今度は新喜劇で! 枚方市で『笑って認知症予防〜脳に効く!吉本新喜劇〜』開催!!
大阪精神医療センター(枚方市)と枚方市、吉本興業が協力し、大阪らしい「笑い」を取り入れた認知症予防プログラムを開発。昨年9月から12回実施してきました。うち3回は、よしもとがつくるおもしろいスポーツ「よしすぽ」とのコラボプログラム。多くの方々が実際に体と脳を使って、笑顔でプログラムに参加してきました。3月26日(月)、メセナひらかた会館で行われた第13回は、吉本新喜劇と初コラボ。記憶力、注意力、連想力などの認知機能を高める要素が取り入れられた新喜劇が披露されました。
まず大阪精神医療センターの岩田和彦医師が登壇。「笑って、脳を使って、楽しんでほしい」と話したあと、伏見隆枚方市長の挨拶が行われました。「たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございます」と感謝のコメント。そして、枚方市としても認知症の予防が重要であると認識していること、平成27年度から大阪精神医療センターとともに連携して、認知症の予防プログラムの取り組みを進めていることを話し、吉本新喜劇とのコラボもその一環であることを伝えます。新喜劇を見て育ってきたという市長の「おじゃましまんにゃわ、を楽しみに来た」という言葉には、会場から笑いが起こっていました。
続いておなじみのテーマが流れ、新喜劇がスタートします。ストーリーは、座長の川畑泰史がうどん屋台の大将を演じ、常連客や銀行強盗が騒動を巻き起こす...という、おなじみの新喜劇スタイル。川畑の登場に会場からは大きな拍手が起こります。まずは、アルバイトの今別府直之がバラバラにしてしまった、うどんのメニューを参加者が考えて元に戻すことに挑戦します。これは問題解決力・遂行機能に繋がります。バラバラになった文字は「かめどうんわ」「どうねんつき」「もんばかな」など、どこかで聞いたことのあるもの。川畑がホワイトボードに間違ったメニュー名を貼ると、会場から「わかめうどん」「きつねうどん」「かもなんば」など正解の声が次々に上がり、拍手が起こります。
続いてのお題は、視覚記憶・注意の要素を取り入れ、井上安世の服装のどこが変わったのかを答えるというもの。安世は着替える前に、会場の皆さんに服装を確認してもらい、一旦舞台から姿を消します。その間、今別府はおなじみのギャグを披露。会場から拍手を浴びますが、すぐあとに川畑が「どうすればギャグが出るか?」を会場に質問します。そして参加者の一人にステージへ上がってもらい、実際に挑戦。見事、乳首を4回触ることでギャグが飛び出し、会場は盛り上がりました。
そうするうちに安世が再登場。会場に変わったところを聞いていきます。メガネをかけた、帽子をかぶっている、ヘアスタイル、カーディガン、スカートの色、スニーカーと靴下、ブレスレットの色、時計をしている、スカーフを取ったなどの答えが出るなか、「かわいかったけど、もっとかわいくなった」という回答には、会場から笑いと拍手が起こります。そして答え合わせしてみると...ほとんどが正解ということになりました。
続いては刑事役の島田一の介、松浦真也が登場。イキぴったりの二人に、大きな拍手が起こります。そして松浦が次々にたくさんのメニューを注文、それを覚えられるかという言語記憶・作業記憶の問題がスタートします。参加者から答えを募りますが、間違えてしまう人もいるなど、盛り上がる会場。そして全品正解したかと思うと、続いてはそれぞれの値段を川畑が発表し、再びその合計金額を会場が答えます。なかなか正解が出ないと思ったら、なんと松浦たちが答えを間違っていたことが発覚。会場に平謝りすると、爆笑が起こりました。
次は、今別府と安世が持っていた服とお菓子が入ったカバンと、銀行強盗役の太田芳伸、清水啓之のお金の入ったカバンがステージ上で激しく入れ替わります。そして会場の参加者にどのカバンに何が入っているかを当ててもらう作業記憶・注意の問題。これが見事一発正解。今度は川畑が再度カバンを入れ替えますが、これまた一発正解で、会場が拍手に包まれました。
最後は一の介と今別府、そして会場も参加して、古今東西のスタイルで47都道府県を言い合うことに。松浦のギターにのってリズムよく...いかない今別府と一の介。言語流暢性の問題に会場は大盛り上がり。爆笑に包まれるなか、新喜劇は幕を下ろしました。
終了後のステージで川畑は「楽しませてもらいました」と笑顔。しかし、「(一の介と今別府)二人が全然答えられへん! しかも値段間違ってるし!」とダメ出しすると、再び会場から笑いが起こります。そして岩田医師が最後の問題として、一番最初にステージでセリフを言ったのはだれ?と質問しますが、これも会場が見事に正解。拍手に包まれて、ステージは終了しました。
新喜劇のあとは、岩田医師による講演、「ヘルシー・マインド」〜脳と心を健やかに保つために大切なこと〜が行われました。笑いも交えながら、認知とは何か、認知症高齢者数の将来推計や車の運転に必要な認知機能、軽度認知障害などについて、参加者に説明が行われ、イベントは終了しました。
【川畑泰史】【島田一の介】【今別府直之】【太田芳伸】【松浦真也】【井上安世】【清水啓之】