千原ジュニア、よしもと沖縄花月初出演の真相は...?!「土日祝特別公演」
2月4日(日)、よしもと沖縄花月で「土日特別公演」が行われました。今回の土日特別公演では、千原ジュニアが沖縄花月に初出演するということもあり、会場は満席。雨で気温が下がる悪天候をものともせず、観客は開演前から熱気に包まれていました。
前半のネタのコーナーでトップバッターを務めたのは初恋クロマニヨン。日曜の昼で客席には子供の姿も多く、松田が「昔話、何が好きかな~?」と声をかけると、元気よく「金太郎!」という返事がありました...が、「よし、それじゃ浦島太郎のお話しをするよ!」と、問いかけに全く結びつかない浦島太郎をモチーフにしたネタを繰り広げます。途中、少し遅れて入場してきた観客に向かい、「大丈夫大丈夫、皆さんが来てから始めようと思ってました~」と、観客イジリを忘れない新本。ポイントごとに観客の笑いをがっちりつかんだ様子でした。
続いての演者はアキナ。娘の父親役に秋山、娘の恋人役に山名の組み合わせで「結婚を申し込むためのごあいさつ」をテーマにネタを披露。テンポの良いかけあいに会場からは笑い声が連続して上がりました。
3番手はハイキングウォーキング。松田がジャグリングしたマシュマロやクリームパンを放り投げ、Q太郎が口でキャッチする等の大道芸を使ったコメディを披露します。途中Q太郎がチャレンジした中国ゴマが天井のスプリンクラーに当たるハプニングがあり、オロオロするQ太郎に対して松田が「これで水が出たらまさにスーパーイリュージョンなのに」とぽつり。
観客からは納得の笑い声が上がります。ネタの締めは、おなじみの「Q太郎がコーラを一気飲みしてゲップせずに駅名を言う」の沖縄都市モノレールバージョン。見事成功させるのですが、最後の掛け声で「ハイキングウォーキングの・・・!」のタイミングで大きなゲップ。余りのタイミングの良さに客席は大爆笑でした。
続いてはペナルティ。登場と共にヒデの「ほ~ら、生ワッキーですよ~!キモいでしょ?」とハイブロウな一言が炸裂。わざとおどけた表情を作り会場を見回すワッキーに向かって、さらに「三戸なつめに憧れて失敗した人みたいでしょ」と、前髪の真っ直ぐ具合にツッコミ。会場からは悶絶するほどの笑いが起きました。
その後演じられた迷子センターをテーマにしたコントでは、ヒデを迷子役、ワッキーを迷子センターのお兄さん役にテンポ良いボケツッコミを披露。また、途中でワッキーが「大きな古時計」を歌い上げるワンシーンがあり、意外な美声に会場からは大きな拍手が上がりました。
ネタコーナーのトリを務めたのは千原ジュニア。舞台に登場しただけで拍手が上がります。しかし盛り上がる観客を前に、千原ジュニアが話し始めたのは「あのね、今日比嘉大吾さんの試合(WBC世界フライ級王者・比嘉大吾選手の防衛戦。日本防衛記録タイをかけて出身地の沖縄で試合が行われた)あるでしょ。『チケット取った!』ってぽろっと言っちゃったら、(よしもと)本社から、『試合、夜ですよね?沖縄花月の昼公演があるんで出てきてください』って言われて。それでここに来ました」というまさかの出演理由を暴露。観客からは笑い声と一緒に、同情の声も上がっていました。
千原ジュニアはボクシングの話題にかけて、「よしもとで一番強いのは誰か」説を話し始めます。「バッドボーイズの佐田とか水玉れっぷう隊のアキとか、やんちゃしてて強いやつっておんねんけど、『先輩は殴れない』っていうのが信念らしくて。それで言ったら2人とも俺のこと殴れないし、俺もダウンタウンさんには手ぇ出されへんし、ダウンタウンさんもさんまさんには手ぇ出されへん...。結局西川きよし師匠に手ぇ出せる人は誰もおらへんけど、師匠もヘレンさんには手ぇ出されへんから」と、よしもと最強は西川ヘレン説が成り立つと熱弁しました。
また、年末に産まれたばかりのまな息子の1ヶ月写真を撮影したときの話。「フォトスタジオの人が、俺がボクシング好きなこと知ってて、毛糸のボクサーパンツとグローブを勧めてくれて。『めっちゃ可愛いやん!』と思って着せたら、1ヶ月やし、だらーんとした状態でしか撮れへんから、まさにKO状態なんですよ!縁起でもない~!」等と身振り手振りを交えながらすべらない話を連続で披露。リズミカルに繰り出される話に、観客は笑わされっぱなしでした。
後半は新喜劇「あうんの呼吸はシーサーの呼吸」。沖縄そば屋の店長役にガレッジセール川田、そば屋のバイト・ゴリ姉役にガレッジセール・ゴリ、けんたくんと初恋クロマニヨンの憲吾を新人のコンビ芸人役にストーリーが進みます。
お笑い大会のグランプリを目指すけんたくんと憲吾。でもけんたくんには超過保護のママ(福田加奈子)がいて芸人になることを反対されたり、やたらと2人に絡んでくるアメリカ軍人芸人(ありんくりん・クリス、田仲メリアン)がいたりと災難続き。そして良かれと思って手助けするゴリ姉が巻き起こす騒動を描いたコメディで、鉄板ネタから意外なネタまで幅広くちりばめられた笑いのネタに、観客は何度も笑い声を上げていました。
そしてカーテンコール。クリスとメリアンの舞台上でのコンビネタは本番までわからないことをゴリが話し、「まさか歌い始めると思ってなかったから、思わず笑いそうになったさ」と評価します。
クリスも「ネタ考えるの気持ちいいんですよね」と、笑いが取れたことに満足げな返事。そして、劇中なかなかのコンビぶりを見せていたけんたくんと憲吾にも大きな秘密が。実は憲吾は体調を崩して出られなくなったありんくりん・比嘉の代わりに、今朝1回だけの稽古でピンチヒッターを務めていたのです。
ゴリと川田が口々に「1回の稽古できちんとセリフ覚えてね。凄いよね」と褒めると、憲吾は照れくさそうに笑い、観客からは感嘆の声が上がり、大きな拍手に包まれながら幕を下ろしました。
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