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2017年12月 6日 (水)

渾身の漫才5本と嘆きツッコミ入り長編芝居『大悟魂』で魅了! 『千鳥の大漫才2017』(11/5)レポート

『千鳥の大漫才2017』が、11月5日(日)に東京・よみうりホールと、11月10日(金)に大阪・新歌舞伎座で開催されました。

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漫才にこだわった千鳥(大悟/ノブ)恒例の単独ライブは、年々動員を増やし続けており、今年はよしもとの劇場から飛び出し、史上最大キャパへと進出。
彼らの本ネタである至極の漫才5本に加え、後半は間宮祥太朗さん、中村アンさんら豪華ゲストを迎えた大悟肝いりの長編芝居『大悟魂』(だいごこん)で満員の客席を沸かせました。
ここでは、11月5日(日)の東京・よみうりホールでの模様をレポートします。


オープニングVTRに続き、大きな歓声と拍手に迎えられて登場した千鳥の2人。
「どうもみなさん、こんにちは!」と愛想よく挨拶するノブに対し、大悟は一点にだけ手を振り続け、ノブの「一人だけ。そこだけすな!」とのオープニングツッコミで最初の笑いを誘います。
会場となったよみうりホールの話題から入り、1000人以上の動員に感謝を述べるも、客席を確認すると、「しっかり高いですね」「もっと浮ついたライブをやりたいんですよ。キャーキャー言ったライブを。ハゲ頭が多いな!」と立て続けに年齢層の高さを嘆くノブ。
女子高生に挙手を求めると、3人ほどしか居なかったようですが、大悟は「増えた方じゃないですか。いい感覚してる」と納得の表情を見せます。

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ここからは漫才を立て続けに4本披露。
バーテンダーや医者に扮する大悟が、どこまで台本でどこからアドリブかわからないボケを繰り出し、それに対するノブのシンプルかつ絶妙なツッコミで、客席の笑いを増幅させます。

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幕間のVTRには、『芸人 千鳥を語る』と題して、千鳥と親しいダイアンが登場。
「漫才師・千鳥の魅力は?」との質問に、「大阪にいる頃から変わってないところがすごい」「千鳥さんにしか出来ないネタです」と津田がコメントすれば、西澤はロケも漫才もトークもハイレベルなことから「オールラウンドプレイヤー」「お笑い界のイチロー。全てがすごいです」と野球のイチロー選手と重ねて讃えました。


2回目の幕間にも西澤だけ登場すると、1回目と同じ質問をするスタッフに不信感を抱きはじめ、3回目の幕間には再びダイアンが揃って登場。
同じ質問を繰り返され、イラつく2人は「お客さんに嫌われますよ」「西澤をこういう風に使うな!」(津田)、「カメラちっさすぎるし、ワインレッドすぎる」「通報するからな」(西澤)とカメラに怒りをぶつけながら立ち去る姿が、爆笑を呼びました。

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休憩を挟んでスタートしたのが、この単独ライブに向けた会議らしき様子を収めたVTR。
漫才以外の出し物を模索するなか、大悟はプライベートで親交のある志村けんさんの舞台『志村魂』(しむらこん)に触発されたことから、「『大悟魂』(だいごこん)をやろうと思って」と切り出します。
唐突とも言えるこの提案に、ノブは「無理やろ」「100年早いやろ」と難色を示しますが、大悟は「『大悟魂』をやる時が来たんじゃ。ずっとやっていく」「泣き笑い、全部したいのが『大悟魂』なんじゃ!」と懇願。

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VTRが明けると、ノブが幕前に一人で登場し、乗り気ではないものの、これから本当に『大悟魂』が始まることを説明。客席の最前席に座ったノブは、これから目の前で繰り広げられる『大悟魂』にマイクを通して、ツッコミながら見届けるのでした。


「元禄時代、一人の男が故郷の島を訪れ...」といったあらすじに続き、『大悟魂 島の大松 作・演出 山本大娯』とのタイトルが筆文字で映し出されると、「作家業の時はあの"娯"でいくんや」と早速ノブからのツッコミが入ります。

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幕が上がり、天津の2人に続き、ちょんまげに股旅衣装の姿で大悟が現れると、ノブは「ダッサ-! 古くさっ、あれが俺の相方か?」と嘆きを連発。

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大松(大悟)は、子分2人(天津)を連れて故郷の島に帰ってきたところだそうで、大松の母親(ネゴシックス)のもとを訪ねます。
"芝居ヤバイ芸人"でもあるネゴシックスの長ゼリフを含む、とりとめのない会話に、ノブは「おもろな!」「誰かセリフを忘れてる!」と次々フォロー(?)。

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その後は、島に住みつきだしたというぬわ吉役にアイクぬわらさん(超新塾)、大松の幼なじみのおかよ役に中村アンさんの登場で、会場からは「えーーっ!?」という悲鳴にも似た驚きの声が上がりました。


さらには島を縄張りにしようと企む悪党の親分に山里亮太(南海キャンディーズ)、その子分に青年座映画放送株式会社の高松潤さん、豊田茂さん、その用心棒役に人気俳優の間宮祥太朗さんが登場し、さらに大きな「えーーっ!?」の声が会場に轟きます。

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もちろんノブのツッコミは休むことなく、高松さん、豊田さんの2人きりのシーンには「(芝居が)しまる」「知らん二人のシーン!」と嘆き、間宮さんには「出るな出るな! 菅田将暉と映画撮っとけぇ!」「どうオファーしたんや」と心配する一幕も。


その他、ネゴシックスの「ごはん行くよ」といったなんでもないセリフにエコーがかかり、スクリーンにテロップで表示されたかと思えば、間宮さんがセリフひとことだけで斬られて死体役に徹したり、大悟がカンペを見ながら『夢芝居』を気持ちよさそうに熱唱したりと、おかしなシーンの連続で、その度にノブがツッコミを入れ、笑いに変えていきます。

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クライマックスには、江戸のお殿様だと身分を明かした大松が、白塗りで登場。

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「バカ殿、丸パクリや!」とノブが会場全体の気持ちを代弁してツッコミ、大立ち回りの結果、なぜか全身真っ白の大松が仁王立ちします。
冒頭のタイトルの横に描かれていた謎の真っ白人間こそが大松という結末でしたが、ぬわ吉との2ショットに「どういうメッセージ?」「すごい白と黒人さんで」と戸惑い混じりのツッコミを入れずにはいられないノブ。

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カーテンコール後、中村さん、間宮さん、大悟を除く出演者が再登場し、ぬわらは「日本に来てよかったです」と明かせば、木村は『水戸黄門』のうっかり八兵衛役を目指し、殺陣教室に通った経験もあることから、「楽しかったです」と満足げな表情を浮かべます。
また、豊田さんが劇中、客席の女性にプロポーズし、見事成功させたシーンで、祝福の拍手に包まれましたが、演出だったと明かされ、ノブも「プロポーズしてない、お客さんは信じちゃった(笑)」との補足説明も。


ラストは、白塗りを落としたばかりの大悟が変顔を連発する渾身の漫才で締めくくりました。

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全ての演目をやり遂げた千鳥がステージに再登場。
ノブからの「最後の漫才は何?(笑)」との質問に、大悟は「面白い顔一発、これだけで漫才1本作ってみたい」「原点に戻ってみた」との狙いを吐露します。


そして気になる『大悟魂』については、大悟が志村けんさんに許諾をお願いしたところ、「全然やりやりー」と快諾を得て、それどころか観劇もしようとしていたとか。
ところが、公演日時を2時間早く伝えてしまい、大悟は「志村さん、今着いたかもしれん(笑)」と笑いながら危惧しました。

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最後は、ノブが改めて来場者に感謝を述べ、「来年もやりますし、定期的にトークライブとかやってますので、またみなさん遊びに来てください」とメッセージを送り、万雷の拍手に包まれながら終演を迎えました。

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【千鳥】【天津】【ネゴシックス】【ダイアン】【南海キャンディーズ】【山里亮太】