連続コント『あいのり』も絶好調!「よしもとスパイス~シュガー~」
1月17日(水)、東京・神保町花月にて「よしもとスパイス~シュガー~」が開催され、好青年ズ、シークエンスはやとも、パイソンズ、放課後ハートビート、猫塾、レインボーが出演しました。
2回目の公演となったこの日。この日はオープニングアクトとして、少年隊の『あいつとララバイ』に乗せてシュガーのメンバー全員がダンスをするコーナーが登場! ノリノリの笑顔で踊るメンバーにお客さんも惜しみない拍手を送ります。
続いてはそれぞれのネタコーナーへ。
この日のトップバッターは猫塾。自分のことをいい女だと信じて疑わない田辺に、諭すように酒寄が「田辺さんはバケモノよ」と言うのですが、田辺はまったく意に介せず、話をどんどん進めていくという漫才を披露。独特のテンポ感で見る者を独自の世界へと引き込みます。
2組目は放課後ハートビート。X JAPANのToshiに扮したHIWAが医者となり、患者の松下にレントゲンの結果を報告するのですが、その結果を『ENDLESS RAIN』の曲のように歌うHIWA。しかもよく見るとレントゲンもToshiの顔になっており......。そんな2人のビジュアル系コント(?)にお客さんは爆笑!
続いて登場したのはシークエンスはやとも。最近はやりの、往年のアニメキャラクターの青春時代を新たにアニメーションにするCMにあやかり、「僕の考えた青春CMをやります」と言ってドラえもんの青春版を演じるのですが、1人5役とせわしない上に、独特すぎるドラえもんのモノマネが気になってストーリーが全然頭に入ってこない漫談を披露していました。
4組目はパイソンズ。とある居酒屋のレジ前で、「僕が払います」「いや私が」とお互いに支払いを譲ろうとしないサラリーマンと、その様子をうんざりした顔で眺めている店員という設定のコントを披露。そのやりとりをいつまでも続けるサラリーマン2人でしたが、やがて雲行きが怪しくなり......。ちょっとしたことで人間の本性が見えてしまう、興味深いコントとなりました。
続いては好青年ズ。金の力で彼氏を陥れようとする男になぜか簡単にオチる女、という謎の設定のコントで、とにかくありえないくらい簡単にオチる女のようすが笑いを誘います。
最後に登場したのはレインボー。一眼レフを買ったという男が彼女とデート中に、彼女の「ドラマティックな場面」をどんどん写真に収めていきます。どのセリフが面白いというより、設定そのものを面白がるという独特な世界の中で、一見ほのぼのした、でもなぜかお客さんのクスクス笑いが止まらないコントを披露していました。
好青年ズ・永塚のひとりミニコント・「ガリレオ」を挟み、続いてはユニットコントのコーナーへ。
最初のユニットコントは「醜い女優の子」。とにかく加湿器にこだわりのある演技指導の先生(レインボー・実方)が、劇団の花形・レイコ(レインボー・池田)をさしおいて、新人のブヒ山ブヒ子(猫塾・田辺)を舞台の主役・シュガー姫に大抜擢! その演技力はどう見ても怖ろしいほどのセリフ棒読みにしか見えないのですが、先生はその才能におののき......。衣装の華やかさとおかしな設定のバランスがより笑いを誘うコントとなりました。
ここでも好青年ズ・永塚のひとりミニコント・「半沢直樹」を挟み、続いては2つ目のユニットコント、「HEIWA戦隊マモルンジャー」。
悪者の元に「待てー!」と、正義の味方・マモルンジャーが一人ひとり順番にポーズを決めながら登場するのですが、最後に現れたイエローが、最初に登場したレッド以上に主役感を出してきたため、嫉妬したレッドが「オレの感じ出すなって」とイエローにダメ出しをします。
さらにブルーはインフルエンザ、グリーンはなぜかインド人と、いろいろ問題のあるマモルンジャー。それでも気を取り直し、悪者と戦おうとするレッドですが、技の名前をカッコつけて言っている間に蹴られたりとさんざん! そんなヘタレ戦隊にお客さんは大爆笑でした。
ここで最後の好青年ズ・永塚のひとりミニコント・「踊る大捜査線」が披露されますが、永塚が「レインボーブリッジ、封鎖できません!」のような切ない言い方で「どれもそんなに似てないんだよ! それでもやってるのは、会議で盛り上がったから~!」と内情を暴露し、笑いを誘います。
続いて披露されたユニットコントは「講習」。殺人鬼の講習を受けにきた女性(猫塾・酒寄)が、講師(シークエンスはやとも)に殺人鬼のイロハを教わります。さらに実践として、外国人のチャラめの男女グループがドライブで別荘にやってくるところを狙うのですが......。その設定はまさにホラー映画の定番とも言えるもので、ホラー映画あるあるなシーンの連続に笑いが起こります。
ときおりやってくる殺人チャンスにがんばって斧を振りかざす酒寄でしたが、あえなく失敗。講師に代わりに殺してもらう酒寄でしたが、ついに......! 講師と生徒という形をとりながら、教えていることは「殺人鬼になる方法」という、シュールでぶっ飛んだコントとなりました。
ラストは、前回に引き続いての「あいのり」。前回のコントの続きを演じるという斬新なコントなのですが、VTRでそれぞれのキャラクターが紹介されたあと、前回までのあらすじも説明されるという親切な作りで、物語の世界にスッと入っていける工夫がなされています。
前回はおはるのことが好きなジャンボと大和が、正々堂々と行こうと話し合ったにもかかわらず大和が裏切ったのですが、今回もまた大和がジャンボを裏切るというありえない展開に(笑)。また、新メンバー・ゆらにゃん(猫塾・酒寄)も登場し、ゆらにゃんに一目惚れするメンバーも現れるなど、どんどん進んでいく物語に目が離せない展開となりました。
エンディングトークでは、「あいのり」で大和役を演じたばかりの好青年ズ・中込が「大和を嫌いになっても、僕のことは嫌いにならないでください!」と懇願し、笑いを誘います。するとジャンボ役のレインボー・実方が「役柄のせいか、稽古中だんだん中込が孤立してきて......」と明かし、全員大爆笑!
そんなあいのりの一員になりたいHIWAが「僕も『あいのり』に出してください!」と直談判したところ、実方に「おまえは一生出さない!」と言われたそうで、その言葉にまたもや爆笑が起こっていました。
今回、あいのりに新メンバーとして参加することになった酒寄は、「初めてのギャル役だったので、『ビリギャル』を3回くらい見て勉強しました」と告白。また、相方・田辺は「醜い女優の子」のコントで、「練習の時は台本にセリフが書いてあったのに、本番で台本を開けると何も書いてなかったので震えました」と話し、笑わせていました。
元々ホラー映画マニアだというシークエンスはやともは、今回のコント「講習」で「やりたかったことを全て盛り込んだので、悔いはありません!」と言い切ります。
また、「会議で盛り上がったから」を理由に、そんなに似ていないモノマネでブリッジを担当することになってしまった永塚は「昨日震えて震えて。ヘンなニキビできたし」とそのプレッシャーを告白し、笑わせていました。
次回の「よしもとスパイス~シュガー~」ライブは3月15日(木)に開催予定ですので、お見逃しなく!
【好青年ズ】【シークエンスはやとも】【パイソンズ】【放課後ハートビート】【猫塾】【レインボー】
公演情報
「よしもとスパイス~ソルト~」
2月13日(火)19:00~20:30(18:45開場)
前売1500円/当日2000円
出演:いまさらジャンプ、ガンバレルーヤ、さかえ、世間知らズ、ナイチンゲールダンス、やわら※チケット発売中!
「よしもとスパイス~ペッパー~」
2月16日(金)19:00~20:30(18:45開場)
前売1500円/当日2000円
出演:サンジェルマン、しみったれるな、週刊プレイボール、そいつどいつ、バニラボックス、ペコリーノ
※チケット発売中!
「よしもとスパイス~ソルト~」
3月12日(月)19:00~20:30(18:45開場)
前売1500円/当日2000円
出演:いまさらジャンプ/ガンバレルーヤ/さかえ/世間知らズ/ナイチンゲールダンス/やわら
※チケット発売中!
「よしもとスパイス~シュガー~」
3月15日(木)19:00~20:30(18:45開場)
前売1500円/当日2000円
出演:好青年ズ、シークエンスはやとも、パイソンズ、放課後ハートビート、猫塾、レインボー
※チケット発売中!