のネタを笑い飯・哲夫が分析! 『渋谷漫才大学~教授・笑い飯哲夫編~』レポート

11月27日(月)、東京・ヨシモト∞ホールにて、『渋谷漫才大学~教授・笑い飯哲夫編~』が開催されました。

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タイトル通り、賞レースの覇者やファイナリスト経験者が教授として訪れ、受講生となる若手漫才師の漫才を観て、指導してもらうという趣旨のライブ。
2回目となる今回は、『M-1グランプリ2010』王者の笑い飯・哲夫を教授に迎えました。


開演すると、まずはMCを務める竹内健人が、これから出てくる若手漫才師は『M-1』の予選で通過できなかった時のネタを披露するといった内容を説明。
そして哲夫が登壇すると「ミルククラウン?」と竹内が以前組んでいたコンビ名を連呼し、竹内を困らせます。

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その後、哲夫は『M-1』での輝かしい実績を自慢げに語り、「でもレギュラー番組、奈良テレビだけ!」とボヤいてから、客席の最後列から若手の漫才を見届けることに。


今回漫才を披露したのは、井下好井、TEAM BANANA、タモンズ、ナイチンゲールダンス、バニラボックス、ゆったり感、田畑藤本の計7組(出演順)。

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全組が漫才を終えたところで、舞台に戻った哲夫が各コンビごとに講評しますが、上から目線が気になったのか、正座を始め、全員から止められる一幕も。

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トップバッターの井下好井は、10回クイズをベースにしたネタで、哲夫は「10回クイズというテーマやから準々決勝で落ちたんですよ」「審査員は、前にもあったネタやとなるから間引いちゃう」と審査員の思考を分析した上で、「10回クイズの相当深いところまでいっている」と評価。
ネタ中、好井の悪態に耐える井下には「耐えすぎると、こだま師匠(大木こだま・ひびき)になっちゃう」と指摘しますが、当の井下は「僕はひびき師匠をイメージして」とまさかの回答で笑いを誘いました。

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続くTEAM BANANAは、友人に彼氏の写真を見せられた時の絶妙なリアクションといったネタで、哲夫は「めちゃめちゃ上手いと思いました。ご案内する子も、聞いてる子も上手い」とべた褒めし、「モンブラン好きじゃない子が、モンブラン食べにいこうと誘われた時にどう断るのかとか、いろんなご案内が欲しい」といった要望も。
ツッコミに転向したばかりの藤本から、ツッコミと客席の笑い声がかぶる時があるとの悩みを打ち明けられた哲夫は、「笑い待ちもいいし、ちっちゃくツッコむとかね」といった具体的なアドバイスをしました。


次のタモンズは、大波の「方言女子と付き合いたい」という願望を叶えるべく、安部が博多弁や土佐弁で話す女子になりきるというネタ。
方言女子の話す内容が、武器や走り屋といったギャップがあるため、哲夫は「好きです。旧ソ連とか好きなので、もっとえぐってほしかった。ソフホーズ、コルホーズとか」と讃えます。
安部の「嫁とうまく言ってない」という場違いな相談にも、哲夫は「『M-1』で優勝して、賞金の半分くらいあげたら機嫌良くなる」とごもっともな提言をしました。


今年NSCを卒業したばかりのナイチンゲールダンスは、ガリ勉とヤンキーキャラでしたが、「2人ともボケてツッコんで、キャラが違うっていう感じで、いいですよね。次世代笑い飯って感じで」と太鼓判を押した哲夫。
「笑い飯さんとの違いを出すには?」という不躾とも思える質問には、哲夫は「当事者や!(笑)」とツッコミつつ、「おもろい設定やと思います。おれらは設定が人とかぶらんっていう自信があるのよ」と、設定での差別化を勧めました。
また、マイムで銃を構える手の形が、コンビ揃って独特との指摘も。

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バニラボックスは、子供のマセた質問に父親が答えるというやりとりの漫才で、「お客さんに考えてもらう時間が長くて、間が空いちゃう」といった不安に、哲夫は「空気感を作っているのに、いっぱいボケ数を入れてる感じがしてよかったですよ」と評価し、「"中国の音楽は洋楽?"みたいなフレーズ、中盤くらいから欲しいよね」とアドバイス。
また、哲夫は2人の顔が気になったようで、「10時以降アカン顔や(笑)」「ツッコミの人は青く塗っているんですか?」といじる一幕もありました。

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次のゆったり感へは、「一番ベテランやし、上手いし、聞き取りやすい」と安定感を評価した哲夫。
しかし、子供へ付ける名前を題材にしたネタは、井下好井と同様に審査員から「前にあったと言われる」と分析します。
ゆったり感の代表的な「五十音」のネタをしたいが、観客が見飽きているかもしれないとの葛藤を中村が打ち明けられると、哲夫は「全然あり。俺は見たい」と即答し、まるむし商店のしりとり漫才に、最近、新ネタが出来ていた例を挙げました。


トリの田畑藤本は、東京大学卒業生の藤本が「勉強できる奴は、運動できる奴よりイメージが悪い」との持論を熱く語る漫才で、哲夫は「(『M-1』の)決勝へ行くネタやと思った」と絶賛。
しかし、今年の『M-1』では準々決勝で敗退と聞いた哲夫は「なんでやろうな」と首を傾げ、遂には極端な審査員批判を口走り、終盤はなぜか藤本と哲夫がガリ勉あるあるで意気投合しました。


最後に哲夫は、「全組面白かったです。僕が審査員だったら全組、上に上げていただろうなって。あ、井下好井だけは落としたかな」と発言。
好井から「シンプルになんで?」とツッコまれると、「一番、ツッコんでくれると思ったから(笑)」と返し、笑いに包まれながら終演を迎えました。

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次回は、パンクブーブーの佐藤哲夫を教授に迎える『渋谷漫才大学~教授・パンクブーブー佐藤編~』を12月19日(火)に開催。
受講生はインディアンス、デニス、ボーイフレンド、テゴネハンバーグ、キンボシ、ダンビラムーチョ、いまさらジャンプの予定です。
詳細、最新情報は、ヨシモト∞ホール公式サイトでご確認ください。


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