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2018年4月 5日 (木)

藤井隆も「赤名人」役で参加! NODA・MAP 第22回公演『贋作 桜の森の満開の下』制作発表記者会見

4月5日(木)、東京・パークハイアット東京にて「NODA・MAP 第22回公演『贋作 桜の森の満開の下』制作発表記者会見」が行われ、妻夫木聡さん、深津絵里さん、天海祐希さん、古田新太さん、秋山菜津子さん、大倉孝二さん、藤井隆、村岡希美さん、門脇麦さん、池田成志さん、銀粉蝶さん、作・演出家の野田秀樹氏が登壇しました。
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1989年に初演された本作は、作家・坂口安吾の小説「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」を下敷きとした作品。これまでに2度再演され、昨2017年には「八月納涼歌舞伎『野田版 桜の森の満開の下』」として歌舞伎に生まれ変わり、歌舞伎座での上演は連日満員御礼の盛り上がりを見せたのも記憶に新しいところです。

今回は東京・大阪・福岡公演のみならず、フランス・パリでの公演も決定している本作。この日はそのキャストが勢ぞろいとなりました。
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作・演出を務めるだけでなく、「ヒダの王」役として出演もする野田さんは、今回の再演に至った経緯を、「今年の秋にフランスで"ジャポニズム"という大きなフェスティバルがありまして、今回公演を行う国立シャイヨー劇場の方から『"贋作 桜の森の満開の下"を上演してくれないか」と逆指名をいただいたことがきっかけ」と語り、「どうせ日本を代表してやるのであれば、考えうる限りの最高のキャストとスタッフをと思いオファーしたところ、理想通りのすべての役者さんからOKが出ました。これ以上ないメンバーが揃ったと思います」と語ります。
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耳男役の妻夫木さんは「このお話は『エッグ』という舞台をやらせていただいたときに大倉さんから話を聞いていて、もし再演があるなら見てみたいなぁと思いながら聞いていたので、まさか自分がかかわらせていただくことになるとは夢にも思っていませんでした。なので今、とても不思議な気持ちです」と現在の心境を語ります。また、今回でNODA・MAPに6度目の出演となることに触れ、「NODA・MAPの熱に溶かされないようにがんばっていきたいと思います」と意気込みを語っていました。
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夜長姫役の深津さんは「17年ぶりに夜長姫を演じるのですが、以前の記憶がまったくないので、新しい気持ちで臨みたいと思います。そして、夏の稽古から11月末の千秋楽まで、こんなに素晴らしく強烈にカッコいい共演者のみなさんと一緒にすごせるのが今から楽しみです」と期待を寄せます。
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オオアマ役の天海さんは「まさかこの作品で私に声をかけていただけるなんて、と思いもしなかったのですごく嬉しくて『絶対やりたい!』と言ってお返事したあとに『ちょっと待って。オオアマって男の人?』って(笑)。宝塚歌劇団退団後、初めて舞台で男役をやらせていただきます。ちょっと鈍ってるかもしれませんけど(笑)」と話し、笑いを誘っていました。
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マナコ役の古田さんは「17年前にも(本作を)やったんですが、そのときの記者会見を野田さんがすっぽかして大事件になったことを思い出しました。今年もがんばります」とあいさつし、会場を爆笑の渦に巻き込みます。
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青名人役の大倉さんは「こんなことでもなければ絶対来ないようなこんないいところに出させてもらって、朝から丸まったサンドイッチも食べさせていただいて......。ホント幸せな気持ちでいっぱいです」と話し、会場を笑いに包みます。さらに「17年前も出させてもらったんですけど、今回はその時とは違った役で。43歳のおっさんなんですけど、驚くことにこの中じゃ下から3番目なので、弟子感を出していきたいと思います」と抱負を語っていました。
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赤名人役の藤井は「本当に声をかけていただいて光栄です。みなさんに食らいついて、ご迷惑をおかけしないようにがんばろうと思っています。ぜひ劇場にお越しいただけたらと思います。ぜひみなさん、お力をお借しください」と報道陣に向けてメッセージを伝えます。
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早寝姫役の門脇さんは「今回初めてNODA・MAPに参加させていただくことになって、とても緊張していますし、まだどんな風になるのか全然想像がついていないんですけど、こんな素敵な方たちに囲まれて、なかなかできる経験ではないと思うので、精一杯いろんなものを吸収して、必死にみなさんに食らいついていけるようにがんばりたいと思います」と初々しい挨拶を。
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エンマ役の池田さんは急に寒くなったことについて「みなさん、大丈夫ですか?」と心配した上で、「よく考えたら7月の稽古ということで、おそらく今年の夏は酷暑になると勝手に思っていますので、とにかく体のことが心配です」と話して笑いを誘ったのですが、続けてアナマロ役の銀粉蝶さんも「同じく体のことが心配です」と話し、笑わせます。また「過去に本作を2度拝見していまして、その役を自分がやることになるとは思ってもいませんでした。でもやる以上は楽しみたいと思います」と意気込みを語っていました。
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ヒダの王役の野田さんは「これだけの役者さんが揃うと、作品の出来が悪い場合、責任は全部私にかかってくるので、すごくプレッシャーに感じてます」と話したあと、「古田さんが話した、"僕が記者会見をすっぽかした"という話ですが、それには裏話があって。前の日に古田と飲んでて、私が『明日の記者会見、ああいうのイヤなんだよね』と話をしたら、『じゃあ行かなきゃいいじゃないですか。僕がなんとかしときますよ』と言われたんです。私は純粋ですから、その言葉を真に受けてすっぽかしたんです」と、17年前の事件(?)についての言い訳をする野田さんに会場からは爆笑が起こっていました。
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4代目となる耳男役に挑む気持ちを聞かれた妻夫木さんは「プレッシャーはありますね。いいことなのか悪いことなのかわかりませんけど、過去の作品を拝見したことがなかったので、知らない強みみたいなものは出せるのかなとは思っていて、その分プレッシャーは半減されているのかもしれないんですけど。出たとこ勝負というとおかしいですけど、身を任せようと思っています」と今の気持ちを素直に語ります。
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同じ役を二度演じる気持ちを聞かれ「このメンバーでなければやっていなかったかもしれないです。そのくらい個人的に大好きで、すごいなって思える共演者の方ばかりです」と明かす深津さんは、妻夫木さんとの共演について聞かれ「共演回数は多いんですけど、毎回慣れることがなくて。どんどん進化されていて、前に行こうという気持ちがいつも変わらずある方なので、とても安心感がありますし、もう親戚みたいな感じ......(笑)」と、その安心感を表現し、笑いを誘います。また、天海さんと初共演することについて「この作品のために今まで共演してこなかったんだろうなと思うくらい奇跡的な出会いのような気がしているので、その思いを存分に出していきたいです」と意気込みます。
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これには深津さんと同じく、天海さん演じるオオアマに恋をする役の門脇さんも「私も大好きでいつも見ていたので、恋する気持ちは準備完了してます。男性ではなく女性同士(で演じる)というのは、ひと味違った美しくてピュアなシーンになるのではないかと思うので、そういうところもお客さんに楽しんでいただけたらと思います」と共演シーンへの期待を寄せていました。

過去にも野田作品でパリ公演を経験したことのあるメンバーがパリ公演の印象について聞かれると、最初にスタッフからマイクを渡された藤井は「僕でよろしいですか?」と若干とまどいながらも「すごく浮き足立ってしまいまして、すごく楽しかったです。お宿が、ホテルではなくマンションみたいだったので、夜公演が終わるとレストランなんかはやってない時間でしたので、みんなでお部屋でごはんを作って食べたり、午前中にお散歩行ったりお買い物行ったり、もちろん、お仕事はきちっとさせていただいてるんですけど、『あそこのパンがおいしいよ』とか言い合ったり......。なんだかホントにご褒美をいただいたような気持ちで......」とにこやかに気分よく話していたのですが、「(マイクを)渡す人を間違えた(笑)」と野田さんにマイクを取り上げられ、笑いが起こる一幕も。
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妻夫木さんは、パリのお客さんについて「すごくレスポンスが早いというか、感じたままにお客さんも表現されるので、新鮮でしたし刺激になりました。シャイヨー劇場の客席の傾斜も日本に比べて急なので、よりお客さんを近く感じて、一体感をさらに感じた記憶があります」と振り返ります。

同じくパリ公演について聞かれた深津さんは、「パリのお客さんはとても厳しいと聞いていたんですけど、実際に途中で何人かは席を立たれる方もいらっしゃって......。前回公演した『エッグ』では歌姫役だったので、歌って踊ってノリノリのときにバン!と席を立たれるお客さんが何人かいてとてもさみしく悔しい思いをしたんですが、今ではいい経験になったと思っています。でも、今回は誰一人立たせないぐらいの気持ちで臨みたいと思います」と、リベンジの気持ちを明かしていました。

2018年9月1日に初日を迎える「NODA・MAP 第22回公演『贋作 桜の森の満開の下』。日本公演のチケットは2018年7月28日(土)に全国一斉発売されます。
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【藤井隆】

NODA・MAP 第22回公演『贋作 桜の森の満開の下』

【東京公演】2018年9月1日(土)~9月12日(水) 東京芸術劇場プレイハウス
【大阪公演】2018年10月13日(土)~10月21日(日) 新歌舞伎座
【北九州公演】2018年10月25日(木)~10月29日(月) 北九州芸術劇場 大ホール
【東京公演】2018年11月3日(土・祝)~11月25日(日) 東京芸術劇場プレイハウス
【フランス・パリ公演】2018年9月28日(金)~10月3日(水) 国立シャイヨー劇場 

作・演出:野田秀樹
出演:妻夫木聡、深津絵里、天海祐希、古田新太、秋山菜津子、大倉孝二、藤井隆、村岡希美、門脇麦、池田成志、銀粉蝶、野田秀樹
公式サイト:https://www.nodamap.com