ジャルジャル・後藤、POISON・吉田を「長身、小顔、物腰柔らか先輩」と表現!『POISON吉田が5人+2人と漫才』(12/25)レポート
12月25日(月)、東京・ルミネtheよしもとにて、『POISON吉田が5人+2人と漫才』が開催されました。
POISON GIRL BAND・吉田大吾がゲストを相方として、それぞれのキャラクターに合ったオリジナルの漫才台本を制作して漫才を行うこちらのライブ。当初、ゲスト5人と漫才していましたが、昨年4月に大阪・なんばグランド花月にて開催したライブで2人追加して7人と漫才をしたことから、久しぶりのルミネ開催となった今回も7人のゲストを迎えて、漫才を披露することとなりました。
MCを務めるのは、アホマイルド坂本。客席を見渡しながら、「シアターブラッツという120人のところからルミネへと会場を変えて、お客さんを段々と増やしてやってきましたが、今日は立見まで!」と、クリスマスに劇場へ足を運んでくださったお客様へ感謝します。
吉田も「こんだけ来ていただいて、本当にありがたい限り」とお礼を述べつつ、ゲストについて「最初は出てもらいたいなと思う人を(自ら)呼んでたけど、途中から(スタッフの)この人とやったほうが面白いんじゃないかという意見と取り入れるようになって、今回もそういったところから来てもらいました」と説明します。
ネタ合わせは本読みと当日、数回しかやらないそう。坂本から「18時半になっても、楽屋がガランとしてたからライブやんねぇのかなと思ったよ。練習あんまり好きじゃないの? ゲストから不安だっていう声が挙がってたけど」と問われた吉田は「好きじゃないです」と答えつつ、「何人かが(練習したそうに)僕の半径数メートル先をうろうろしてたけど、気付かない振りをしてました」と笑いました。
トップバッターは、インディアンス・田淵章裕。「どうも~~!」といつものように片手を挙げて元気よく登場した田淵は「ザ・あがってます。ちゃうわ、ジ・あがってます。母音ですから! 母音ですからぁ~~!」と、早速ハイテンションでまくしたてます。
事前のVTRで、吉田は「(台本づくりに)苦戦するかもと思ってましたけど、(相方の)阿部ちゃんが絶対できないボケの畳み掛けなので、色々とやってもらいたいことが浮かんだ。2~3年に1回しか観られない、テンポの速い(漫才をする)僕が観られると思う」と話していましたが、ツッコミ1つに対してボケを畳み掛ける田淵。息つく暇もなくボケ続ける姿に、吉田が「なんで噛まないの?」と問いかけると「噛むのはご飯を食べるときだけです!」と勢いよく返しました。
「先輩に書いてもらったネタをやるのは初めてで、緊張しました」と語る田淵に、「緊張がわかりづらい!」(吉田)「喩えってもっとわかりやすいもんじゃないの?」(坂本)とツッコむ2人。坂本に「(そんなにボケて)疲れないんですか?」と訊かれると、「疲れてないつもりですけど、夜、すーーーっごく眠れます」と答えます。
その後もひとつの話題に対して、次々とボケるサービス精神たっぷりな田淵。吉田曰く、今回の漫才では「9割、田淵くんがボケを足していた」そうで、「書いてもらったボケはしたいから、そのあとで自分で考えたボケをやっていた」と話す田淵。吉田が「俺の考えたボケが前菜になっちゃった」と笑うと、「結局、失礼なことに!」と恐縮しつつ「大好きな先輩なので、光栄すぎて本当に緊張しました」と話しました。
2人目のゲストは、尼神インター・誠子。ちゃんと絡むのは、今日が「ほぼ初めて」だと話していた吉田。事前VTRで「(誠子の相方である)渚ちゃんだったら、こっちに持っていくだろうけど、そうしないように。お前、私物化しすぎだって思われるかもしれないけど、理想の女の子を演じてもらいます」と語っていたように、女の子的なNGワードを題材として、誠子がいつもとは違う力強い女性の一面を見せながら漫才を見せていきました。
披露後、「普段、全然緊張しないんですけど、今日は緊張しました。だって、二人きりで話す男子だから! 漫才って距離が近いんですよ」と張りつめた想いを吐き出すように喋り出した誠子。吉田に「だいぶ距離が遠かったけど」と話しかけられると、「ドキドキして近くにいると台詞を忘れそうになるから、向こうに行ってました」と説明。「渚には強いツッコミをされている分、マイルドなツッコミに慣れてないから、吉田さんとネタの練習してたらほんまに私のことアリなんかなとか思って来て」と言い出します。
「吉田さんからは、一度もブスだといじられたことはない。ってことは、私のこと好きなんかなって」と妄想を膨らませる誠子。吉田が「ブスだとは思ってないですよ」と話すと、「ほらーーーー!!! 素敵なクリスマスをありがとうございます!」と喜びを爆発させていました。
3人目のゲストは、ジャルジャル・後藤淳平。事前VTRで、吉田が後藤ではなくジャルジャルの印象を語ったことから、後藤は漫才前に「僕の印象なかったですかね?」とツッコみます。
事前VTRで「ジャルジャルはまだ観ぬ面白いものを提示するために現れたベンチャー企業というイメージ。新メンバーオーディションがあったら、唯一受けたいコンビ」と話していた吉田。かつてPOISON GIRL BANDの漫才は1つの題材をループさせて笑いを増幅させていくようなスタイルから"留まる笑い"と称されましたが、後藤との漫才は一つの題材に一貫した展開を軸に、後藤らしさを盛り込んだ内容で不思議な世界観を生み出しました。
「普段あんまり使わない言葉を使うなら、ベリーベリー緊張っす!」と感想を語った後藤。「ネタ合わせはパッとやっただけなんですけど、吉田さんが頬を赤らめながら『完璧』って言うてくれて。僕はただただ胸を借りた感じです」と続けつつ、「吉田さんは身近な先輩の中で長身、小顔、物腰柔らか先輩で。普段はエラ張り細マッチョ同級生(相方の福徳)とやってるんですけど」とボケると、吉田から「じゃあ、自分はなんなの?」との質問が。「僕はちょい顔デカプレーン人間です」とはにかみながら答えます。
ジャルジャルは台本を書かず、動きながらネタを完成させていくそうで、「(台本を)書いてもらうことはないので、今回もあんまり台本を観ない(意識しない)ようにしました」と語った後藤。吉田は「完璧。想像以上。普段あんまり使わない言葉で言うと、ベリーベリーパーペキ!......二度と使わないです!」と頬を赤らめました。
4人目のゲストは、同期のインパルス・板倉俊之。20年の付き合いとなる二人、サンパチマイクの前に立つ姿が自然としっくり来ます。
そんな板倉とは、「今から言う出来事が、今年のことか昨年のことかを当たっていく」というクイズ形式の漫才を披露。時事ネタも取り入れつつ、共感性の高い"お菓子"を題材として掛け合いを繰り広げました。
終了後、「怖ぇーー!」と叫んだ板倉。POISON GIRL BANDと板倉はNSC東京4期生の同じクラスだったそうで、「NSC初日から知ってる」と話す吉田。「大吾は昔から変わらない。阿部ちゃんは変わったよね」と切り出した板倉。「ネタ見せでみんなが笑ってくれてたけど、阿部ちゃんだけは笑ってくれなくて。どうにか笑わせないと」と思い、阿部を呼び出してあることをやったそうですが「スベって立ち直れなくなった。だから、今でも怖いのよ」と回想しました。
5人目のゲストは、和牛・川西賢志郎。既報した読み合わせでも語っていましたが、事前VTRでも「あれだけ技術があって、あれだけすごい漫才ができる。芸人とは違う色気があって......大衆演劇の男前みたい」と川西をべた褒めした吉田。和牛のような構成の漫才も今回考えたそうですが、「(今年のM-1で見せた)あの2本に辿り着くには、どんでもない年月を費やしたんだろうなとわかるから、簡単にはお借りできないなと思った」とのこと。「だから今回は、和牛みたいなかたちじゃないけどツッコミの上手さが表現できるように書かせてもらいました」と語った漫才は、和牛のプロフィールからボケを広げていく吉田に、川西が丁寧且つ的確に優しくツッコむというオーソドックスな展開ながらも、絶妙なバランスが光る掛け合いに。最後は、和牛の漫才でもおなじみとなっている川西の「もうええわ」で締めました。
2人の漫才に、坂本が「すごくどっしりした感じだった」と感嘆すれば、吉田は「人間国宝。すっごい! 樹齢400年の樹みたい」と川西を再び絶賛。その言葉を聞いた川西は「バケモンじゃないですか」と照れくさそうにツッコみながらも、「今まで1年間、制限時間が何分、笑いが何個っていう(M-1という競技に向けた)漫才をやっていたので、今日は漫才ってこんなに自由なんやなと。漫才っていいもんだなと改めて思いました」と晴れ晴れとした表情を見せました。
6人目のゲストは、レイザーラモン・RG。事前VTRで、RGの印象について「キャラクターがあったり、面白いことやぶっ飛んだことをやっている人ですけど、僕の中では高学歴芸人。親を大事にする芸人さんって素敵ですし、あったかくて熱い男っていうイメージですね」と話していた吉田。
「思う存分、好きに楽しんでもらえるネタを書きました」と話していましたが、漫才はキャラクターがないと嘆く吉田に、RGが「ボツキャラから3つあげようか」と切り出すところから展開。最後に、「あるある聴いとく?」と声を掛けて、『クリスマスキャロルの頃には。』に合わせて「クリスマスあるある」を披露するも、いつもとは違って「クリスマスのあるある言いたい〜♪」ではなく、替え歌をし始めるRG。困惑した表情を浮かべる吉田に、「この辺は歌ったことがないから~、わからないよ~。もう1回、知ってるサビが来るから~♪」とおかしなメロディに乗せて説明すると、観客は爆笑。結局、「店員さん、店の前で大声出しがち~♪」というクリスマスあるあるで締めくくりました。
客席がざわめく中、「歌詞を知らないパターンってあるんですね」と驚いた吉田。「しかも、台本ではすぐ終わる予定だった。なのに、歌詞つくってきたから何つくってんだ?って。地獄の時間でしたね」と笑います。
一方、吉田に憧れを抱いていると話したRG。「野球をやってて都会育ち。一緒に漫才できてドキドキした」と話しつつ、漫才については「染み込むような台本だったから、練習がそんなにいらなかった」とコメント。相方のHGとは体験した共通の事柄からネタをつくっているそうで、「なるべく一緒に行動してます。以前はいろいろとあったけど、天龍(源一郎)」さんと一緒に戦うと、戦友になれる」とキッパリ。「仲の悪い芸人は何かと一緒に戦えば、仲の悪さはなくなります!」とメッセージをおくると、客席から拍手が起こりました。
最後のゲストは、アンガールズ・田中卓志さん。登場早々、「勘弁してよぉ~!」と言い出した田中さん。「15年くらい前、一度、漫才をやったのよ。M-1の1回目で、コントを改造した漫才で出てみたら3回戦まで行ったんだけど、そこで山根がネタを飛ばしたのよ。で、(慌てる様子を)見て、俺が飛んだと思ってお互い探り合って15秒くらいシーンとなって、落ちたのがトラウマになったの。それが、この場所なのっ!」とまくしたてます。
そんな田中さんをなだめて、「王道の漫才をやろう」と切り出した吉田。"結婚の挨拶"という普遍的なテーマで、コント漫才を繰り広げます。も、オチの言葉でアワアワとしてしまった田中さん。「ジャンカジャンカ〜♪」とアンガールズのおなじみのポーズを吉田と合わせて、漫才を終えました。
「深夜番組でも一緒だった」と話した吉田に、田中さんは「吉田くんとは会うと、いつも長年の友達みたいになれる。人を寄せ付ける人だよね」と笑顔で話しかけます。
渋谷のセンター街を抜けたところにあった小さな劇場で、初めて対面した吉田と田中さん。事前VTRで、吉田が「ライブが終わって帰るとき、エレベーターの中で田中さんに『ガールっていつ付けたんですか?』ってピリッとした質問をされて。結果、同じくらいの時期で"あぁ......"ってなった」と話していたのですが、「確かにそうだった。その後、ラバーガールも出て来てね?」と田中さん。吉田が「解散しちゃいましたけど、ガスマスクガールもいましたよ」と返すと、「ガスマスクガール......いいね」と気に入った様子でした。
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