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2017年12月25日 (月)

書籍「元国税局芸人が教える 読めば必ず得する税金の話」を発売を記念して、元東京国税局職員のさんきゅう倉田に直撃インタビュー!

初となる書籍「元国税局芸人が教える 読めば必ず得する税金の話」(総合法令出版)を発売したさんきゅう倉田。元東京国税局職員でファイナンシャルプランナーでもあるという肩書を活かして、知っていると得するお金の話や、難しいと思われている税金についてより分かりやすく伝えています。なぜ芸人になろうと思ったのか、この本の魅力などを語ってもらいました。
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――そもそもなぜ国税局職員から芸人に転職したのですか?
大学卒業するときに国家公務員のテストを受け、面白そうで自分にフィットしそうだなと感じたので国税局を選びましたね。お金の計算をしたり、幹事をしたりするのが好きだったというのもあります。ただ芸人になりたいという夢は、それより前からずっとありました。大学を卒業するときも悩みましたが、まぁせっかく国税局に受かったのにもったいないと思い、まずは2年ほど勤めました。ただ、やっぱり気持ちが抑えきれずに国税局は辞めて芸人になっちゃいました(笑)。周りからはもったいないという声が多かったんですが、僕自身はお笑いというのが楽しいから、「やっぱりこっち選ぶよな」という感じです。意外なことはないんですよ。

――ちなみに国税局といえば税金ですが、普通に生活して身近な存在ではあるけど"税金"について知らないことが多いですよね。
そうなんです。意外と知られていないのが税金です。知らないで損することがたくさんあると思うので、今回はその税金というものを分かりやすく書いてみました。実は情報を発信しているメディアや人も本当にひと握りで、発信していても難しい言葉が多く使われていて簡単に理解することができず諦めちゃうという人がかなり多いんですよ。あと覚えることが多くて大変。毎年ルールが変わっていきますから。

――毎年変わるんですか?
そのあたりも詳しく書いていますが、1年に1回、税制改正があります。これによって新しいルールがつくられて変わっていきます。毎年何かしらが変わっているので、古い知識だけでもダメなんです。税について隅から隅まで詳しくまとめた太い本を持っていても来年にはその本のどこかが使えなくなってしまう......。どんどん変わっていっちゃうんですよ。この本は、なんとなく簡単に概要を掴んでもらい、税に親しみを持ってもらいやすいための本にしました。

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――書籍はどれくらいの期間で書き上げましたか?
8月からだったんで3カ月以上はかかりましたね。もちろんすべて自分で書いていますよ。大変だったのは、一度書き上げたところを編集者さんがチェックしてくれ、追加で書き直していったことですね。これがすごく多くて大変でした。10万部くらい売れないと、労力が報われない(笑)。なんて思うほど、毎日原稿とにらめっこしていました。あと、書籍って形になると何度も見返したくなると聞いていたんですが、僕はどうも違いましたね......。何度も書き直したり、画像も何度もチェックしていたので、完成形をみても何も感じませんでした(笑)。散々見た表紙だし、中身なんてどれだけ見たんだろう、ってくらいチェックしていたので。新たな感動なんて皆無ですね。あとは本が並んでいるのを見たら感動するのかも......。そこに賭けたいです(笑)。

――これから、確定申告が始まったりと税を身近に感じる季節になっていきますね。
そうなんですよ。通年、税について考えていることができればいいんですが、人って忙しいからそうはいかないですよね。なんで、この2カ月くらいはこの本を読んで税について考えてもらえればと思います。よく、「これってどうですか?」って細かいことを聞かれるんですが、実はそういうのに答えると税理士法違反になってしまうんですよ。なんで、記事や本などこちらが勝手に発信しているものを見てもらって役に立たせてもらうということがこちらができることなんです。これって、意外と知られていなくって大変なんですよ(笑)。これからも詳しい相談をしていただいても答えられないので、ぜひ本を読んでいただければと思います!

――ここだけは覚えておいたほうがいいということを教えてください。
控除ですかね。控除があればあるほど税金が安くなります。その控除は本当にたくさんあるので、色々覚えておくと自分が得することがたくさん出てくると思いますよ。税務署は国民が損をしていても教えてくれないので、情報や知識がない人だけが損をしてしまいます。なので、この本を読んで損をせずにルールを守って得してもらいたいですね。

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――今回の本はどのような人に読んでもらいたいですか?
日本で働いている人の9割が給与所得をもらっている人なんで、そういう方が読んで分かりやすい本になっています。源泉徴収書をもらったら、この本を開いて調べてみるとお得なことがあるかも。この書籍には時系列はないので、目次を見て自分の気になったところだけを読んでもらうのがいいかもしれませんね。資料本として活用してください。あと、マンガの登場人物たちの状況に置き換えてクイズを出しているんでが、これは読みやすさをプラスするために入れています。ほとんど自分が持っていて実際に読んでいる有名なマンガばかりです。マンガが好きでそこから税に興味を持ってもらってもいいし、その逆があってもいい。このクイズをしていると税って身近だなってことに気づくと思いますよ。

――とくにどの章を読んでもらいたいですか?
「まえがき」と「あとがき」かな? 自分の想いがたっぷり載っているんで。あと、1章の「10分でわかる税金のきほん」というのは、中学校や高校で教えてもらいたい内容で、税金の種類や節税と脱税の違いなど、本当に基本となるものばかりを載せています。税金は"三大義務"でもあるので、生きていくうえで必要なモノなんです。ただそれなのにあまり教えてもらっていないという不思議な状態なんですが、年齢は関係なく、一度きちんとした知識を持ってもらうと、納得して税金を納めることができるようになると思います。あと、確定申告は大人がするものだと思っている学生も多いですが、アルバイトでも2カ所で働いていると必要だったり、収入が多かったらもちろんしなくてはいけなくなるので気をつけてほしいですね。知らぬ間に脱税していたなんてことにならないように、知識はたっぷり頭に入れておくことが大事です。

――最後に本の見どころを教えてください!
節税テクニックはクイズ方式になっているので、それを答えるだけでも楽しめると思います。今、使えなくても将来身になればいいので、礎にしていただければありがたいですね。まずはこの書籍を手に取っていただければありがたいです!

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『元国税局芸人が教える 読めば必ず得する税金の話』(総合法令出版 1300円+税)


【さんきゅう倉田】